GTA坂東代表、地上波TV番組『SUPER GT+』終了について言及。背景に費用対効果とデジタル転換の必要性
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、2022年3月まで放送されていたテレビ東京の番組『SUPER GT+』が終了となった経緯について話した。
スーパーGT開幕戦が行なわれる岡山国際サーキットでは、決勝日である4月17日にプロモーターのGTアソシエイション(GTA)による定例記者会見が実施された。その中でGTAの坂東正明代表は、テレビ東京系の番組『SUPER GT+』の終了についても言及した。
テレビ東京は2003年放送開始の『激走!GT』をはじめ、長らく地上波でのスーパーGT情報発信の役割を担ってきた。『SUPER GT+』は2011年に放送が開始し、レースやクルマの楽しさ、スーパーGTの魅力を伝えてきた。
そんな『SUPER GT+』も、2022年3月27日の放送をもって11年の歴史に幕。“地上波唯一のモータースポーツのレギュラー番組”の終了とあって、大きな反響を呼んだ。
この背景について、坂東代表は次のように説明した。
「地上波の番組は長らく放送してきましたが、今後どのようなアピールをしていくか考えた時、今の枠を一歩抜け出すためには、“DX”というコンテンツに移行する必要があると考えました。(地上波の番組は)費用対効果という部分で事業計画として終了する運びになりました」
坂東代表が言及したDX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術による転換、変革を指す。スーパーGTでは今季より、動画ポータルサイト『SUPER GT VIDEO Online』、そして場内公式映像ライブ配信アプリ『Grooview Multi』をスタートさせており、既にファンが様々なコンテンツを楽しめるようになっている。
『SUPER GT VIDEO Online』では、レースウィーク中だけでなく、その前後にも様々なインタビュー、ハイライト、オンボード映像などが楽しめるようになっている。また『Grooview Multi』は、サーキットに来場したファンが近くに大型ビジョンなどが無くともスマートフォンなどで中継映像を楽しめるアプリであり、試験導入されている今季は無料となっている。
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