Jujuレギュラー起用の可能性は? F2トップランナーとの交渉もあった? 話題のTGM Grand Prixに2024年SFシート事情を聞く
女性ドライバーJujuの起用など、オフシーズンから注目を集めているTGM Grand Prix。気になる2024年シーズンのスーパーフォーミュラに向けたドライバー選定について、池田和広代表に聞いた。
注目ドライバーが多数参加し、例年にない賑わいを見せている2023年のスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト。ここでの参加ドライバーが2024年シーズンのラインアップに直結するケースも多いため、毎年注目を集めるテストだが、その中でもひときわ注目されていると言えるのがTGM Grand Prixだ。
TGM Grand Prixは2023年シーズン、大湯都史樹とジェム・ブリュックバシェをレギュラードライバーに起用。しかし今回の鈴鹿テストには、53号車に女性ドライバーのJuju、55号車にSF優勝経験者の松下信治とスウェーデン人のラスムス・リンドを起用した。
シーズン中とは全く異なる顔ぶれを採用した上に、スーパーフォーミュラでの実力が未知数なJujuやリンドを起用したことで、来季のドライバーラインアップについて高い関心が集まっているTGM Grand Prix。チームのシート事情について、池田和広代表に聞いた。
そもそも、TGM Grand Prixはホンダ/M-TECエンジンを使うチームではあるものの、メーカーの息がかかったいわゆる“ホンダ系チーム”ではなく、ドライバーは基本的にTGM Grand Prix側の意向で決めることになる。チームのエンジニアリングとメンテナンスの技術を評価し、このチームでパフォーマンスを出したいと考えているドライバーを起用するというのが彼らの一貫したスタンス。一方でチームに大きなスポンサーや経済的な後ろ盾がないことから、ドライバーに資金やスポンサーなどを持ち込んでもらうことで、クオリティの高い体制を担保しているという側面もある。
前述の通り、12月の合同/ルーキーテストは次のシーズンにレギュラーとして乗るドライバーが参加するケースが多い。初日のみ走行の松下は、自身が基準となるタイムを出す役割としてテストに参加しており、レギュラーシート獲得は難しいだろうと話しているが、ルーキー枠を含め3日間を走るJujuや、2日目と3日目を走るリンドは、実際に来季のレギュラードライバー候補なのではないかという声が挙がるのも当然だろう。
17歳のJujuは、これまでの経歴から考えてもスーパーフォーミュラは大きなチャレンジであり、その実力やポテンシャルに懐疑的な声があったのも確か。ただテスト2日目を終えてトップから2.2秒落ちのタイムまで改善しており、ライバルとの差を徐々に縮めている段階だ。
Juju本人は来季については様々な選択肢が考えられるとしているが、TGM Grand Prixの中でJujuは来季のドライバー候補に入っているのか?……そう池田代表に尋ねると、彼はこう答えた。
「もちろん、テストをするということは、全員候補です。それは松下選手も含めてです」
「使いたいドライバーは他にもたくさんいました。(テスト参加ドライバーの)選考は3人だけではなく、他にも優秀な選手がいて、交渉が成立せずにF2に行ったドライバーもいます」
「その中で様々な要素をクリアしたドライバーが、今回テストをしているということです。これからまた、そういう選手が来るかもしれません」
「またチームとしても少しでも上の成績を目指していますし、2台とも最下位というような成績だと、来季以降の契約にも悪影響を与えます。ですから、少しでもリザルトを残せるドライバーを使うということも考えないといけません」
このように、2024年にF2に参戦する予定のドライバーとも交渉していたことを明かした池田代表。その他にも現役のF2ドライバーや元F2ドライバーなど、複数人と交渉していたという。情報を総合する限りは、F2でテールエンダーになっているようなドライバーではなく、十分な実績を残しているドライバー達と話をしていた模様だ。
スーパーフォーミュラ、そしてTGM Grand Prixには海外の猛者からもかなりの関心が集まっているようだ。
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