チャンピオン山本尚貴は移籍なのか? 気になる2021年SFストーブリーグ

2020年にスーパーフォーミュラのシリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴。シーズン終了後の合同・ルーキーテストではTCS NAKAJIMA RACINGから参加していたのだが、このまま2021年はチームを移籍するのか、注目が集まっている。

チャンピオン山本尚貴は移籍なのか? 気になる2021年SFストーブリーグ

 スーパーGTと同様にスーパーフォーミュラの2021シーズンに向けた動きも水面下で始まっている。

 まず気になるのは、2020年のシリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴。最終戦が終わった2日後に始まった合同・ルーキーテストではDOCOMO TEAM DANDELION RACINGではなく、TCS NAKAJIMA RACINGから参加し注目を集めた。

 これについて山本は「ホンダさんからの依頼でナカジマレーシングからテストに参加した」と話すに留めており、2021年の動向に関して何もコメントは残さなかった。

 ただ、水面下での動きとしては山本がナカジマレーシングへ移籍する方向で調整が始まっているようだ。そうなった場合、牧野任祐と大湯都史樹のどちらかがチームを離れることとなるが、どうやら大湯が残留するのではないかと見られている。牧野は山本と入れ替わる形でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移り、福住とともに2021シーズンを迎えるのではないかという噂も聞こえてきている。

 TEAM MUGENに関しては16号車は野尻智紀で継続のようだが、15号車に関しては具体的な情報は入ってきていない。ここ数年の流れを見ると、15号車は基本的にレッドブルジュニアチームのドライバーを起用しているが、2020年に関してはユーリ・ヴィップスがコロナ禍の入国規制の関係で来日できなかったため、笹原右京が代役を務めていた。ただ、15号車はシーズン終了後の合同・ルーキーテストに参加していなかった。これが2021年に向けてどう影響するのか、気になるところだ。

 ThreeBond DragoCORSEは、どうやら2021年もタチアナ・カルデロンを起用する方向で調整中の模様。シーズン終了後の合同・ルーキーテストでも翌シーズンに向けて様々なテストを積極的にこなしていた印象で、チームとの関係性もより深いものになっている様子だった。ただ、彼女は2021年もヨーロッパのレースと掛け持ちでの参戦になるようで、コロナ禍の入国制限の影響が出ないかが心配されるところだ。

 そしてBuzz Racing with B-Max勢については、ドライバー候補に関する有力な情報が入ってきていない。合同・ルーキーテストではエナム・アーメドが参加していたが、彼はテスト参加と2021年の参戦については全くの別問題と明言していた。体力的にもかなり課題を抱えていたようで、2021シーズンのレギュラー参戦は難しいのではないかと見られている。51号車のレギュラードライバーだったシャルル・ミレッシはヨーロッパでのスポーツカーレースに注力していく模様で、継続参戦の可能性は低い模様。また2020年の後半戦に50号車をドライブした松下信治もテスト2日目に急きょ参加していたが、翌シーズンも継続してチームに残留するのかについての詳しい情報は入ってきていない。

 その他、テストの時には名取鉄平がガレージ内に姿をみせていた他、数名の外国人ドライバーもスーパーフォーミュラ参戦に興味を示している模様。しかし、コロナ禍での渡航制限が大きな障壁となっており、2021年の参戦に向けた具体的な話し合いに至っていない様子だ。

 一方、トヨタ/TRDエンジン勢については、基本的に合同・ルーキーテストに参加したメンバーが2021年のラインアップになる可能性が高そうだ。VANTELIN TEAM TOM’Sはスーパーフォーミュラ・ライツの王者に輝いた宮田莉朋がニック・キャシディの後任として正式加入する見通しで、チームメイトは中嶋一貴になる模様。KONDO RACINGは山下健太とサッシャ・フェネストラズ、carrozzeria Team KCMGは小林可夢偉と国本雄資の2台体制で継続の模様。ITOCHU ENEX TEAM IMPULもドライバー変更はなさそうで関口雄飛と平川亮が2021年も同チームのステアリングを握るものと思われる。

 JMS P.MU/CERUMO・INGINGは石浦宏明が同カテゴリーからの卒業を表明。その後任には阪口晴南となり、坪井翔はそのまま残留となる見込み。ROOKIE Racingは河野駿佑が合同・ルーキーテストに参加していたが、最終的に大嶋和也がそのまま14号車のシートに収まるのではないかと見られている。

 ただ、ひとつ不透明なのが、FIA世界耐久選手権のプログラムに参加している中嶋一貴と小林可夢偉、山下健太の動向だ。2021年は新しくLMH(ル・マン・ハイパーカー)クラスが始動するほか、コロナ禍による渡航制限も継続される可能性が高く、スケジュール次第ではスーパーフォーミュラのフル参戦に支障が出かねない。事実、2020年も中嶋と小林は同様の理由で2戦欠場、山下も1戦の欠場を余儀なくされた。

 その辺りの兼ね合いがどうなるかで、2021年のドライバーズラインアップが大きく変わる可能性も含んでいる。

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シリーズ スーパーフォーミュラ
執筆者 吉田知弘