山本尚貴、SF鈴鹿8位に「この位置を走り続けるのは恥ずかしすぎる」と吐露。改善に向け努力誓う
スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿で、8位入賞となった2020年王者の山本尚貴。彼は開幕戦から苦戦が続き、このポジションに甘んじていることは“恥ずかしい”と考えており、まだ頑張りが必要だと語った。
鈴鹿2&4レースとして開催された、2021年のスーパーフォーミュラ第2戦。その決勝レースで2020年王者の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)は8位入賞となった。
山本は予選で10番手とQ2突破には失敗し、中段からのスタートとなった。決勝ではタイヤ交換義務が消化できる最短のタイミング、10周目終了時にピットインしてタイヤを交換。そこからは我慢強い走りを見せ、一度はオーバーテイクを許した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)に最終ラップのフィニッシュ直前で並びかけるなど、見せ場も作って8位でフィニッシュしたが、彼はレース内容については不満げな表情を見せた。
「ペースも正直良くなかったです」と、レースを終えた山本は語る。
「スタートは良かったんですが、居場所が良くなかったです。(他車に)前が塞がれてしまい、ポジションを上げきれなかった。もったいなかったですね」
「ただスピード自体が足りなかった。戦略は良かったんですが、それを活かし切ることができませんでした」
「セーフティカーも入ったので(ピットイン後に)20周走るとは言っても楽になっていました。実質15周、10周と少しくらいしかなかったので、(グリップが)厳しいというほどではなかったです」
山本は開幕前のテストから苦戦気味で、開幕戦では素晴らしい追い上げで6位を確保したが、予選ではQ1敗退に終わるなど、まだ改善の余地が大きいことが伺えた。
鈴鹿戦では予選10番手、決勝8位という結果を残したが、開幕戦からの改善具合について尋ねられた山本は、現状のポジションは「恥ずかしいものだ」と認め、チャンピオン争いに参加していくためにはさらに頑張っていく必要があると述べた。
「このポジションを走り続けることは、我慢できないし、恥ずかしすぎます」
「野尻(智紀/TEAM MUGEN)選手が2連勝してしまったので、チャンピオンを取るには残り全部勝つくらいの気持ちじゃないと(チャンピオンを)取られてしまいます」
「なんとかできるよう、チームも自分も頑張ってはいますが、もうひとふんばりしないといけないですね」
レース中盤に山本は1コーナーから2コーナーにかけて坪井と並んで互いに譲らないまま並走するバトルも見せ、観客を沸かせた。加えてデビュー戦のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)からプレッシャーをかけられるも見事に防戦するなど、レースの見せ場を作っていた。
特に最終ラップでは、山本がその坪井に一気に肉薄。フィニッシュラインではわずかに0.003秒差とほぼ横並びの接戦になったが、オーバーテイクシステムの残り時間を最終ラップに使用して坪井を追い抜くことを思い描いていたのだという。
「坪井選手がラスト2ラップで(OTSを)使っているのを見ていて、(100秒のインターバルで)最終ラップに彼がOTSを使えないのは分かっていました」
「自分には(OTSが)85秒ほど残っていました。ヘアピン立ち上がりで使用すれば、半周は使えるので、彼に追いつくまではいけるかなとは思ったら、真後ろまで行くことができた。最後は抜けるかなと思いましたが、ちょっと足りなかったですね」
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