モントーヤ、来季はアロー・マクラーレンSPからインディ500参戦。3度目の制覇目指す
ファン・パブロ・モントーヤは、2021年のインディ500にアロー・マクラーレンSPの3台目を駆って参戦することとなった。
元F1ドライバーで、インディ500も2度制覇した経験を持つファン・パブロ・モントーヤ。彼は2021年、4年ぶりとなるインディ500参戦を果たすことが決まった。
モントーヤはチップ・ガナッシに所属していた1999年にアメリカのCARTで王座に輝いた後、翌年のインディ500を制覇。2001年から6シーズンF1で活躍した後はしばらくオープンホイールのレースから遠ざかっていたが、2014年にペンスキーからインディカー・シリーズへの参戦をスタートすると翌2015年に2度目のインディ500制覇を成し遂げた。
インディカーへのフル参戦は2016年で終了となったが、2017年はインディ500とインディGPにスポット参戦していた。そのためモントーヤにとっては4年ぶりのインディ500挑戦となる。
モントーヤが2021年のインディ500を戦うチームはアロー・マクラーレンSP。同チームは来季パトリシオ・オワードとフェリックス・ローゼンクヴィストを起用するが、インディ500のみ3台目のマシンをエントリー。そこにモントーヤが収まる形となった。
「アロー・マクラーレンSPに加入してインディアナポリス500を走れることにとても興奮している」
モントーヤはそう語った。
「マクラーレンとはF1時代からの付き合いだし、来年のインディアナポリス500でその素晴らしい歴史をさらに塗り替えられることを楽しみにしているよ」
またアロー・マクラーレンSPの共同オーナーであるサム・シュミットは次のようにコメントした。
「アロー・マクラーレンSPは来年のインディアナポリス500でファンのようなドライバーを迎えられることに興奮している」
「彼の経験はチーム全体、特にパト(オワード)、フェリックスという才能溢れる若手を向上させるだろう。彼はインディ500に5回しか参戦していないが、その内2回も優勝している。これは印象的なことだ」
さらにマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンもモントーヤ参戦に関して喜びの声を寄せた。
「ファンが再びマクラーレンファミリーの一員となり、アロー・マクラーレンSPでインディアナポリス500を戦うことを嬉しく思っている」
「彼は競争力があって多才なドライバーで、モータースポーツのトップレベルでの経験が豊富だ。そして多くのファンがついている」
「来年のインディ500に彼が参戦することはチームにとっても、世界中のインディカーファンにとっても素晴らしいことだ」
彼らのコメントにもある通り、モントーヤはF1時代の2005年と2006年にマクラーレンのドライバーとしてレースを戦っていた。2005年には3勝を挙げるなど活躍したが、“テニス中の怪我”によって2レースを欠場したことは語り草となっている。
2006年はアメリカGPでチームメイトのキミ・ライコネンと接触してリタイアとなった後、2007年からNASCARを拠点に活動することを発表。モントーヤはアメリカGPを最後にマクラーレンを離れ、空いたシートにはペドロ・デ・ラ・ロサが収まった。
また、モントーヤは“世界三大レース”の内、インディ500とF1モナコGPを制している。3冠達成のためにはル・マン24時間の制覇を残すのみとなっているが、彼は2018年と2020年にブラウンが運営するユナイテッド・オートスポーツから参戦。2018年はLMP2クラス3位という成績を残した。
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