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宮田莉朋、大湯都史樹のライトを使った頭脳戦にチームで対抗。復帰戦の野尻智紀、スタート失敗も「まだ戦える」|SF第5戦SUGO決勝会見

スーパーフォーミュラ第5戦SUGOの決勝会見に出席した宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3人が、レースを振り返った。

Ritomo Miyata, VANTELIN TEAM TOM’S

 スポーツランドSUGOで開催されたスーパーフォーミュラ第5戦。魔物が棲むと言われるほど、波乱のレースが生まれることも多いこのコースだが、今回のレースはスタート直後こそセーフティカー(SC)が出動したものの、その後は荒れることもなく好レースが展開された。

 特に2番グリッドからスタートした宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)は、空力面にトラブルを抱えながらもライトを使った頭脳戦で粘りを見せるポールシッターの大湯都史樹(TGM Grand Prix)を序盤にオーバーテイク。その後は王者野尻智紀(TEAM MUGEN)をも置き去りにする速さで優勝を果たした。

 その野尻は、今回が肺気胸からの復帰戦。体調はまだ万全ではなく、スタートで出遅れながらも2位まで挽回。ピットアウト直後の宮田を攻め立てるシーンもあった。

 3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、早めのピットインが功を奏し表彰台圏内へ。トラブルを抱えながらも、レースを走りきり今季初表彰台を獲得した。

 決勝後の記者会見で、3人は次のようにレースを振り返った。


■宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)2番グリッド/優勝

「スタートでは初めて順位を落とさずに1コーナーを抜けられた時点で、あとはチームと決めたプランを遂行すればいいなという風に切り替えました」

「昨年の(SUGO戦の)ようにSCでミニマム(10周終了時点)を迎えることが不安要素だったんですけど、そうはならずにレースが進んで、あとは大湯選手をオーバーテイクすることがターニングポイントだったと思います」

「あとはピットに入るタイミングも良かったし、クルーの作業も本当に(良かった)。昨年は悔しい思いをしてこのレースを終えたので、その雪辱を果たせたという意味でもいいレースができたと思います」

質問:大湯選手を抜いた時の状況は?

「前回のオートポリスからOTS(オーバーテイクシステム)を使ったらレインライトが点滅するという、昨年と同じやり方になりました。SC明けに大湯選手のレインライトが光ったのでOTSを使ったんだなという認識だったんですが、次の周の最終コーナーでまたライトが光ったので『これは嘘ついているな』と分かりました」

「なのでチームに『SFgoで彼がOTSを使っていると分かったらすぐ教えてほしい』と伝えました。オーバーテイクする前の周にまたレインライトが光って、それがOTSを使ったのかライトを光らせただけなのか分からなかったんですけど、実際にOTSを使ったことをチームが確認してくれて、それをきっかけにチャンスだと思いました」

「レインライトが光った次の周、僕はOTSを使っていなかったのでプッシュして真後ろにつき、向こうがOTSを使えないタイミングでこちらがOTSを使ってオーバーテイクしたという感じです」


■野尻智紀(TEAM MUGEN)3番グリッド/2位

「まずスタートはアンチストールに入ってしまいました。ウォームアップのスタート練習でも同じような症状が出てしまって、そこから調整はしたんですけどもまた同じようなことになってしまったので、そこに関してはこれから解析が必要な気がします」

「ただ幸い、セーフモードから復帰も早くできたので、まだあの位置にいることができました。そのタイミングで自分の中ではまだこのレース終わっていないなと思えました」

「チームにはミニマムで入りましょうという話しはしていたんですけど、牧野選手が準備しているということで、同じ戦略を採ってもなかなか難しいということで『どうするどうする?』ってなっていたんですが、牧野選手が入った翌周に『絶対大丈夫だからこの周入ってきて』と言われてピットインして、オーバーカットすることができたのが、その後ペースよく走れた要因でもあるかなと思います」

「もうちょっとで宮田選手を抜くことができたので悔しさを感じますけど、さすがに宮田選手の速さを考えると、前に出ることができたとしても優勝するのは難しかったと思います」

「とはいえ復帰戦の中でここまで上がってこれたので、チームの皆さんに感謝ですし、応援してくださる方々も本当にたくさんいらっしゃったので、そのエールひとつひとつが僕の気力につながっていました。次の富士でしっかり優勝できるように頑張りたいと思います」


■牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)7番グリッド/3位

「スタートは良かったんですけど、野尻さんに仕掛けにいったときに右フロントをかなりロックして、その時点で僕は早めに(ピットに)入るしかないかなと思っていました。ミニマムで入りたかったんですけど、あのまま普通にレースをやっていたら最後尾の集団に引っかかる可能性もありました。でもSCが出てくれたおかげでギャップが広がらなかったので、結果的に11周でピットに入ることになりました」

「それでも、自分たちにできることはやれたと思います。今季クルマが変わって苦しんでいた中で、表彰台という結果がまず出せたので良かったです」

「ただこのレースもフロント周りでトラブルがでて、途中からステアリングが思いっきり右に傾いてこれはリタイアするしかないのかなと思っていたんですが、なんとか普通に走ることができて3位になれたので良かったです」

 
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