かつてはF1、今年はWECハイパーカー。新生ヴァンウォール、初の量産車は580馬力の電動ホットハッチに
2023年から世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスに参戦するヴァンウォールは同ブランドとして初の量産車となる『バンダーベル』を発表した。
ヴァンウォールはブランド初の量産車となる電動ホットハッチ『バンダーベル』を発表した。
そのメーカー名にピンとくる人は、あまり多くないのかもしれない。ヴァンウォールは、1950年代にトニー・バンダーベルが立ち上げたイギリスのコンストラクター。1954年からF1参戦を開始し、コーリン・チャップマンが手掛けたマシンのステアリングをスターリング・モスやモーリス・トランティニアンが握り、1958年には初代コンストラクターズ・チャンピオンにも輝いている。
1960年以降、その名前はモータースポーツ界から消えていたものの、コンストラクターであるバイコレスのプロジェクトを包括するPMC GmbHがヴァンウォールの商標を取得。2023年からは、ヴァンウォールの名前でFIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦することとなっている。
バイコレスはそれに先立ち、非ハイブリッドのハイパーカー『ヴァンウォール・バンダーベル680』を開発。ドライバーには元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブらが選ばれている。
そして、ヴァンウォールはバンダーベル680の市販化プロジェクトと並行して、初の量産車開発に乗り出したのだ。その量産第一号となるのが、この電動ホットハッチだ。
創業者の名を冠したこの新EVには、スタンダード「S」と上位モデルの「Sプラス」の2モデルが用意されている。いずれも、レトロな雰囲気を醸し出す角張ったエクステリアが特徴。押し出し感のあるフェンダーに加え、カーボンファイバー製のフロントスプリッターやサイドスカート、リヤディフューザーなどのアグレッシブな空力パーツが、かつて世界ラリー選手権(WRC)に設定されていたグループBをどことなく思わせる。
リヤ中央には、F1マシンにインスパイアされたLEDテールライトが採用され、足回りには22インチの大径ホイールに扁平率の低いパフォーマンスタイヤを装備している。
Vandervell S
Photo by: Vanwall Group
ヴァンウォールは、この新ホットハッチに関してレンダリング画像を公開するに留まっているものの、”モータースポーツの世界を参考に”空力的な最適化に注力したという。インテリアを映した画像はないものの、上質なレザーやカーボンファイバーなどの素材を使用しているとのことだ。
今回明かされたスペックはかなりのもの。スタンダードのバンダーベルSでは、235kW(324ps)の電動パワートレインを搭載し、0-100km/h加速は4.9秒。バッテリーの詳細は不明だが、1回の充電で走行可能な航続距離は約450kmとなっている。
一方、よりパワフルなSプラスでは、航続距離が約420kmと少なくなっているものの、432kW(588ps)へと大幅に出力が向上したパワートレインを搭載しており、0-100km/h加速は3.4秒。両モデルとも四輪駆動となっている。
ヴァンウォールによると、バンダーベルをまず500台だけ生産し、直販と販売パートナーを通じて販売を行なう予定だという。2023年の第3四半期からの納車を見込んでおり、価格は「極めて低価格な」約138,500ドル(約1,800万円)。2年の品質・サービス保証がついている。
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