ギュンターが快勝、マセラティに初優勝届ける。日産フェネストラズが4位|フォーミュラEジャカルタ
フォーミュラE第11戦ジャカルタePrixの決勝レースが行なわれ、マセラティのマキシミリアン・ギュンターが快勝した。
写真:: Gareth Harford / Motorsport Images
フォーミュラE第11戦ジャカルタePrixが開催され、マセラティのマキシミリアン・ギュンターが優勝。マセラティにとっても嬉しい初優勝となった。
開催2年目を迎えたジャカルタ大会。今年はダブルヘッダーでの開催となり、6月4日(日)は第11戦の予選、決勝が行なわれた。
フロントロウは前日の第10戦と同じ顔ぶれ。ギュンターが連続ポールポジションを獲得し、ジェイク・デニス(アンドレッティ)がその横からのスタートとなった。
第10戦のウイナーであるパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)は6番手から。ポイントリーダーのニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)は10番グリッドからのスタートとなった。
スタート前から、セルジオ・セッテ・カマラ(NIO)がトラブルでグリッドにつけず。サム・バード(ジャガー)もスタート直前でピットレーンにマシンが押し戻されるという波乱の中、38周のレースが開始された。結局、この2台はスタートすることなくレースを終えている。
うまくダッシュしたギュンターが首位をキープ。レコードラインを外れた偶数グリッドからのスタートを懸念していたデニスはなんとか後続のマシンを抑え2番手を維持することに成功した。7番手スタートだったサッシャ・フェネストラズ(日産)が4番手まで浮上し、ミッチ・エバンス(ジャガー)の後ろにつけた。
レース距離が第10戦よりも2周長くなっている今回の第11戦。全体的に前日よりもペースを落とした展開となった。いち早くギュンターが最初のアタックモードを起動。しかしこれに反応して翌周にアタックモードを使ったデニスに前に出られてしまった。
トップ3がそれぞれ2分ずつアタックモードを使い、首位にはデニスが浮上。ギュンター、エバンスというトップ3の並びだ。4番手につけていたフェネストラズは、ストフェル・バンドーン(DSペンスキー)やエドアルド・モルタラ(マセラティ)に交わされ、6番手に下がった。
9周目にはギュンターのインにエバンスが飛び込み、2番手に浮上。しかしその次の周にはギュンターがサイド・バイ・サイドのバトルで抜き返して見せた。
首位のデニスは1分12秒台までペースを落としエネルギーをマネジメントしながらも、ギュンターには隙を与えない走り。各車の距離も接近し、コーナーで横並びになるシーンも多く見られた。
デニスは2度目のアタックモードを先に使い、3番手に後退。ここでギュンターはプッシュし、エバンスに引っかかっているデニスとの差を広げ、2度目のアタックモードを使った段階でデニスの前に出ることに成功した。
9番手を走っていたキャシディがウェーレインと接触し、緊急ピットインを強いられて上位戦線から離脱する中、エバンスも最後のアタックモードを使用し3番手まで後退した。
エバンスはトップ2台よりもエネルギー残量が厳しくペースダウン。一方のトップ2台はここで1分9秒台までペースアップし、隊列から一気に抜け出していった。
デニスが手綱を緩めたのに対し、首位のギュンターはハイペースを続け、3秒のリードを構築。3番手エバンス以下は数珠つなぎとなったが、その中でバンドーンがズルズルとポジションを落としていってしまった。
快走を続けたギュンターは、悠々のトップチェッカー。2位デニスには2.822秒、3位エバンスには18.498秒の大差をつけて圧倒した。シングルシーターの世界選手権において、マセラティの勝利は1957年のF1ドイツGPで勝ったファン・マヌエル・ファンジオ以来となる。
4位フェネストラズ、5位にノーマン・ナトーの日産勢が続き、ウェーレインは6位。キャシディがノーポイントに終わった事もあって、ウェーレインがデニスを1点上回りポイントリーダーに浮上した。
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