フォーミュラE、”急速充電”ピットストップ導入を来季に延期へ。サプライチェーンの問題がネックに
フォーミュラEは、今季中の導入を目指していた”急速充電”ピットストップを、供給の問題で来季まで延期するようだ。
写真:: Alastair Staley / Motorsport Images
フォーミュラEは、第3世代マシン『Gen3』導入に伴う新たなレース戦略として、ピットストップでマシンを急速充電するというコンセプトを今季中に導入することを目指していた。
600kWのブースターを使い、ピットイン中にバッテリーを30秒間充電するというアイデアだ。
motorsport.comの姉妹サイト『Motorsport-Total.com』が報じたように、現在は延期が決まっているようだ。
ベルリンePrixで行なわれたメディアセッションで、フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは「来年まで待ち、正しい方法で行なうことになると思う」と述べた。
また、フォーミュラEの共同設立者であるアルベルト・ロンゴは、今シーズンの終盤に向けて導入することについて真剣な話し合いが行なわれたものの、十分なテストもなくこの技術を導入することを急ぐ必要はないと付け加えた。
「我々はそれを今シーズンにぜひとも実施したいが、現時点で実施は全く不可能だと思う」と彼は語った。
「シーズン終盤の3、4レースだけというのは、たとえそれが可能であったとしても、正しい判断ではないかもしれない」
「テクノロジーは存在するし、機能している。だが今は多くの人がサプライチェーンで苦しんでいる。それが今シーズン中に導入できなかった主な理由だ」
「もし実現できないのであれば、シーズン10の最初のレースで実現することになる。それは全く妥当なことだ」
「我々はフォーマットを少しずつ変更し、年々改善を続けていきたいんだ」
フォーミュラEのシーズン9は、ベルリンでのダブルヘッダーを終えてちょうど折り返し。モナコ、ジャカルタ、ポートランド、ローマ、ロンドンでの計8レースが残っている。
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