国際レース初登場! ”オーバル”レイアウト採用のサクヒールGPは、F1の新たな挑戦に
F1は、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの2レース目として、これまで使用されてこなかったオーバルに近いレイアウトでサクヒールGPを開催することを発表した。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1は8月25日(火)にプレスリリースを発表し、2020年シーズン終盤のスケジュールを発表。11月27〜29日と12月4〜6日には、バーレーン・インターナショナル・サーキットでレースを行なう予定となっている。
そのうち『フォーミュラ1 ロレックス サクヒールGP 2020』と銘打たれた2戦目は、”アウター・サーキット”レイアウトを使用することが明らかとなった。
F1マネージングディレクターであるロス・ブラウンは、6月の時点でレイアウトを変えてバーレーンで2レースを行なう可能性を示唆していた。
「サクヒールGPのフォーマットとして、アウター・サーキットを使用することを発表できて嬉しく思っており、我々のパートナーによる継続的なサポートに感謝したい」
「我々は代替レイアウトについていくつかの選択肢を評価した。アウター・サーキットが最良の代替案であり、全チームに新たな課題をもたらし、ハイスピードかつ短いラップタイムで全てのファンを楽しませることができると結論づけた」
バーレーン・インターナショナル・サーキットのCEOであるシェイク・サルマン・ビン・イサ・アル・ハリファは、次のように付け加えた。
「第2レースの選択肢を分析してくれた、F1の全ての作業に感謝している。我々は非常に対照的なレースを連続して開催できる。そうした可能性があるということは、サーキットが素晴らしいという証だ」
「我々のアウター・サーキットは、国際的なレースでは使用されたことがないので、全参加者にとって刺激的で新しいチャレンジになるだろう」
アウター・サーキット・レイアウトでは、ターン4までは現行のグランプリレイアウトと同じコースを使用するが、高速の左コーナーであるターン5からグランプリレイアウトを離れ、インフィールド・セクションを丸々ショートカット。連続した高速コーナーをクリアした後は、そのままロングストレートに突入し、グランプリレイアウトに合流する形だ。
本場アメリカのサーキットとは違い右周りではあるが、ロングストレートをコーナーでつないだ形は、”オーバル”(楕円)に近いレイアウトだと言える。
コーナー数は11、コース全長は約3.7kmと現行のグランプリレイアウトと比べても1.7km以上短い刺激的なレイアウトとなる。これまではクラブレースや企業イベントなどでしか使われていないサーキットだという。
シェイク・サルマンCEOは、ブラウンからアウター・サーキットの使用を提案された際には驚いたと認め、motorsport.comに次のように語った。
「マシンのダウンフォース(要求レベル)が低いトラックになる。モンツァと比較する方法はないが、マシンは最小のダウンフォースで走り、スリップストリームを使い合うだろう」
「3つのDRSゾーンを設けることもできるはずだ」
ラップタイムは予選時で55秒以下、決勝時で60秒前後になると見られているバーレーンのアウター・サーキット。スピードの殿堂と呼ばれるモンツァ・サーキットで記録された最速平均周回速度(262.242km/h、ファン・パブロ・モントーヤ:2004年イタリアGP)、最速平均レース速度(247.587km/h、ミハエル・シューマッハー:2003年イタリアGP)の更新は難しいかもしれないが、3本のロングストレートを中心に激しいバトルが繰り広げられそうだ。
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