サム・バード、チームからの”優勝指令”は完遂できずも3位に安堵「最近は平凡なドライバーだったから……」
ジャガーのサム・バードは、フォーミュラE第14戦ローマePrixで勝利するためには、すべてを賭ける必要があったと語った。
フォーミュラE第14戦ローマePrixを3位で終えたサム・バード(ジャガー)は、チームからの”指令”に応えて優勝を手にするためにあらゆるリスクを冒す必要があったものの、最終的にその価値はないと判断したという。
ダブルヘッダーの1戦目となった第13戦でスピンし、多重クラッシュの引き金となってしまったバード。マシンは完全に大破してしまったが、チームは徹夜でマシンを作り直した。
そうして迎えた第14戦。グループ予選を突破したバードは、1対1のアタック対決で上位グリッドを決めるデュエルズでチームメイトのミッチ・エバンスとマッチアップした。
タイトル争いを演じるエバンスを援護するため、バードはチームオーダーに従いラップ終盤にペースを落としたことでエバンスが勝ち上がり。結果的にバードは、エバンスの後ろ5番手から決勝レースに臨んだ。
決勝レースでは、エバンスの”後方援護”を担うはずだったバードだが、早々にエバンスがクラッシュでリタイア。これによってバードの任務は、首位を走るジェイク・デニス(アンドレッティ)を攻略し、デニスの獲得ポイントを削り取ることに切り替わった。
Norman Nato, Nissan Formula E Team, Nissan e-4ORCE 04, Sam Bird, Jaguar Racing, Jaguar I-TYPE 6, Edoardo Mortara, Maserati Racing, Maserati Tipo Folgore
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
レース中盤、再三デニスに接近したバードだったが、オーバーテイクはできず。最終的には日産のノーマン・ナトーにも先行を許し、3位でレースを終えた。
バードはエバンスのクラッシュの後、デニスからポイントを奪うため、優勝を狙うよう指示されたと明かした。
「ミッチに問題があると聞いてから、レース中の僕の役割は変わったんだ」
「ジェイクを追いかけ、レースに勝つこと、それがこのレースでの君の役割だと言われた。僕はいい勝負をした。でも相手も本当に賢く、必要なところに正確にマシンを置いてきた」
「すべてを賭けない限り、突破口はなかった。そんなことをする価値はないし、とても愚かなことだよ」
今季は4度表彰台を獲得しているものの、ランキング9番手とタイトル争いからは脱落しているバード。来季はジャガー・カスタマーのエンヴィジョン・レーシングに在籍しているニック・キャシディにシートを奪われるという憶測も流れている。
彼は自身のパフォーマンスについて、ミスが多すぎたと自戒している。
「このところ、ミラーの中に平凡なレーシングドライバーが映っていることが多かった」
「昨日(多重クラッシュの引き金となってしまった第13戦)はそのひとつで、自分を奮い立たせるのがとても難しかった」
「今日は何よりホッとした。ベストを尽くしたんだ。今年は多くのミスを犯してきたし、それらから逃れることはできないけど、でも常にベストを尽くしてきたんだ」
「今年は必ずしも遅かったわけではなくて、通常はとても速いんだけど、ミスやエラーが多すぎたんだ」
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