フォーミュラE

フォーミュラE新王者の日産ローランド、レッドブルF1候補生の“弟子”リンドブラッドに背中で語る「僕が毎週20位だと信頼を失うからね」

フォーミュラEで世界王者に輝いたオリバー・ローランドは今年、FIA F2を戦うレッドブル育成の弟子アービッド・リンドブラッドに対して「毎週20位だと信頼を失う」として、師弟関係で切磋琢磨できたと語った。

滑川 寛

公開日時: 2025/07/21 9:20

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Oliver Rowland , Nissan Formula E Team

Oliver Rowland , Nissan Formula E Team

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 フォーミュラEの2024-25年シーズンで世界タイトルを獲得した日産のオリバー・ローランドは、師匠として長年手塩にかけてきたアービッド・リンドブラッドと、互いに切磋琢磨することができた1年だったと語った。

 現在レッドブルの育成プログラムに所属する17歳リンドブラッド。2022年途中から15歳で四輪レースにデビューすると、F4、フォーミュラ・リージョナル、FIA F3を順調に駆け上がった。今年はF1直下のFIA F2ルーキーシーズンを送り、ジェッダ戦スプリントレースやバルセロナ戦フィーチャーレースを制し、ランキング6番手につけている。

 そして今年2月にリンドブラッドはレーシングブルズの旧型マシンでF1初走行を果たした。6月にさらに本格的な旧車テスト(TPC)を経て、FIAスーパーライセンス特例申請が受理され、18歳に満たない年齢にしてイギリスGPのフリー走行1回目でレッドブルからF1公式セッションデビューを果たした。

 岩佐歩夢と並び、レッドブル陣営のリザーブドライバーを務めるリンドブラッド。F1フル参戦も近いと言われる彼をカート時代から10年近くにわたり目にかけてきたのがローランドだった。

「ここ10年、アービッドと共に歩んできた旅がとても興味深いモノになっているというのは間違いない」とローランドは語った。

「彼は僕が初めて密接にメンターやコーチとして幼少期から携わったドライバーだ。本当に小さい頃から知っていて、僕が時間をかけ投資をしてきた価値があったことも分かったから、僕は本当にラッキーだと思う」

「彼と多くの時間を過ごして、旅を共にし、彼が達成してきたことを目にするというのは、僕にとっても非常に誇らしい瞬間だ」

 リンドブラッドがF3からF2に昇格してF1での経験値を積む傍ら、ローランドもF2に帯同しつつ異なる舞台で活躍してきた。フォーミュラEフル参戦7年目の今年は、4勝をマークして圧倒的なリードを築くと、最終ラウンド2レースを残してドライバーズチャンピオン獲得を決めた。

 またローランドは今年、リンドブラッドと互いに刺激し合うことができていたとして、弟子に対して師匠としての威厳を保つことができたと語った。

「今年は何と言うか……完璧なバランスが取れていると思う。僕もパフォーマンスを発揮して、彼もパフォーマンスを発揮しているからね。お互いに不思議な形で刺激し合っている。自分が高いパフォーマンスを発揮したら、密接に関わる人も別の領域でパフォーマンスを発揮する、と言えば分かると思う」

 ローランドはそう続けた。

Arvid Lindblad Red Bull Racing

Arvid Lindblad Red Bull Racing

写真: Erik Junius

「常に互いを刺激し合い、互いに信頼を築いていくんだ。僕が彼にああしろ、こうしろとアドバイスしても、僕が毎週のように20位でフィニッシュしていたら信頼は薄れていく。今年は互いにハイレベルなパフォーマンスを発揮して、切磋琢磨しながらより強くより良くなっていけたのは素晴らしいことだと思う」

「みんな彼がどれだけ若いかということを忘れてしまう。彼はまだ17歳だ。彼の成熟ぶりや現状にどう対処しているかというところには驚かされる。彼のことが本当に誇らしいし、長く成功したキャリアになることを願っている」

 リンドブラッドの他にもローランドは、現在マクラーレンからフォーミュラEに参戦するテイラー・バーナードなど多くの若手ドライバーを指導してきた。彼らに対しては常に、できる限りの努力を尽くすことが重要だと口酸っぱく伝えてきたという。

「もちろん常に最大限の結果を出すために努力するべきだと思うが、性格や状況によっても異なる。過去10年間で数百人の若手ドライバーに携わってきたけど、それぞれ異なる形で扱う必要がある」とローランドは言う。

「ドライバーの中には、ちょっと抑え気味にしなければならない子もいる。例えば傾向として、僕のように限界を超えてしまうような子だ。一方でアービットのように、もっと攻めてベストな結果を求めて戦うため、少し助けがいるドライバーもいる。でも状況や環境を鑑みた中での最良の結果を得るためにトライすることは常に重要だと言える。状況に振り回されることもあるからね。でもそれは本当に特定の状況やシナリオだ」

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 フォーミュラE新王者ローランド、F1やWECなど別シリーズ挑戦の可能性を否定「現状に満足。僕には帰るべき家庭があるんだ」

次の記事 日産、“水色の桜”纏いフォーミュラE最終ラウンドへ。ローランドのドライバーズタイトル確定を弾みに残る2部門制圧目指す

More from

滑川 寛



勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

Sponsored

Sponsored

10 ヵ月前

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」



レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

F1

F1

アゼルバイジャンGP

10 ヵ月前

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信



神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

10 ヵ月前

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

最新ニュース



このマシンにはまだまだポテンシャルが秘められている……アストンマーティンのニューウェイ代表、今後の進歩に期待「重要なのはドライバビリティの改善」

F1

F1 F1

オランダGP

11 分前

このマシンにはまだまだポテンシャルが秘められている……アストンマーティンのニューウェイ代表、今後の進歩に期待「重要なのはドライバビリティの改善」



ローソン、2度目レッドブルで僚友肉薄充実の予選! 「最高。自分では分かっていたことだけどね」

F1

F1 F1

オランダGP

43 分前

ローソン、2度目レッドブルで僚友肉薄充実の予選! 「最高。自分では分かっていたことだけどね」



プレリュード連勝! 今度はARTA 16号車だ! GT300はウマ娘逃げ切り|スーパーGT第5戦鈴鹿:決勝速報

スーパーGT

SGT スーパーGT

第5戦:鈴鹿

1 時間前

プレリュード連勝! 今度はARTA 16号車だ! GT300はウマ娘逃げ切り|スーパーGT第5戦鈴鹿:決勝速報



ラッセル、タイトル争いのプレッシャーから解放? 夏休みで心機一転「コースに出て、楽しんで走るだけ」

F1

F1 F1

オランダGP

1 時間前

ラッセル、タイトル争いのプレッシャーから解放? 夏休みで心機一転「コースに出て、楽しんで走るだけ」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録