フォーミュラE 東京E-Prix:レース1

フォーミュラE、Gen5マシンで全固体電池を採用か? 開発の自由化も検討へ

フォーミュラEは、次の次の世代のマシンとなるGen5から、バッテリー開発の自由化と全固体電池の採用を検討する予定だ。

田中 健一

編集: 2025/05/16 3:46

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WAE battery of McLaren

WAE battery of McLaren

写真:: Andreas Beil

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、Gen5マシンではバッテリーの開発が自由化される可能性があることを認めた。

 フォーミュラEは2014年のシリーズ創設以来、シャシーとタイヤ、そしてバッテリーの開発が禁止され、ワンメイクを貫いてきた。その間、マシンのパフォーマンスは確実に上がり、2026-2027年シーズンから投入予定のGen4と呼ばれるマシンは、最大出力が現行の350kW(約460馬力)から600kW(約815馬力)に激増する予定である。

 今後さらなるパフォーマンス向上、あるいは新たなメーカーを招聘するためには、開発可能な領域をもっと増やすべきなのではないか? 東京E-PrixのメディアデーでドッズCEOに尋ねると、彼はこう語った。

「現時点でも、パワートレイン……モーターやソフトウェアの開発には自由度が与えられている」

 そうドッズCEOは言う。

「一方、単一のメーカーが担当しているのはシャシーやタイヤ、そしてバッテリーである」

「Gen4でも、リチウムイオンバッテリーを使い続けるつもりだ。これは、かかるコストをコントロールしたいと思っているからだ。現在は1500万ドル(約21億円)が予算上限額だ。F1ではこれが、1億4000万ドル(約200億円)にもなっている」

「もし今、バッテリーの開発を自由にしたら、ふたつの懸念があると思う。ひとつは単純にコストの増加だ。現在では、バッテリーの開発には非常にお金がかかる。もうひとつは、バッテリーの開発を自由化したら、ポルシェや日産、ジャガー、ステランティスといった予算を潤沢に使えるチームが、他のチームに比べてパフォーマンスの面で大きなメリットを得る可能性が高いと思う。接近した戦いが繰り広げられるというのは、我々が気に入っている部分なんだ」

 ただドッズCEOは、Gen4の後に投入されるであろうGen5マシンでは、バッテリーの開発が自由化される可能性があると明かした。

「Gen5マシンは、モナコのようなサーキットであれば、F1マシンよりも速くなると考えている。このGen5マシンからは、バッテリーを全固体電池に移行したいと考えている。それが実現できればエネルギー密度が増し、バッテリーのパワーが向上するのだ」

「このGen5投入のタイミングが、おそらくバッテリーの開発を解禁する最初の機会になるだろう。Gen4から自由化するのはナンセンスだと思う……バッテリーの技術を変えなくても、パフォーマンスは大幅に向上するからね」

「ただGen5に関しては、バッテリーの開発自由化について、検討することになるだろう」

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