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バンドーン感涙、アタックモードで”抜けるモナコ”を制す! ポルシェには悪夢|フォーミュラE第6戦

フォーミュラE第6戦モナコePrixの決勝レースが行なわれ、メルセデスのストフェル・バンドーンが今季初優勝を挙げた。

Stoffel Vandoorne, Mercedes-Benz EQ, EQ Silver Arrow 02

写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images

 フォーミュラE第6戦モナコePrixの決勝レースは、メルセデスのストフェル・バンドーンが今季初優勝を挙げた。

 世界三大レースのひとつであるF1モナコGPと全く同じレイアウトで開催される形となった、フォーミュラEのモナコePrix。F1にとっては低速コースでも、ストリートレースが主なフォーミュラEにおいては、シリーズの中でも高速コースとなる。そのため、いつも以上にバッテリーのマネジメントが重要となりそうだ。

 今回、レースで使用義務のあるアタックモードは4分✕2回。起動ゾーンはカジノ(ターン4)アウト側だ。

 ポールポジションはローマで2勝を挙げたミッチ・エバンス(ジャガー)が獲得。パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)が2番手に並んだ。グリッド2列目3番手はジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)、4番手はバンドーンだ。

 気温22度、路面温度23度というドライコンディションで45分プラス1周のレースがスタート。多少のポジション変動はありつつも、大きな混乱もなく1周目を終えた。首位はエバンス、2番手はウェーレインと上位陣はグリッド通りだ。

 フェアモント・ヘアピンでは少々の接触もありつつも落ち着いた展開。隊列も数珠つなぎ状態だったが、後方18番手に沈んでしまったニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)が、いち早くアタックモードを使用。しかしそれほど大きくポジションを上げることはできず、17番手に留まった。

 残り時間30分となる頃には、徐々に1回目のアタックモードを起動するマシンが増えてきた。一方、上位は接近戦のままアタックモードには入らず。2番手のウェーレインはトンネル出口でエバンスに並びかけ、オーバーテイクを仕掛けたが、これはエバンスが防いだ。

 いくら抜きづらいモナコ・モンテカルロと言えど、アタックモードの威力は十分。後続のマシンのプレッシャーに対応する形で、徐々に上位勢もアタックモードを起動していった。

 首位のエバンスは、残り時間25分を切った頃に最初のアタックモードへ。ウェーレインの他、先にアタックモードに入っていたベルニュに次ぐ3番手に後退した。

 翌周にアタックモードに入ったウェーレインも3番手に落ちたが、エネルギーマネジメントでアクセルを抜いたエバンスをトンネル出口でパス。勢いそのまま、次の周にはベルニュも抜き、ウェーレインが首位に立った。一方のエバンスは、バンドーンにも抜かれ4番手に後退した。

 これで優勝への視界良好となったウェーレインだったが、アタックモードを使い切る前にスローダウン。どうやらマシンにトラブルが起きたようで、そのままトンネル出口でマシンを止めてしまった。これでフルコースイエロー(FCY)が出された。

 この直前に、首位のベルニュは2回目のアタックモードを起動し、3番手に後退。4番手のルーカス・ディ・グラッシ(ヴェンチュリ)も同様で、アタックモードを2分以上無駄にしてしまう結果となった。

 レース時間残り15分40秒ほどからレース再開。後方とギャップができていた首位バンドーンはポジションを落とすことなく、2度目のアタックモードを起動した。

 だが波乱はまだ続いた。アンドレ・ロッテラー(ポルシェ)とオリバー・ローランド(マヒンドラ)が接触し、2台ともにマシンストップ。ロッテラーはサン・デボーテ(ターン1)でクラッシュし、セーフティカー(SC)が出動した。速さがあったポルシェにとっては悪夢のような展開だ。

 結果的に、バンドーンは2回目のアタックモードを丸々ロスする形に。トップ5の中では、2番手エバンスと5番手ロビン・フラインス(エンヴィジョン・レーシング)がアタックモードを1回残している状態で、残り9分30秒ほどでレースがリスタートとなった。

 フラインスはレース再開直後にアタックモードを起動。一方のエバンスは2周遅らせたが、フラインスの後ろ4番手まで後退してしまった。

 エバンスはアタックモードが終了したフラインスをすぐに攻略したものの、3番手ベルニュも懸命にディフェンス。なんとかエバンスが2番手に戻った頃には、アタックモードの残りは1分ほど。その間にバンドーンは2秒ほどのギャップを築いていた。

 SCやFCYの長さに応じてレース時間が延長されるフォーミュラE。今回の”アディショナルタイム”は4分30秒もあり、終盤は各車バッテリーをマネジメントしながらのレースに。エバンスに、首位バンドーンに迫るだけの余力は残されていなかった。

 残り時間がゼロとなる頃には、各車のバッテリー残量が4%前後と、かなりギリギリの状態。ファイナルラップのトンネル出口ではついに残量が1%を切った。それでも、バンドーンは速度を落とすことなく最終コーナーをバッテリー残量0.5%で立ち上がるとトップチェッカー。バッテリー残量は0.0%、2位エバンスに1.285秒差で優勝を果たし、クールダウンラップでは涙を拭う姿も見せた。

 2位はエバンス。優勝には届かなかったが、3戦連続の表彰台獲得となった。3位にはベルニュが入った。

 日産・e.ダムス勢はセバスチャン・ブエミが最後尾22番手からのスタートながら追い上げ、8位フィニッシュしポイント獲得。キャシディは7位に入っている。

 
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順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Belgium ストフェル バンドーン Germany メルセデス 30 51'12.473       25
2 New Zealand ミッチ エバンス United Kingdom ジャガー・レーシング 30 51'13.758 1.285 1.285   21
3 France ジャン-エリック ベルニュ France テチータ 30 51'15.766 3.293 2.008   15
4 Netherlands ロビン フラインス United Kingdom ヴァージン・レーシング 30 51'15.940 3.467 0.174   13
5 Portugal アントニオ フェリックス・ダ・コスタ France テチータ 30 51'16.425 3.952 0.485   10
6 Brazil ルーカス ディ・グラッシ Monaco ヴェンチュリ 30 51'20.606 8.133 4.181   8
7 New Zealand ニック キャシディ United Kingdom ヴァージン・レーシング 30 51'27.746 15.273 7.140   6
8 Switzerland セバスチャン ブエミ France DAMS 30 51'30.246 17.773 2.500   4
9 United Kingdom Jake Dennis United States アンドレッティ 30 51'30.293 17.820 0.047   2
10 Netherlands ニック デ・フリーズ Germany メルセデス 30 51'30.756 18.283 0.463   1

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