関口雄飛、ポールポジションの喜び噛み締め「今年も走らせてくれた関係者すべてに感謝」
スーパーフォーミュラ第4戦SUGOの予選でポールポールポジションを獲得した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は、久々のポールポジションをかみしめ、支えてくれた人たちへの感謝を述べた。
写真:: Masahide Kamio
オートポリスでの第3戦から約1ヵ月のインターバルを経て迎えた2021年スーパーフォーミュラの第4戦はスポーツランドSUGOが舞台。しかしその初日は朝から雨に見舞われ、しかも午後の公式予選ではQ1からQ2、Q3とセッションごとに雨脚が変わり、それに合わせてコースのウェットコンディションも刻一刻と微妙に変化する難しいコンディションとなった。
そんな公式予選でポールを奪った関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は、パルクフェルメに戻ってきた第一声では少し涙声となりながら「とても嬉しい」と喜びを噛み締めていた。
その後記者会見場に現れた関口は、いつものクールでシャイな青年に戻っていたが、会見場でも第一声では「久々のポールで、長いことレースやってきたけど、こんなに嬉しかったことはない」と切り出した。そして「これまでは(ポールを獲って感激しているドライバーを)勝ってもないのにあんなに嬉しがって……と思っていたけど、今日はその気持ちがよく分かりました」と会見場を和ませた。
さらに好結果を残せず苦しんできた昨シーズンを振り返って「苦しい中でも応援し、支えてくれたチームやスタッフ、今年も走らせてくれた関係者すべてに感謝しています」とし、今シーズンは「開幕から、不運な展開もあってなかなか好結果を残せずに来たけれど、ポテンシャルのあるクルマを用意してもらっていました」とチームの現状を分析。そして「ここまで野尻選手(No.16 TEAM MUGENの野尻智紀)がポイント争いで抜け出ていますが、明日はその勢いを止めたい」と語った。
今回の公式予選はQ2も2組に分けられていたが、そのQ2では「タイムが出る直前(=アタックラップ中)に赤旗が出されて(セッションが中断)。その時点でのタイムではQ2敗退になりそうだったので、再開後1周しかない状況でタイムを出す必要がありました。そこで何とかうまくまとめてQ3に進出できたのが大きかった」と振り返った。
好成績を残せず苦しかった昨年から、メンタル面ではどんなセルフケアをしたのか、と問われると「ネガティブな気持ちにならないようにしました」と素っ気なく答えた。またアタックラップのどの辺りでポールを実感したか、との問い掛けにも「トップに行けるとは思ってなかった」とこれも素っ気なかったが、「トップ(=ポールポジション)を獲ろうというよりもクルマのポテンシャルを100%引き出そうと心掛けている」と熱が入った。
翌日の決勝に向けては「(SUGOは)簡単には抜けないコース。1秒遅くても抜けないから、先ずはスタートでトップをキープして1周回ってくる。そうすれば、後はイレギュラーなことがない限りは優勝できる。だから明日はスタートでトップをキープしたい」と結んだ。
開口一番「今日はポールを獲るチャンスがあったのに2番手に終わって悔しい」とコメントしたのは、予選2番手に終わったNo.6 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。前戦のオートポリスでチームはウェットコンディションに苦しみ、今回も「ウェットではやりたくない、と思っていましたが、昨日の走り始めから、2台揃って戦えるポジションにいることが分かりました。ここまでクルマのポテンシャルを引き出してくれたチームに感謝しています」と語った。
そして「ピットアウトしていくタイミングもばっちりで戦略的にも良かったけれど、最後の最後でまとめきれなかった。ダサい予選になりました」と結んだ。翌日の決勝の展望を尋ねられると「晴れの予報が出ていますが、前回のオートポリスで実戦復帰してから、ドライコンディションでは全く走ってないので、心中を察してください」と苦笑していた。
前回のオートポリスではNo.36 ジュリアーノ・アレジとNo.37 宮田莉朋(いずれもKuo VANTELIN
TEAM TOM'S)、No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)のルーキー3人が予選のトップ3を独占することになった。今回も3人は揃ってQ3に進出したものの、宮田が4番手、アレジも6番手に留まることになり、2戦連続で予選3番手を奪った阪口が、ルーキーのベストリザルトをマークした。
会見場に現れた阪口は「開幕前のテストから雨の量に関係なくウェットでは速く走ることができていました。今日の予選でも(ウェットのコンディションが変わった)Q1、Q2ともにいいアタックができました。大きくセットを変更しなくてもいいペースで走れたんです」としながらも「Q3では自分が思っていたほどにはグリップがなくて、最後の最後で帳尻を合わせることができませんでした。負けて悔しいです」と負けん気の強さを表すと「でも(3番手グリッドなら)勝つチャンスはあると思っています」と力強くコメントを締めくくった。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments