エクストリームE、初の”フルパワー”合同テスト実施。ローブやサインツ親子も参加
エクストリームEの合同テストがアラゴンで行なわれ、全9チームが初めてマシンをフルパワーで走らせた。


2021年にスタート予定の、電動SUVによるオフロードシリーズ『エクストリームE(XE)』。その合同テストがモーターランド・アラゴンで行なわれた。この2日間のテストでは、全9チームが550馬力に相当する400kWのフルパワーモードで走行した。
XEは10月に南フランスのシャトー・ド・ラストゥールでシェイクダウンを行なったが、この際は低出力モードでの走行だったという。アラゴンで行なわれたこのテストでは全9チームが参加し『ODYSSEY 21』のフルパワーを試した。
XE創立者のアレハンドロ・アガグは次のように述べた。
「我々はこの日に向けて2年以上も努力してきました。夢がついに現実のものとなり、このような才能あるドライバーたちが一堂に会したことを誇りに思う」
「このチャンピオンシップは、世界で最も強力なドライバーのラインナップを持っている」
このテストには、セバスチャン・ローブやカルロス・サインツ、Wシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックなどのドライバーも参加。また、F1ドライバーのカルロス・サインツJr.も、父親であるサインツが所属するアクシオナチームへの出資者として、このテストに姿を現した。

写真:: Extreme E

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写真:: Team X44

写真:: Extreme E

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写真:: Extreme E

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写真:: Extreme E
「僕は父がエクストリームEに関わることを期待していた。父も興味を持っていたからね」
そうサインツJr.は語った。
「そして父はここ3~4ヵ月、このプロジェクトに忙しくしていた。これまでにない挑戦であり、チームの競争力を出来る限り高いものにしようと、一生懸命に取り組んでいるのが分かる」
「エクストリームEが掲げる機構に対するメッセージは、本当に大切なものだ。ショーを生み出し、いいレースをしながらも世界で起こっていることを人々にもっと意識させる必要があるんだ」
XEのマシンは最終準備のために各チームに戻された後、XEの”フローティングパドック”として使用される予定の『RMSセント・ヘレナ号』に積み込まれる予定だ。
XEとフォーミュラEのレースディレクターであるスコット・エルキンスは、アラゴンでのテストについて次のように語った。
「霧が出ていたので、天候には少し苦戦したが、全体的にはとても良かった」
「テストでは2つのコースを使用したが、1つ目のコースはより長く、よりオープンなコースで、マーカーや一般的な名称でコースがレイアウトされているという点では、より実際のイベントに近い形だった。もう一方のコースはクローズドで、ダートだけで構成されていた」
「今回のテストでは、全員にとって2021年のレースに向けて様々な環境を知る良い機会となった」