富士得意のARTA BMW、大差で完勝。高木真一はGT300最多勝記録を更新

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富士得意のARTA BMW、大差で完勝。高木真一はGT300最多勝記録を更新
執筆:
2018/05/04 12:19

スーパーGT第2戦富士、GT300クラスは#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)がポール・トゥ・ウィンを果たした。

 2018シーズンの第2戦『FUJI GT 500km RACE』の決勝レースが行われ、GT300クラスはポールポジションからスタートした#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が全くを隙を見せず、2位以下に25秒以上の差をつける圧勝を飾った。

 すっきりと晴れた決勝日の富士スピードウェイ。気温は18度、路面温度は36度、ホームストレートには強い追い風が吹いているという中でスタート時刻を迎え、トラブルでグリッドにつけなかった#360 RUNUP RIVAUX GT-Rを除く、両クラス計43台がパレードラップへと出て行った。

 グリーンシグナルが点灯すると、ポールポジションスタートの#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が順当にホールショットを奪う。後方では、4番手スタートの#0 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が3番手にポジションを上げた。

 一方で、3番グリッドの#65 LEON CVSTOS AMG(蒲生尚弥)は6番手まで後退していってしまう。さらに、後方では#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸)と#777 CARGUY NSX GT3(ケイ・コッツォリーノ)が接触。#777 CARGUY NSX GT3は緊急ピットインし、#11 GAINER TANAX GT-Rは大きくポジションを落としてしまった。この件で、#777 CARGUY NSX GT3にはドライブスルーペナルティが科せられた。

 トップの#55 ARTA BMW M6 GT3は、ハイペースで後続を徐々に引き離していく。一方、4番手の#31 TOYOTA PRIUS apr GT(平手晃平)も速さを見せ、#0 グッドスマイル 初音ミク AMGへと接近して行った。

 8周目には#0 グッドスマイル 初音ミク AMGに完全に追いついた#31 TOYOTA PRIUS apr GTだが、GT500クラスのトップ集団が後方から迫ってきてしまい、なかなか攻撃を仕掛けられない。その間にもトップの#55 ARTA BMW M6 GT3は着実にリードを築いていき、12周を終えた時点で2番手の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)との差を7秒ほどまで広げた。

 #0 グッドスマイル 初音ミク AMGの攻略に時間がかかっていた#31 TOYOTA PRIUS apr GTだが、18周目のターン1で3番手に浮上。#0 グッドスマイル 初音ミク AMGはタイヤを労っているのか、あまり無理なディフェンスを見せなかった。

 #55 ARTA BMW M6 GT3は快調そのもので、24周を終えて11.2秒のリードを築いた。このタイミングでGT300クラス1回目のルーティーンのピット作業が始まっていく。5番手を走っていた#65 LEON CVSTOS AMGや2番手の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、3番手の#31 TOYOTA PRIUS aprも、30周を終えた頃から続々とピット作業を行っていった。

 一方で、#25 HOPPY 86 MCはトラブルで、26周を終えたところで、ガレージへマシンを入れてしまった。のちに走行再開した#25 HOPPY 86 MCだが再びピットに戻り、合計40周の走行でレースを終えている。

 ピットアウトしたばかりの#31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)と、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)はレクサスコーナーでサイドバイサイドのバトルを展開。一時は#31 TOYOTA PRIUS apr GTが前に出るも、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが抜き返し、前を譲らなかった。

 トップを走っていた#55 ARTA BMW M6 GT3は、38周まで第1スティントを引っ張りピットへ。#0 グッドスマイル 初音ミク AMGも、40周終わりでピットに入り谷口信輝をコースに送り出した。

 44周終わりに#2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)がピットに入り、#55 ARTA BMW M6 GT3が事実上のクラストップに復帰。5番手の#65 LEON CVSTOS AMGの黒澤治樹はペースが良く、#0 グッドスマイル 初音ミク AMGに迫ってい くが、#GT500クラスの#64 Epson Modulo NSX-GTと接触してしまった。#64 Epson Modulo NSX-GTはスピン、コースサイドから自力で動き出すことはできずFROが出動した。なお、この接触はアクシデントと裁定され、#65 LEON CVSTOS AMGにペナルティは出されなかった。

 レースが折り返し地点を過ぎ、トップの#55 ARTA BMW M6 GT3は後続に12.5秒の差をつける一人旅。2番手の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、3番手の#31 TOYOTA PRIUS apr GTもそれぞれ10秒以上の間隔を開けての走行となった。

 しかし55周目、2番手の#61 SUBARU BRZ R&D SPORTにまさかのトラブルが発生。コース外に止まったマシンのエンジンルームからは白煙が出ており、山内はガードレールに拳をぶつけ、悔しさを爆発させた。

 気温19度、路面温度28度まで低下する中、徐々に2度目のピット作業を行うマシンが出始める。4番手の#65 LEON CVSTOS AMGは、#0 グッドスマイル 初音ミク AMGをオーバーテイクできないまま63周を終えた段階でピットへ。蒲生が再びコクピットに戻った。

 ところが、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸)が最後尾付近から猛烈な追い上げを見せており、レース折り返しの時点で6番手まで浮上。65周終わりでピットインすると、#65 LEON CVSTOS AMGの前でコースに戻り、逆転に成功。そのまま1分38秒台の好タイムを並べていった。

 30秒以上のリードを持った#55 ARTA BMW M6 GT3は、72周終わりにピットイン。その1周前にピットに入り、タイヤ無交換作戦に出た#31 TOYOTA PRIUS apr GTの接近を許さず、勝利を磐石なものにしていく。

 暫定トップをひた走っていた#0 グッドスマイル 初音ミク AMGは、83周を走り終えようやく2度目のピットへ。ピットクルーは右側のタイヤ表面をチェックし、左側の2輪のみを交換して片岡をコースに送り出すが、後方からは#11 GAINER TANAX GT-Rの平中が急接近。両者は軽く接触しながらも、100Rコーナーで平中がオーバーテイクに成功した。#0 グッドスマイル 初音ミク AMGはタイヤが厳しいのか、ラスト3周まで耐え抜きながらも#65 LEON CVSTOS AMGにも先行を許し、5番手に後退した。

 結局、25.929秒の大差を築いた#55 ARTA BMW M6 GT3が危なげなくトップチェッカー。昨年の第5戦富士以来、今シーズンでは初優勝を飾った。2位には開幕戦で優勝争いに加わりながらも、悔しいリタイアを喫した#31 TOYOTA PRIUS apr GTが入り、3位は最後尾付近から追い上げた#11 GAINER TANAX GT-Rが、2018年型のNISMO GT-R GT3に初表彰台をもたらしている。

 →スーパーGT第2戦富士:決勝結果

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第2戦FUJI GT 500km RACE
ロケーション 富士スピードウェイ
執筆者 松本 和己
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