“急速充電”ピットストップ、いよいよフォーミュラEに実戦投入! 2月中旬サウジ大会で導入決定。東京大会でも使用可能に
2年以上にわたるテストを経て、ついにフォーミュラEに急速充電ピットストップのコンセプトが実戦投入を迎える。これにより、レースにおける戦略性が増すこととなる。
Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team
写真:: Andreas Beil
FIAとフォーミュラEは、ドライバーにレース中のピットストップを義務づける急速充電ピットストップ“ピット・ブースト”が、2年以上にわたる開発の末、2024-25年シーズン(シーズン11)のジェッダE-Prixでデビューすることを正式に認めた。
このシステムが導入されると、各ドライバーはレース中決められた周回数の間にピットストップを行なうことが義務づけられ、600kWのプラグインチャージャーを経由して約30秒で新型車両Gen3 EVOのバッテリー10%充電することが可能。なおピットウィンドウはレースの21日前にチーム側へ知らされる。
ピットブーストが最初に導入されるのはサウジアラビアで2月14日に開催されるジェッダE-Prix。その後はモナコE-Prix、東京E-Prix、上海E-Prix、ベルリンE-Prix、ロンドンE-Prixを含むダブルヘッダーのみに持ち込まれる。
「シーズン11に向けて我々が考えたのは基本的に、この新しいシステムを、翌日に全く別のレースを行なうことができるような場所で導入しようということだった」
フォーミュラE共同創設者のひとりであるアルベルト・ロンゴはそう語った。
「ピットブーストによる違いを見てもらうために、24時間後に全く異なるレースが見られるところで導入しようと考えた」
Mechanics of NEOM McLaren Formula E Team Fast Charge Jake Hughes, McLaren, e-4ORCE 04
Photo by: Dom Romney / Motorsport Images
「シーズン11の全レースに導入するつもりはなかったから、非常に良いソリューションになると思う。しかし仮に上手くいけば、来シーズンも実施することになるだろう」
「まだ確定したわけではないが、このシステムがどれだけ優れているか、どれだけエキサイティングなモノか、そして我々がシミュレーションしたように機能するかどうか、間違いなく見てみることになる」
当初フォーミュラEは2022年のGen3時代幕開けと共にピットブーストを導入すると謳っていたが、信頼性と安全性への懸念から、FIAとシリーズ主催者が納得し、競技中の使用を許可するまでにはかなりの月日がかかった。
このコンセプトは2024年11月にスペインで行なわれたプレシーズンテストで初めてレース形式の試験が行なわれ、そのシミュレーションで得られたデータをシリーズとFIAが分析。既にレギュレーションには組み込まれていたものの、12月に行なわれた世界モータースポーツ評議会の会合で変更を加えた上でゴーサインが出された。
従来のレギュレーションでは、レース中にアタックモードを8分間、2回に渡って使用するためにはピットブーストを行なう必要があったが、アタックモードとピットブーストは独立して機能することとなった。
FIAのフォーミュラE責任者であるパブロ・マルティーノは次のようにピットブーストについて次のように説明した。
「技術的な故障の可能性は、我々が備えていることのひとつだ。公平性に基づいて全チームが均等に扱われ、全チームに予備のブースターがひとつ割り当てられる」
「ピットレーンにはふたつの追加ブースターが用意され、チームに割り当てられた本来のブースターのいずれかに不具合が生じた場合に使用される」
「このプロセスは、レース終了時に技術的な不測の事態が発生した場合でも、誰もがこのテクノロジーに触れられるようにするため、フォーミュラEと共に構築したのだ」
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