フォーミュラE ベルリンE-Prix レース2

まさにマネジメントレース! 予選17番手エバンスが大逆転優勝。2位日産ローランドも予選18番手から大逆転|フォーミュラE第8戦ベルリンE-Prix

フォーミュラE第8戦ベルリンE-Prixの決勝レースが行なわれ、予選で下位に沈んだジャガーのミッチ・エバンスが大逆転優勝を決めた。

田中 健一

編集: 2026/05/03 16:16

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Mitch Evans, Jaguar TCS Racing

Mitch Evans, Jaguar TCS Racing

写真:: Joe Portlock / Getty Images

 フォーミュラEの第8戦ベルリンE-Prixが行なわれ、ジャガーのミッチ・エバンスが優勝。2位には日産のオリバー・ローランドが入った。しかしローランドはイエローフラッグ区間でオーバーテイクしたように見えるシーンもあったため、審議の結果次第では最終順位が変わる可能性がある。

 予選ではポルシェのパスカル・ウェーレインがポールポジションを獲得。そのウェーレインがホールショットを決め、テイラー・バーナード(DSペンスキー)が2番手という序列でレースがスタートしていった。

 ただウェーレインは先頭をキープする意志はないようで、すぐにバーナードとニック・キャシディ(シトロエン)にポジションを譲り3番手に下がった。ライバルを風除けに使い、エネルギーをセーブするつもりだ。

 ウェーレインはさらにポジションを下げ、3番手と4番手にはマヒンドラ勢が続いた。他のチームも”先頭に立ちたくない”とばかりに、ライバルに「どうぞどうぞ」と走行ラインを譲り、コーナーで3ワイド4ワイドとなる場面も珍しくなかった。

 ただそんな中、4周目にマヒンドラのニック・デ・フリーズがキャシディと接触してマシンにダメージを負いリタイアしてしまう。その後キャシディはエンヴィジョンの1台に追突してしまい、フロントウイングを破損。ピットインを強いられた。

 ペースは徐々に上がっていくが、それでもエネルギーマネジメントの要素が大きく、各車2列3列横並びで周回が重ねられていく。

 15周を消化した頃から、アタックモードを作動させるマシンが出てくる。各車のペースも徐々に上がりはじめた。

 残り20周を切った頃、先頭に立ったのは日産のローランド。ローランドは18番グリッドから、一気にポジションを上げた格好で、後続を引き離しにかかる。しかもローランドは、レース序盤に徹底してエネルギーを節約したためか、残量が後続のマシンよりも多い非常に有利な展開に持ち込んだ。

 ただシトロエンのジャン-エリック・ベルニュが、19周目にローランドを抜いて首位に浮上した。これはローランドにとっては、ベルニュが風除けになってくれる絶好の状況。しかもチームメイトのノーマン・ナトーもローランドの前に立ち、さらにアタックモードを使って大きくリードを築いた。

 ローランドは一旦大きくポジションを下げたが、アタックモードを使って再浮上。ナトーと共に日産1-2体勢を築き、レース終盤を迎えた。

 この日産勢2台を抜いていったのは、ジャガーのミッチ・エバンス。エバンスもローランド同様、下位グリッドからスタートし、レース序盤は息を潜めていた。しかし残り10周という段階で先頭に立った。

 各車が最後のアタックモードを起動したところで、首位に戻ったのはウェーレイン。ただウェーレインのアタックモードが終了すると、エバンスが首位を奪い返した。

 その後方からはローランドがアタックモードを活かしてエバンスに急接近。しかしオーバーテイクすることができず、アタックモードが終了してしまう。

 その直後、ジャガーのもう1台であるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがポルシェのニコ・ミュラーと接触してパーツがコース上に散乱したことで、フルコースイエロー(FCY)が宣言。一旦休戦となった。

 そして残り2周でレース再開。首位エバンスをローランドとウェーレインが必死に追うが、攻略の糸口は見えず。結局エバンスが17番手スタートから優勝、2位ローランドも18番グリッドから追い上げての好結果だった。エバンスはフィニッシュ後に無線で、予選で中古タイヤを使ったことで新品タイヤを温存できたことが勝利に繋がったと明かした。

 なおローランドは、イエローフラッグ中にウェーレインを抜いてしまっており、審議の結果次第では順位が変わる可能性がある。

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