週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』創刊記念トークショー開催。息を呑むディテールに注目集まる
東京モーターサイクルショー2019、ツインリンクもてぎブースで行われたデアゴスティーニPRトークショー。1/4スケールの精密なYZR-M1を前に、青木宣篤氏によるロッシの若き日のエピソードも披露された。
写真:: Motorsport.com / Japan
先日、東京ビッグサイトで開催された東京モーターサイクルショー2019。その最終日にあたる24日(日)、ツインリンクもてぎの特設ブースにて、デアゴスティーニ・ジャパンの週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』の創刊を記念したトークショーが行われた。
週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』は、MotoGPの生ける伝説バレンティーノ・ロッシが2016年に乗っていたマシンを精密に再現した1/4スケールモデルを組み立てることが出来るパーツ付きマガジンだ。
トークショーには、現在スズキでMotoGPマシン開発ライダーを務める青木宣篤氏と、週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』編集長の中野弘太郎氏が登壇。舞台上には完成品のYZR-M1が用意されており、ファンも食い入るように見つめる中でトークが行われた。
ちなみに、青木氏は以前デアゴスティーニから発売されたスズキ・GSX1300Rハヤブサを組み立てた事があるという。しかし、「ネジを紛失してしまい、左ハンドルが無いんだよ(笑)」と悲しみのエピソードを披露した。
トークショー始まって早々、青木氏が関心していたのは“ヤマハの許可”だった。
「レースマシンは企業秘密が満載なわけです。スタジオショットなんかでもハンドルを切ってディメンションを隠すようにしているんですね。だからすごく重要なところなんです。(しげしげと見つめながら)よくヤマハの許可が下りましたね!」
中野編集長によるとそうしたプロセスは“秘密”だというが、デアゴスティーニの本社はイタリアにあるため、「そうした縁もあったのではないか……」とのことだ。
青木氏はその1/4モデルの精密さに関心しきりだった。
「今すぐ、このタンクを剥がしたいですよ。エアボックスの容量がどのくらいあるのか、そんなところがすごく気になります。ハヤブサを組み立てた時にも、エンジン部分の精巧さに感心しました。ここまでやるのかと……それを作りながら学べるんですよね」
なお、ヤマハでMotoGPマシンの開発ライダーを務めている野左根航汰選手もトークショー前にこのYZR-M1を実見。曰く、ハンドル周りのスイッチから、データ取り出し用のPC接続コネクションまで再現されており、“本物そのままだ”と感心し切りだったという。
続いて話はバレンティーノ・ロッシ本人へ。青木氏がロッシの若き日のエピソードを披露した。
「(ロッシが)WGPに出る前から家へ遊びに行ったりしていて、僕の家にロッシが来てご飯を食べさせてたりもしていたんです」
「(ロッシが来た時には)何を食べさせようか凄く迷うんですよ。それで母が市販のスパゲッティに缶のミートソースをかけたモノを出したんですが……ロッシは凄く喜んで食べてましたね(笑)」
またこの週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』にはロッシの栄光を辿る章と、YZR-M1を細部に渡って解説するマガジンのコンテンツも収録。その中身は大変濃い物になるそうだ。
青木氏は、マガジンを読むのが実に楽しみだと語った。
「ハヤブサの時もそうでしたが、読み物はすごく細かく取材されています。エンジンや車体開発、ブレーキの開発まで……普段はなかなか出てこないような話が多数収録されていました。じっくりと時間をかけることができるから、それも可能なんですよね。だから、今までで一番YZR-M1のことを知ることができる雑誌になると思います。僕はそれを読みたいですね!」
中野編集長の語る所によると、雑誌は合計600ページ以上に渡る予定であり、「世の中に類を見ないモノになるのではないか」と自信を覗かせていた。今後その誌面には、青木氏が語る”バレンティーノ・ロッシのエピソード”も掲載される……かもしれない。
デアゴスティーニの週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシモデル』は、全国の書店等にて絶賛発売中。大迫力1/4スケールのYZR-M1を、ぜひ手にとっていただきたい。
→DeAGOSTINI 週刊『YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシ モデル』特設ページ
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