フォーミュラE、”アタックモード”運用法発表。日本のゲームを参考に!?

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フォーミュラE、”アタックモード”運用法発表。日本のゲームを参考に!?
執筆: Alex Kalinauckas
2018/12/04 7:24

フォーミュラEは、一時的にパワーが増大するアタックモードの運用方法について発表した。

 フォーミュラEは、シーズン5(2018/19)開幕を前に一時的にマシンのパワーを増加させるアタックモードの運用方法を発表した。

 シーズン5から導入されるフォーミュラEの第2世代マシン『Gen2』は、第1世代マシンと比べバッテリー容量が2倍になり、レース中のマシン乗り換えが不要になったほか、レース中の通常出力も最大180kW(約241bhp)から200kW(約268bhp)にパワーアップしている。

 しかしレース中のピットストップがなくなることで、戦略の幅が狭まることになる。その対策として、フォーミュラEはレギュレーションでレース中に2種類の出力モードの使用を義務付けることを決めた。その2つ目の出力モードが『アタックモード』だ。

 アタックモード中は225kW(約302bhp)までパワーを発揮することができるようになる。

 このアタックモードを使用するには、TVの視聴者や現地で観戦しているファンに分かりやすい手順を踏む必要がある。

 まずドライバーはトラックの特定の箇所に設置されたアクティベーションゾーンを通らなければならない。このゾーンはレーシングライン外に設けられており、3つのセンサーでマシンの通過を判断。併せてステアリングのボタンを押すことでアタックモードにアクセスできるようになるという。

 ゾーンがライン外に設置されているのは、アタックモードを使う前に確実にタイムをロスするようにデザインされているためだ。このシステムは、日本のTVゲーム『マリオカート』からインスピレーションを得たという。

 フォーミュラEの声明によると、TV放送において「(アタックモードの)活性化ゾーンは、バーチャルリアリティを用いてトラック上にレンダリングされ、実際のレース映像と組み合わされて提供される」とのことだ。

「最先端の技術によるカメラトラッキング、リアルタイムのテレメトリデータ、力強いグラフィックエンジンを活用し、レースのストーリーを伝えるのに役立てる」

 motorsport.comの調べによれば、アタックモードを使用できる長さや回数は、レースの数時間前にチームに知らされるようだ。その目的は、どのようにアタックモードを使用するのが最適なのか、チームにシミュレーションさせないためだという。

 またフォーミュラEは今シーズン中に、コックピット保護デバイスであるハロにLEDライトを搭載することを目指していると認めた。このライトはマシンがアタックモードにある時は青色、ファンブーストが作動している時はマゼンタに光り、視聴者や観戦しているファンはマシンの状態を把握しやすくなる。

 さらに、ファンによる人気投票でドライバーたちに与えられるファンブーストの対象が3人から5人に増やされるようだが、この変更はFIA世界モータースポーツ評議会の承認待ちという段階のようだ。

 フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグは、motorsport.comに次のように語った。

「ファンブーストの拡大は、レースにさらなる多様性をもたらすだろう。ちょっとした変更を施したので、新鮮に感じるはずだ」

「ハロにもとても満足しているし、アタックモードの導入などあらゆることに満足だ」

「我々はすべての物事を迅速に変え続けていく。そのペースこそが、フォーミュラEの純粋なDNAだ」

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シリーズ フォーミュラE
執筆者 Alex Kalinauckas