フォーミュラE第6戦バレンシアePrix決勝:我慢のレースをデニスが制する。ロッテラーが2位獲得

フォーミュラE第6戦バレンシアePrixの決勝レースは、BMWのジェイク・デニスが初勝利を挙げた。

フォーミュラE第6戦バレンシアePrix決勝:我慢のレースをデニスが制する。ロッテラーが2位獲得
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 フォーミュラEの第6戦、バレンシアePrixがリカルド・トルモ・サーキットで行なわれ、BMWのジェイク・デニスがポール・トゥ・ウィンを飾った。

 同じバレンシアで前日に行なわれた第5戦は、ウエットコンディションでスピンや接触が多発。セーフティカー(SC)がレース中に4度も出場し、SC走行時間に応じて各車が使用できるエネルギーが差し引かれ、ファイナルラップはエネルギー不足のマシンが続出する大混乱となった。

 また、第6戦の予選も雨に翻弄される形となった。夜間に降った雨で路面はウエットから徐々に乾いていった。そのため、グループ予選でランキング上位のマシンが走る段階では路面がまだ濡れており、軒並み下位グリッドに沈んだ。そしてランキング下位のマシンが走ったグループ4の全車がスーパーポールに進んだのだ。

 ポールポジションを獲得したのは、ルーキーのデニス。アレックス・リン(マヒンドラ)がフロントロウに並んだ。

 今回は常設サーキットでのレースということで、普段のストリートコースよりもエネルギー回生の機会が少なく、バッテリーが保つのか誰にも分からないまま、45分+1周のレースがスタートした。

 スタート直後は大きなトラブルもなく、デニスがトップをキープ。それをリンがぴったりと追走した。ただリンはあえてデニスを抜きにかからず、バッテリーを節約してラップを重ねていく。

 各車、数珠つなぎで空気抵抗を減らし、エネルギーを節約しようと我慢のレースを展開。少しずつ順位変動はあるものの、レース後半に向けて探り合いの時間帯が長く続いた。

 レース開始から15分が経つと、徐々に1回目のアタックモードを使うマシンが出始める。デニスとリンも同じタイミングでアタックモードを起動し、これで2番手にはオリバー・ターベイ(NIO)が上がったが、ターベイのアタックモードが先に終わると、次々にポジションを落としていってしまった。

 レース中盤、リンがヘアピンでノーマン・ナトー(ヴェンチュリ)と接触して挙動を乱し、ポジションを下げてしまう。これを見てデニスは2回目のアタックモードを起動。後続との差も広げ、後はバッテリー残量との戦いという状況に持ち込んだ。

 終盤デニスは2番手ナトーに迫られるものの、ナトーにはリンとの接触で5秒のタイム加算ペナルティが出されており、デニスは隙を見せずにトップをキープ。レース残り時間わずかというタイミングでは、チームからの指示でペースを落とし、残り時間がゼロになった直後にコントロールラインを横切ることに成功。これでバッテリーにも余裕が生まれ、デニスがスタートから首位を譲らずにトップチェッカーを果たした。

 ナトーがペナルティで降着し、2位となったのはアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)。5番グリッドからのスタート直後にはポジションを下げる場面もあったが、アタックモードを起動するタイミングを他のマシンとずらし、アタックモードを使い終えたマシンを抜いていく形で、ポジションを上げた。

 3位はリン。一時は8番手までポジションを下げたが、ペースは良く終盤にオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)、レネ・ラスト(アウディ)をオーバーテイクし、初の表彰台を手にした。とはいえ、接触がなければ……と表情に悔しさをにじませた。

 日産・e.ダムスのオリバー・ローランドも、積極的な走りで4位フィニッシュした。フィニッシュ時のエネルギー残量は0.1%。うまくタイミングを調整し、レースを1周短くしてくれたデニスに感謝といったところだろうか。

 全車がバッテリーマネジメントを意識しながら進めたレースだったが、フィニッシュ時点で残りのバッテリー容量は1%や2%というマシンがほとんど。ドライバーたちはライバルたちとのバトルだけでなく、自らのマシンとも戦う、我慢のレースとなった。

 18番手からスタートしたニック・キャシディ(ヴァージン)は13位までポジションを上げたものの、ノーポイント。ランキング上位のメルセデス勢やジャガー勢もノーポイントに終わっている。

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