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あの人と言えばこのチーム! F1で同じチームに長期所属し続けたドライバーたち

ルイス・ハミルトンはメルセデスで12シーズン所属。これはF1の歴史において、特定のチームに最も長く在籍した記録となる。

Jean Todt, Team Principal, Ferrari, and Michael Schumacher, 1st position, on the podium

写真:: LAT Images

 スポーツの世界は“終身雇用”ではない。より勝利を目指せる環境、より快適に過ごせる環境を目指して移籍する者もいれば、チームを追われる者もいる。特にチームにふたつしかないシートを争うF1の世界において、数年でドロップアウトしたドライバーを除けば、“生え抜き”のまま引退を迎えるドライバーはまずいない。

 そんな中で、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンはメルセデスに12シーズン所属し、今季フェラーリへと移籍した。ひとつのチームで12シーズン過ごしたというのは、長いF1の歴史においても初めての例だ。メルセデスで6度タイトルを獲得しチームの黄金時代を築いたその実績も、12シーズンという異例の所属期間に繋がったと言える。

 70年を超えるF1の歴史を紐解くと、同じチームに8シーズン以上所属したドライバーはハミルトン含め13人まで絞られることになる。今回は、そんな13人を一挙に紹介する。

1. ルイス・ハミルトン

チーム:メルセデス
所属期間:2013年〜2024年

写真: Steven Tee / Motorsport Images

 史上最長の12シーズンにわたって所属し、メルセデスのコンストラクターズタイトル8連覇に貢献したハミルトン。2014年、2015年、2017年〜2020年はドライバーズタイトルも手中に収めた。しかし2025年、40歳を迎えてフェラーリを新天地に選んだ。

2. ミハエル・シューマッハー

チーム:フェラーリ
所属期間:1996年〜2006年

写真: Motorsport Images

 シューマッハーはハミルトン同様、チームの黄金時代に貢献。低迷していたフェラーリを移籍2年目でタイトル争いを繰り広げるチームに仕立て、紆余曲折を経て5年目である2000年にドライバーズタイトルをもぎ取ると、そこから5連覇を達成した。シューマッハーを追うように、ベネトンからフェラーリに移籍したスタッフも数多くいる。ロス・ブラウンやロリー・バーンらがその例で、彼らもフェラーリ最強時代に欠かせない存在であった。

3. マックス・フェルスタッペン

チーム:レッドブル
所属期間:2016年〜

写真: Sam Bagnall / Motorsport Images

 フェルスタッペンはデビュー2年目のシーズン途中に姉妹チームのトロロッソからレッドブルに昇格し、初レースでいきなり初優勝という離れ業をやってのけた。その後2021年からはドライバーズタイトル4連覇を達成して現在に至る。移籍の噂が絶えないが、ハミルトンを超えるには少なくとも2028年まで在籍する必要がある。

4. ジム・クラーク

チーム:ロータス
所属期間:1960年〜1968年

写真: Motorsport Images

 クラークが特筆すべきは、今回紹介するドライバーの中でただひとり、生え抜きのままキャリアを終えたということ。1960年にロータスからデビューしたクラークは1963年、1965年にチャンピオンに輝き、3度目の王座を目指していた1968年シーズンにF2のレースで命を落とした。

5. デビッド・クルサード

チーム:マクラーレン
所属期間:1996年〜2004年

写真: DaimlerChrysler

 1994年にウイリアムズからF1デビューしたクルサードは、1996年から9シーズンにわたってマクラーレンに在籍。その間6シーズンでミカ・ハッキネンと、3シーズンでキミ・ライコネンとコンビを組み、12勝を記録した。2001年にはランキング2位も記録している。

6. ミカ・ハッキネン

チーム:マクラーレン
所属期間:1993年〜2001年

写真: Steve Etherington / Motorsport Images

 11年のF1キャリアの内、ロータスでのキャリア初期を除いて9シーズンをマクラーレンで過ごしたハッキネン。1993年は開幕レギュラーを逃し終盤3戦のみの出走となったが、以後チームのエースに成長して1998年、1999年にワールドタイトルを獲得した。

7. ジャック・ラフィット

チーム:リジェ
所属期間:1976年〜1982年、1985年、1986年

写真: Rainer W. Schlegelmilch / Motorsport Images

 デビューが30代と遅咲きながらも40代まで息の長いキャリアを送ったラフィットは、その大半をリジェで過ごした。1981年には最終戦までタイトルを争ったことも。1986年にブランズハッチの事故で大怪我を負い引退したが、最後まで一線級の活躍を見せた。

8. ジャック・ブラバム

チーム:ブラバム
所属期間:1962年〜1970年

写真: Rainer W. Schlegelmilch / Motorsport Images

 1959年、1960年とクーパーで王座に輝いたブラバムは、自らブラバムチームを興してF1に参戦。1966年には自分の名前を冠したチームで3度目のタイトルを手にしている。その後ブラバムチームはデニス・ハルム、ネルソン・ピケの手によりドライバーズタイトルを合計4回獲得。コンストラクターズタイトル獲得も2回を数える。1990年代まで活躍したが、最終的には資金難に苦しみ、1992年限りで消滅した。

9. ジェンソン・バトン

チーム:マクラーレン
所属期間:2010年〜2017年

写真: Steve Etherington / Motorsport Images

 バトンというと、佐藤琢磨とコンビを組んだBAR、チャンピオンを獲得したブラウンGPのイメージも根強いが、最も長く在籍したのはマクラーレン。2010年から7シーズンにわたって同チームからフル参戦して8勝を記録した。2017年にはインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソの代役としてモナコGPに出走した。

10. キミ・ライコネン

チーム:フェラーリ
所属期間:2007年〜2009年、2014年〜2018年

写真: Sutton Images

 約20年にわたる長期のF1キャリアで様々なチームに所属したライコネンだが、中でもフェラーリには8年在籍。2007年は大逆転でチャンピオンとなり、2018年にはオースティンでキャリア最後の優勝を挙げた。

11. ピエルルイジ・マルティニ

チーム:ミナルディ
所属期間:1985年、1988年〜1991年、1993年〜1995年

写真: Ercole Colombo

 このランキングに登場する13名のうち、9名がチャンピオン経験者、12名が優勝経験者だが、マルティニだけは表彰台の経験すらない。しかし弱小ミナルディを長きにわたって支え続け、時には予選フロントロウや入賞を獲得するなど見せ場も作った。

12. フェリペ・マッサ

チーム:フェラーリ
所属期間:2006年〜2013年

写真: Rainer W. Schlegelmilch / Motorsport Images

 マッサはキャリアの大半でフェラーリに乗り、全盛期もマラネロの熱狂の下で過ごした。加入直後から特に予選での速さで名を馳せ、2008年には当時2年目のハミルトンと激闘を繰り広げたものの、あと一歩のところでタイトルを逃した。

13. ネルソン・ピケ

チーム:ブラバム
所属期間:1978年〜1985年

 日本のファンにはキャリア晩年のウイリアムズ・ホンダ、ロータス・ホンダ、ベネトン・フォードでの活躍で知られるピケだが、それ以前はブラバムに長らく所属。1978年は1戦のみの出走だったが、以後7シーズンで2度のタイトルを獲得した。

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