今季インディ500ウィナーのエリクソン、伝統のボルグワーナー・トロフィーの109番目に顔が刻まれる
5月に開催されたインディ500を制したマーカス・エリクソン。伝統のトロフィーに109番目として、その顔が刻まれた。
写真:: Scott R LePage / Motorsport Images
今季のインディ500勝者であるマーカス・エリクソンの顔が、ボルグワーナー・トロフィーに刻み込まれた。
5月にインディアナポリス・モータースピードウェイで開催された第109回インディ500。チップ・ガナッシ・レーシング所属の元F1ドライバーであるエリクソンは、パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)を抑え込み自身初制覇、チームとしても10年ぶり5度目の優勝を挙げた。
エリクソンは200周のレースで平均時速282km/hを記録し、310万ドル(10月28日時点でのレートでに4億5430万円)の賞金を手にした。スウェーデン人としてはケニー・ブラック以来23年ぶり、ふたり目の勝者となった。
マーカス・エリクソンとボルグワーナーのミッシェル・コリンズ
Photo by: Dan R. Boyd for BorgWarner Inc.
それから約151日後、インディアナポリスのダウンタウンにあるユニオン50では、インディアナポリス・モータースピードウェイ主催の特別イベントの一環として、エリクソンの顔を型取って作られた純銀製の彫刻が正式公開された。
毎年インディ勝者にトロフィーを送ってきたボルグワーナー社のマーケティング・広報部門グローバル・ディレクター、ミッシェル・コリンズは、次のように語った。
「ボルグワーナー・トロフィーは、サーキットでの勝利以上のものを意味している。インディ500の偉大な伝統を象徴し、過去のチャンピオンたちに敬意を表すると共にドライバーの勝利を称えるものだ」
「マーカスの顔をトロフィーに加えることができて、我々は光栄に思う。そして弊社から、彼の数え切れないほどの努力と技術への献身に祝福を送る」
彫刻家ウイリアムズ・ベアレンツ
Photo by: Scott R LePage / Motorsport Images
1935年にデザインされた純銀製のトロフィーは、高さ1.6m、重さ50kg以上あり、1911年以降全てのインディ500勝者の顔が刻み込まれてきた。トロフィーはインディアナポリスでの除幕式の後、エリクソンの母国スウェーデンへ凱旋することとなる。
トロフィーに刻まれる顔の彫刻の製作は、1990年以降毎年担当してきたウイリアムズ・ベアレンツの手によって行なわれた。製作は優勝者の360度写真の調査から始まり、その後ノースカロライナ州トライオンにある彼のスタジオに優勝者が直接招かれ、最終的な小さなサイズに落とし込むための参考資料として実物大のクレイモデルが作られる。
そこから作られた小さなクレイモデルを型にはめ、蝋で成形した後ジュエラーに送られ、純銀製の彫刻が生み出される。研磨とバフがけが行なわれ、トロフィーに貼り付けて完成となる。
メインスポンサーを称えることもお忘れなく!
Photo by: Dan R. Boyd for BorgWarner Inc.
エリクソンはイベントの際、次のように語った。
「インディ500の勝者として、歴史あるボルグワーナー・トロフィーに自分の顔を刻むことができて、本当に光栄に思っている」
「ウィル・ベアレンツと共に仕事をして、彼の献身的な努力と芸術性を直接見ることができたのは、信じられないような体験でした。ウィルの仕事ぶりは素晴らしかった」
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