TVアニメ『HIGHSPEED Étoile』とコラボしたレーシングチームが誕生! 川合孝汰監督のもと女性ドライバー2名が挑戦

2024年4月から放送開始となるTVアニメ『HIGHSPEED Étoile』とコラボレーションした女性ドライバーを起用するレーシングチームが発足した。

清水愛, 前田琴未, 川合孝汰監督

 4月2日、東京都内で株式会社プラチナムファクトリーが会見を行ない、TVアニメ『HIGHSPEED Étoile』とコラボレーションしたレーシングチームの立ち上げを発表した。

 プラチナムファクトリーは、モータースポーツがスポーツの中でも女性の活躍機会がまだ少ない分野であることから、「もっと高いステージで活躍したい」「挑戦したい領域に活躍の機会がない」など性別の枠を超えたチャレンジを渇望する声に応え、挑戦する全ての女性を応援するべくレーシングチームを結成したと説明している。

 今回立ち上げられたレーシングチームは『HIGHSPEED Étoile Racing』というチーム名で、今年4月に放送が開始される架空の次世代モータースポーツを題材としたTVアニメとのコラボレーションを行なっている。

『HIGHSPEED Étoile』は近未来の日本を舞台に最高時速500kmオーバーの次世代レース「NEX Race」での戦いを描くアニメであり、主人公を含む多くの女性ドライバーが登場する。

 チームとしての『HIGHSPEED Étoile Racing』は、総監督に2023年のスーパーGT・GT300クラスとスーパー耐久ST-Zクラスでチャンピオンを獲得した川合孝汰を据え、ドライバーには前田琴未、清水愛の女性ドライバー2名を起用する。

 前田は21歳でカートデビュー。自動車ディーラー勤務の傍らでカートやサーキット走行を重ねて、今回のチャンスを掴んだ。清水も愛車の86でサーキット走行を趣味としていた所から、『HIGHSPEED Étoile Racing』へ参加となった。

 川合総監督は昨年からこのレーシングチームの企画に参加し、年末にはドライバーのオーディションを実施。まだまだ研鑽が必要としつつも、このふたりのドライバーに“ポテンシャル”を感じ、起用につながったと語った。

 なお『HIGHSPEED Étoile Racing』は2024年シーズンに、KYOJO-CUP、FCR(富士チャンピオンレース)、そしてEV限定レースのEV-GPの3つのシリーズに参戦する。チームのマシンはVITA-01(KYOJO、FCR)とテスラ モデル S Plaid(EV-GP)だ。

VITA-01

VITA-01

写真: Motorsport.com / Japan

 マシンにはコラボレーションする『HIGHSPEED Étoile』のロゴと、登場するキャラクターのイラストがあしらわれている。

 現役のレーシングドライバーであり、今年は総監督も兼務することになった川合は、発表の際に次のようにこのレーシングチームへの意気込みを感じた。

「僕自身も、レースへ入るきっかけとなったのは実はアニメで、『capeta』という作品がきっかけでした。やはりそういったモノからプロを目指した経緯があるので、こういったアニメーションとのコラボという形で自分が携われることを本当に嬉しく思います」

「今シーズンですが、僕自身がドライバー兼監督をやらせていただくということで、HIGHSPEED Étoileの名にあるように一番星(Étoile)を、トップを目指していきたいなと思っています」

「もちろん立ち上げ段階ということもあり、トップを目指す難しさを痛感しております。難しい挑戦ではあると思いますが、みんなの気持ちは非常に強いので、協力してトップを獲っていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします」

 またドライバーの前田、そして清水は今回の挑戦のスタートに際し、次のようにコメントを寄せた。

「『クルマが好き』『レースが好き』というだけで始めたカートやサーキット走行。ただ上手くなりたいー心でがむしゃらに進んできましたが、この機会を借りてどこまで自分を高めていけるかチャレンジしたいと思っています。実力も実績もないわたしを拾ってくださった監督やチームと、覚えの悪いわたしに根気よく付き合ってくださっている全ての先生に感謝して、全力で走りたいと思います。ぜったい上手く速くなります!」(前田)

「愛車の86でサーキットを楽しみながら、いつかレースの世界に飛び込みたいとずっと思っていた願いが叶いました。初めてのことばかりでまだまだ未熟なところが多いですが人一倍の向上心と負けず嫌いな性格で上を目指していきます。アニメオタクな部分があるのでこのチームは自分にぴったりだと勝手に思ってます! 琴末さんと切磋琢磨しながらチーム一丸となってレースを盛り上げていきたいです。応援よろしくお願いします!」(清水)

 なお『HIGHSPEED Étoile Racing』は銀座に事務所・トレーニングラボを開設し、シミュレーターを設置。ドライバーのトレーニングも行なっているこの場所を今後、ファンの人たちなどとの交流の場にしたいと説明した。

 HIGHSPEED Étoile Racingにとって最初のレースは、4月27日に筑波サーキットで行なわれるEV-GPの開幕戦、その後は5月12日にはKYOJO-CUPと続く予定だ。

VITA-01(輪堂凛)

VITA-01(輪堂凛)

写真: Motorsport.com / Japan

前の記事 角田裕毅、カートイベント発案の経緯語る。主目的はチャリティとモータースポーツ振興……自分たちも“何でもあり”で楽しむ!「いつもはルールに縛られているので(笑)」
次の記事 EURO SPORTSが、原宿に情報発信基地『EURO SPORTS PADDOCK SALON』開設。F1ピット風内装で、レッドブルX2010が鎮座

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本