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予選レポート

F1ベルギー予選:ラッセル2番手のサプライズ! スパ・ウェザーが演出の大波乱、ポールはフェルスタッペン確保

F1第12戦ベルギーGPの予選が行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

写真:: Jerry Andre / Motorsport Images

 F1第12戦ベルギーGPの予選がスパ・フランコルシャンで行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。

 2021年シーズン後半戦の幕開けとなるベルギーGPは、週末を通じて雨絡みのセッションが続く、典型的な”スパ・ウェザー”に翻弄される週末となった。

 フリー走行までは降っても軽い雨だったが、予選開始時は路面上の水量も多いヘビーウエットコンディションに。予選開始時刻もディレイとなったが、雨雲が通り過ぎると雲間から青空も覗き、急速にコンディションが改善。12分遅れで予選が開始された。

 気温14度、路面温度18度でピットレーンがオープンしてQ1がスタートすると、各車続々とコースイン。ウイリアムズの2台はインターミディエイトタイヤを選択したものの、それ以外の全車がウエットタイヤを選択した。

 ウエットコンディションでの予選の定石通り、多くのマシンがコース上に留まってコンディションを読みながらタイム更新を繰り返す。一方インターミディエイトタイヤを履くウイリアムズ勢は、ニコラス・ラティフィがコントロールを失いスピンしたものの、ジョージ・ラッセルは他車より3秒以上速いタイムを記録。このタイムを見て、各車続々とピットに戻ってウエットからインターミディエイトタイヤに履き替えていった。

『すぐに雨がまた降り出すかもしれない』という無線もドライバーに飛ぶ中、コンディションが悪化する前にインターミディエイトでタイムを出そうと各車がアタックを重ね、タイムシートが次々と塗り替わっていく。

 最終的にトップタイムを記録したのは、ランド・ノリス(マクラーレン)。フェルスタッペンは0.416秒差で2番手となった。いち早くインターミディエイトタイヤを投入したウイリアムズ勢は、ラッセルが5番手、ラティフィが10番手で2台がQ2進出を果たした。

 アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)は16番手でQ1敗退。角田裕毅(アルファタウリ)もタイムを伸ばしきれず、17番手で予選を終えた。ミック・シューマッハー(ハース)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ニキータ・マゼピン(ハース)もQ2へ進むことができなかった。

 雨が再び降り出すことなく15分間のQ2がスタート。当然、全車がインターミディエイトタイヤでコースインしたが、メルセデス勢はタイヤを節約するためかユーズドタイヤで走り出した。しかし、タイムを出すことなくピットに戻って新品のタイヤに履き替えた。

 ノリスはQ1での勢いそのままに、縁石を大胆に使うドライビングで1分57秒235をマーク。これには、フェルスタッペンも0.136秒届かなかった。

 タイヤを履き替えた分、タイムを出すタイミングが遅れたメルセデス勢。一度アタックを中断したこともあってか、一発目のタイムはルイス・ハミルトンが7番手、バルテリ・ボッタスが9番手と苦しい位置となった。

 他車のタイムアップで2台共Q2ノックアウト圏内まで落ちてしまったメルセデス勢は、2セット目の新品インターミディエイトタイヤを投入。ラストアタックでのタイムアップに賭けた。

 一部ドライのラインができているように見えるほど路面コンディションが改善していたこともあり、土壇場でハミルトンは2番手、ボッタスは3番手までタイムアップ。Q2敗退の危機を脱した。最終的に、ノリスが1分56秒025でQ2もトップで終えている。

 フェラーリはシャルル・ルクレールが11番手、カルロス・サインツJr.が13番手でQ3に進めず。12番手のラティフィ、14番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、15番手ランス・ストロール(アストンマーチン)がQ2敗退だ。

 そしてQ2終了直後には、再び雨が強く降り出してしまう。12分間のQ3がスタートすると、一気にコンディションが変化したことで、ノリスはウエットタイヤ、ラッセルはインターミディエイトタイヤと選択が分かれた。メルセデスのガレージでも慌ただしくタイヤを交換する場面が見られた。

 ノリスは『アクアプレーニングが起きている』と無線で報告しながらも最初にアタックに入ったが、オールージュからラディオンに駆け上がる途中でコントロールを失い大クラッシュ。セッションは即時赤旗中断となった。ノリスは無事にマシンから降りたが、衝撃はかなり大きかったようで左手をかばう仕草を見せ、メディカルセンターへと搬送された。

 セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はノリスのクラッシュが起きる前から「赤旗を出すべきだ」と主張。ノリスがクラッシュした現場を通りかかると、マシンを止めてノリスの無事を確認した。

 ノリスのマシン回収とオイル処理が行なわれている間に、再び雨が強まってしまう。これによりセッション中断時間が40分以上にも及んだ。

 残り時間8分59秒でセッション再開されると、エステバン・オコン(アルピーヌ)がウエットタイヤでコースイン。しかしメルセデス勢、レッドブル勢はインターミディエイトタイヤでピットを離れた。

 オコンはピットに戻り、インターミディエイトタイヤに交換。全9台がインターミディエイトタイヤでのアタックとなった。

 どのタイミングでどの場所を走っているかがタイムに影響するような状況の中、ハミルトンが2分1秒552をマークしトップ。フェルスタッペンが0.973秒差で2番手につけた。

 ポールポジションはハミルトンか、フェルスタッペンか。そんな状況にも見えたが、ハミルトンの前でアタックしたラッセルが驚くべきアタックを見せた。2分0秒086を叩き出し、トップに立ったのだ。ハミルトンは2分0秒099までタイムを伸ばすが、ラッセルには届かなかった。

 だが雨がほぼ止んだスパで、最も条件が良い最も遅いタイミングでアタックに入ったフェルスタッペンが、唯一の1分59秒台となる1分59秒765をマーク。夏休み前の不運を振り払うように、ポールポジションを獲得してみせた。

 終わってみれば、ラッセルが2番手でフロントロウ獲得。ウエットコンディションとはいえ、誰もが驚く結果となった。

 ハミルトンは3番手。4番手にはダニエル・リカルド(マクラーレン)が続いた。5番手以下はベッテル、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ペレス、ボッタス、オコン、ノータイムのノリスというオーダーだ。

 なお、ボッタスとストロールは前戦ハンガリーGPで5グリッド降格ペナルティを受けている。

 
 

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順位 ドライバー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Netherlands マックス フェルスタッペン 6 1'59.765     210.532
2 United Kingdom ジョージ ラッセル 7 2'00.086 0.321 0.321 209.969
3 United Kingdom ルイス ハミルトン 6 2'00.099 0.334 0.013 209.946
4 Australia ダニエル リカルド 6 2'00.864 1.099 0.765 208.617
5 Germany セバスチャン ベッテル 7 2'00.935 1.170 0.071 208.495
6 France ピエール ガスリー 6 2'01.164 1.399 0.229 208.101
7 Mexico セルジオ ペレス 6 2'02.112 2.347 0.948 206.485
8 Finland バルテリ ボッタス 6 2'02.502 2.737 0.390 205.828
9 France エステバン オコン 7 2'03.513 3.748 1.011 204.143
10 United Kingdom ランド ノリス 2        

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