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レースレポート

赤い彗星、止める者なし。ルクレールが完勝! フェルスタッペンに悪夢再来……角田裕毅15位|F1第3戦オーストラリアGP

F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースが行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポール・トゥ・ウィンを飾った。角田裕毅(アルファタウリ)は15位フィニッシュだった。

Charles Leclerc, Ferrari, celebrates his victory on the podium

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 大規模なコース改修を受けたアルバート・パーク・サーキットを舞台に、F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースが行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が制した。

  オーストラリアGPは決勝日を迎え、3年ぶりの開催ということもあり多くのファンがサーキットに詰めかけた。気温26度、路面温度39度というコンディション。天候にも恵まれ、燦々と太陽がサーキットを照らした。

 多くのマシンがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。トップ10では、9番手と10番手のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がハードタイヤを履いた。

 フォーメーションラップを終え、ポールのルクレールと2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がフロントロウに並んだ。その後ろ2列目にはフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレス、ランド・ノリス(マクラーレン)が4番手グリッドにマシンをつけた。

 大観衆が見つめる中、58周の決勝レースの幕が切って落とされた。ターン1で抜群のブレーキングを見せたのは5番手スタートのハミルトンで、ルクレールとフェルスタッペンに続いて3番手にジャンプアップ。ペレスがそれを追った。

 ハードタイヤスタートのサインツJr.はタイヤの温まりの悪さからか、1周目からズルズルと順位を下げ、3周目のターン9でコースオフ。ターン10を突っ切り、アウト側のグラベルトラップに捕まった。サインツJr.は9番手からの挽回を狙っていたが、早々にレースを終えることになった。

 これでセーフティカー(SC)が出動し、7周目からレース再開。ルクレールとフェルスタッペンのトップ2が徐々に抜け出し、4番手ペレスがハミルトンの後方にピタリとつけた。10周目からDRSが使用可能になると、ターン3への飛び込みでペレスがハミルトンをオーバーテイクし、2番手フェルスタッペンとの間に開いたギャップを縮めにかかった。

 抜かれたハミルトンはペレスについていくことができず、後方には僚友ジョージ・ラッセル、ノリスと母国凱旋レースのダニエル・リカルドのマクラーレン勢がDRSトレインで続いた。後方でもDRS圏内にいながらも、抜きあぐねるドライバーが多く見受けられるなど、コースは改修されたものの、依然としてオーバーテイクは容易ではないようだった。

 トップ争いに目を移すと、ルクレールはファステストラップを更新しながらフェルスタッペンに対する差を広げていった。フェルスタッペンは12周目で既にタイヤにグレイニングが発生しているとチームに訴えた一方で、ルクレールはフェルスタッペンから0.5秒ほど速い1分23秒台のペースを計測しながら快調に飛ばしていった。

 フェルスタッペンは上位勢で一番早く、18周を終えた段階でピットイン。ハードタイヤに切り替えて7番手でコース復帰した。レッドブル勢はミディアムタイヤの持ちが悪いのか、ペレスは一度抜いたはずのハミルトンに追いつかれ、20周終わりにピットへ入り、ハードタイヤに切り替えた。

 するとここで再びSCが出動。後方を走っていたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がターン4の縁石で“亀の子”状態となりクラッシュ。ベッテルは開幕2戦欠場から今週末もFP3でクラッシュを喫するなど、良くない流れが続いている。

 ルクレールとハミルトンはSC出動前にピットインを済ませたが、ここまでミディアムタイヤで粘ったラッセルはSC出動と同時にピットへ飛び込んだ。これによりラッセルは一気に3番手までジャンプアップ。ハードタイヤでステイアウトを選択したアロンソ、そしてペレスとハミルトンの前に出た。

 27周目からレース再開。2番手フェルスタッペンは好機と見てターン1でルクレールに仕掛けるも抜ききれず、再び1周あたり0.5秒ずつ差は広がっていった。

 第2戦に続きSCで順位を落としたペレスは、4番手アロンソに迫る。タイヤライフとペースに勝るペレスは30周目のターン3でアロンソを交わし、3番手のラッセルを追った。

 ペレスにDRS圏内まで迫られたラッセルに対し、チームは順位を守るよりもタイヤを労るよう指示を飛ばした。「そんなことは聞きたくなかった」と返答したラッセルだったが、36周目に3番手をペレスに明け渡した。

 フェルスタッペンはファステストラップを更新するなど、5秒前方のルクレールにプレッシャーをかけようとするも、39周目終わりのホームストレートでマシンにトラブルが発生。ターン2でマシンを止めてしまう。開幕戦に続く信頼性による悔しいリタイアとなった。

 このフェルスタッペンのストップによりバーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言。41周目にレースが再開された。

 その後もルクレールの強さは変わらず、最終ラップに1分20秒260で自身が持つファステストラップを更新し、トップチェッカー。完璧なレース運びで2番手のペレスには最終的に20秒の差をつけて、開幕戦に続いて今季2勝目を上げた。これでドライバーズランキングに26ポイントを追加し、2番手ラッセルに対してダブルスコアと首位独走体制に入ったように見える。

 ペレスは、フェルスタッペンのリタイアをカバーする2位表彰台を獲得した。レース途中では不運により順位を落としたが、しっかりと挽回してみせた。

 3位にはメルセデス移籍後初表彰台を獲得したラッセル。4位にはハミルトンが続き、フェラーリとレッドブルからはペースで劣り、今年は非常に苦しいシーズンとなっているものの、そのトップ2にアクシデントが発生した時には表彰台に上がれるよう、しっかりと“ベスト・オブ・ザ・レスト”にい続けるところに、メルセデスの強さを見た。

 ただ、“新人”ラッセルの後ろでレースを終えたハミルトンとしては、4位という結果に納得していない様子だった。

 メルセデス勢の後ろにはノリスとリカルドのマクラーレン勢。エステバン・オコン(アルピーヌ)とピエール・ガスリー(アルファタウリ)がそれに続いた。

 10位には57周までスタートタイヤのハードタイヤで走り、最終ラップのみをソフトタイヤで走るという攻めに攻めた作戦を成功させたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が入った。アルボンは予選後に十分な燃料サンプルが回収できなかったとして最後尾からのスタートだった。

 角田裕毅(アルファタウリ)は最終的に15位フィニッシュ。スタートで11番手まで順位を上げたものの、終始ペースに苦しんだ。2回目のSC明けでもズルズルと順位を下げてしまったことで下位に沈んだ。

 次戦はイタリアのイモラ・サーキットを舞台に行なわれるエミリア・ロマーニャGP。フェラーリがこの好調を続け、“ライバル”レッドブルを突き放すのか。それともレッドブルが巻き返しにかかるのか、注目だ。

 
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順位 ドライバー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Monaco シャルル ルクレール 58 1:27'46.548       26
2 Mexico セルジオ ペレス 58 1:28'07.072 20.524 20.524   18
3 United Kingdom ジョージ ラッセル 58 1:28'12.141 25.593 5.069   15
4 United Kingdom ルイス ハミルトン 58 1:28'15.091 28.543 2.950   12
5 United Kingdom ランド ノリス 58 1:28'39.851 53.303 24.760   10
6 Australia ダニエル リカルド 58 1:28'40.285 53.737 0.434   8
7 France エステバン オコン 58 1:28'48.231 1'01.683 7.946   6
8 Finland バルテリ ボッタス 58 1:28'54.987 1'08.439 6.756   4
9 France ピエール ガスリー 58 1:29'02.769 1'16.221 7.782   2
10 Thailand アレクサンダー アルボン 58 1:29'05.930 1'19.382 3.161   1

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