太田格之進のIMSAテスト参加は、日米”HRC”のワンブランド化の一環。渡辺社長「今回のみの単発ではなく、色々な形で続けていきたい」
IMSAのテストに参加する太田格之進。今回のテストが実現した理由について、HRCの渡辺社長に尋ねた。
Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING
写真:: Masahide Kamio
HRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長に、太田格之進をIMSAのテストに送り込んだことについて尋ねた。渡辺社長曰く、この太田のテスト参加は、日本とアメリカのHRC USの連携を進めていく一歩になるという。
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの最終ラウンド2戦をいずれも完勝してみせた太田はその直後、デイトナで行われるIMSAのテストでアキュラARX-06をドライブすべく機上の人となった。
HRCとして、日本からアメリカにドライバーを派遣し、アメリカのチームのマシンを走らせるという機会は、これまであまり多くなかったという印象だが、この太田の一件を経て、今後どんな展開となっていくのか? これについてHRC渡辺社長は次のように語った。
「HRCの活動をもっとグローバルにというお話を、これまでにも何度かしてきました。今は日本もアメリカもワンブランドになりましたから、その日米連携という中で、この話が進んでいます」
2023年の9月、それまでアメリカでモータースポーツ活動を行なっていたHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)をHRC USに改称し、ブランドを統一した。今回の太田の派遣も、その一環であるという。
「今回の話が単発ではなく、より深く、よりいろんな形で続いていけばいいと思います。アメリカから日本にやってきてもいいですし、日本からアメリカへ行ってもいいです。そういう形のコラボレーションが、技術の領域でも、ドライバーの領域でも、いろんなところで進化していくように進んでいけばいいと思います」
2023年のスーパーフォーミュラには、前年のアメリカのフォーミュラ・リージョナルでチャンピオンになったラウル・ハイマンが、HPDのスカラシップ生として挑んだ。今回の太田の件も、それと同じような案件だと渡辺社長は言う。
「彼(ハイマン)は完全にまだ育成という立場でしたが、今回と似たような状況だと思います」
「ドライバーが海外にチャレンジするというチャンスは、我々としては今はF1、ヨーロッパだけなんです。それはアメリカに広がった方が良いだろうと思います」
「彼がうまくパフォーマンスを出せれば、そして実際にデイトナに乗ってもらう機会ができれば一番いいと思います」
ホンダ系のドライバーがアメリカで活躍すると言えば、これまではインディカーに挑むことが多かった。しかしなぜ今回はIMSAという耐久レースへの挑戦となったのか? 渡辺社長は、IMSAでメイヤー・シャンク・レーシングが走らせる2台のアキュラARX-06のうち1台が、HRC USのエンジニアが参加するセミワークス体制になることが大きかったと明言した。
「来年のIMSAでは、(メイヤー・シャンクの1台に)HRC USがセミワークス的に関わっていくというところもあります。自分たちの関わるチームに乗せるということです」
「なので、(IMSAの方が)日米連携もやりやすいのです」
なおIMSAのテストは11月15日(金)から3日間の予定で行なわれる予定で、太田は93号車アキュラARX-06をドライブする。登録名は”カク・オオタ(Kaku Ohta)”である。
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