2023年WEC参戦のフェラーリ、開発順調? ハイパーカーで5000km以上を走破と明かす

フェラーリは2023年のWEC参戦を目指してハイパーカーの開発を進めている。既に新マシンでは5000km以上の走行を重ねているようだ。

Ferrari LMH

 2023年のWEC(世界耐久選手権)参戦を目指してハイパーカーの開発を進めているフェラーリ。既に5000km以上を走行し、開発を更に推し進めている。

 フェラーリは今年7月にLMH車両をフィオラノでシェイクダウン。以後、彼らはムジェロとバルセロナでのテストを実施し、走行マイレージを稼いできた。

 スポーツカーレース部門のトップであるアントネッロ・コレッタは新型車両が既にシェイクダウンを含めて5000kmの距離を走破していることを明かした。

「我々は既に多くの距離を走行しており、現時点で満足している。しかし道行が長いことは我々も承知している」

 コレッタはそう語った。

「ある日は問題があり、そして別のある日には問題がないということもある。つまり、もっと一貫性が必要なんだということが分かった」

「我々は、開発プログラムをスタートさせたばかりなんだ」

 コレッタはこの開発中のマシンが、2週間以内に再びコースを走るだろうとも語った。

「計画では2週間毎にテストするとなっている。ただ正直に言って大きく変化している」

「我々は通常の方法でマシンを開発している。テストを行ない、ファクトリーに戻り、データを確認し、マシンでの作業を行なう」

 またコレッタは来年3月のWEC開幕戦で予定されるデビュー前最後の瞬間まで、フェラーリが車両のホモロゲートを遅らせる可能性はあるとも示唆している。なおルール上は、LMHまたはLMDhのプロトタイプは、開幕戦の30日前にまでにホモロゲーションを受ける必要がある。

 テストではフェラーリ・コンペティツィオーニ・GTのファクトリードライバー8人がステアリングを握っている。来季に向けては”お抱え”ドライバーの中からドライバーを選ぶとフェラーリは既に明かしているが、コレッタはそうした立場は変わっていないと繰り返した。

「我々のドライバーには満足している。何か変更を加える必要は無いと思う」

「フェラーリは大きなドライバーファミリーがあり、そこから(来季の)ドライバーを選ぶことが出来る」

「最終的には選択を行なわなければならないが、現時点ではまだ時期尚早だ」

 
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