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坪井翔「今年は岩佐歩夢の年だった」スーパーフォーミュラ連覇打ち砕いたライバル称賛。トヨタ陣営としての来季逆襲に燃える

2025年のスーパーフォーミュラでは岩佐歩夢が初のチャンピオンに輝き、坪井翔は防衛に失敗。坪井は「今年は岩佐選手の年だった」とライバルの速さを認めつつ、できることはしたとシーズンを振り返った。

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

写真:: Masahide Kamio

 VANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔は、2025年のスーパーフォーミュラで年間ランキング2位。シリーズ2度目のチャンピオンは成し遂げられなかったが、今年は新チャンピオンに輝いた「岩佐歩夢の年だった」とライバルを称賛した。

 坪井は第10戦の代替レースが組み込まれ、2日で3レースを開催する変則形式となった最終鈴鹿ラウンドに、ランキング首位で乗り込んだ。ランキング2番手と3番手につけていた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)には14.5ポイント差をつけており、坪井がこのアドバンテージを活かしてSFで連覇を達成できるのかが大いに注目された。

 ただ坪井にとっては厳しいレースウィークの展開となった。予選では岩佐が第11戦、第12戦ともにポールポジションを獲得。ライバルを勢いに乗せてしまったのだ。

 その岩佐は第11戦を接触リタイアし、坪井は4位でフィニッシュしたことで差が広がった。ただ太田は3位だったことで、ここでは差を詰められた。その後の富士戦の予選結果を採用した第10戦で坪井は7番手スタートから8位に終わり、ライバルにまだまだチャンスのある状態で最終レースを迎えた。特に太田や第10戦で2位となったそのチームメイト、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がランキング上では坪井に迫り、岩佐はその後方……しかしスタートはポールポジションからという状況だった。

 坪井は表彰台フィニッシュすれば自力王座で決められたが、レースでは苦戦。オープニングラップでダートにタイヤを落として後退するなど、最終的に8位フィニッシュ……レースを制した岩佐に逆転王座を許してしまった。

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

 シリーズ連覇を逃した坪井だが、レース終了後の報道陣の取材にはさっぱりとした表情で答えた。今年のホンダ勢を相手にやることはやったと感じられていること、さらに本来なら岩佐が最終戦前にチャンピオンを決めるようなパフォーマンスを見せていたと感じていることが、その要因のようだ。

 王座防衛失敗についての思いを訊かれた坪井は「いや。特にないというか、頑張った方かなと思ってます」と口を開いた。

「今年1年間、1回だけトラブルは残念でしたけど、それ以外はやれることはしっかりやってきました」

「多少のミスだったりとか、もうちょっとこうしたらよかったんじゃないかなっていうところはもちろんあります。でも完璧にするのって難しいですし、その時々でしっかりベストを尽くしてやった結果として、最終戦までチャンピオン争いの権利を持った状態で挑めたと思います」

「本来の純粋な速さで言ったら、ホンダ勢に対して全く勝ち目がなかったと思うし、今年の岩佐選手はほぼほぼ全レースでそういったミスがなかったですから。(最終鈴鹿ラウンドまでは)完走した時は全部3位以内に入っていましたし……今年は岩佐選手の年だったと思います」

「彼も2回ぐらいトラブルがあったと思いますが、その(トラブルが無かった場合の)ポイントをプラスしたら到底届かない点差だったはずです。そういった意味では、(相手の)トラブル等に助けられてチャンピオン争いをしていました。本来のパフォーマンスで進んでいたら、おそらく最終戦の前に岩佐選手が(チャンピオンに)決まってしまうぐらいの1年でした」

「もちろん悔しいですけど、やりきった結果です。とにかく今年は岩佐選手がすごかったと思います」

 坪井は最終戦が鈴鹿3レースとなった時点で「勝負権はちょっとないかも」と考えていたことを認める。しかしその環境でもやれることはやりきった結果のランキング2位であるため、「頑張ったほうかなと思う」と結果に胸を張った。

 そして今度は挑戦者の立場となる来シーズンに向けては、「このままでは終われない」と語り、逆襲に向けた意気込みを語った。

「(トヨタ)陣営としても奪還したいと思っているはずなので、みんなと協力して、『トヨタ頑張ってるやん』と思ってもらえるように頑張りたいですね」

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