良いセットアップにはドライビングの“軸”が必要。SFテスト初日からひとりロングランに取り組んだルーキー木村偉織の論理的アプローチ
木村偉織はスーパーフォーミュラ富士公式テストの初日午前のセッションからただひとりロングランを行なった。ルーキーの彼はこの目的について、自身のドライビングの軸を固めることに重きを置いたものだったと明かした。
Iori Kimura, San-Ei Gen with B-Max
写真:: Motorsport.com / Japan
今季からSan-Ei Gen with B-Maxのドライバーとしてスーパーフォーミュラに参戦している木村偉織。彼は第4戦を前にして富士スピードウェイで行なわれた公式テストの初日午前のセッションで、ただひとりロングランを行なっていた。各車がショートランで確認を進める中、なぜ異なるプログラムを選んだのか? 本人に聞くとそこには確固たるテーマがあったという。
「まずはスーパーフォーミュラで富士に慣れるということ(が目的)でした。自分の中でのドライビングの軸を一個作ってから、セットアップを進めていく必要があるので」
そう語った木村。少しでもタイムを削っていくためには自らのドライビング技術だけではなく、良いマシンセッティングを見つけていくことが必須があることは言うまでもないが、その“良いセットアップ”のためのドライビングの軸を作る必要があるのはなぜか、木村はそれについてこう説明した。
「ドライビング(の仕方)もよく分からない中でセットアップをしたところで、走り方が変わるとクルマのフィーリングも変わります。例えばブレーキングポイントが10m、20m変わると、フロントにかかる荷重なども変わってきてしまいます」
「ですから、まずはしっかり基礎のドライビングを作って、人並みに走れるようになってからということで、慣熟走行の意味もあってロングランをしていました」
木村曰く、その軸は午前のセッション中には見つからなかったというが、同日午後のセッションでようやく見つけることができたという。
「見つかったのは今日の最後の方でしたが、富士は鈴鹿やオートポリス、SUGOと違って、SFライツやFIA F4といった僕が今まで乗ってきたカテゴリーとは運転の考え方が違うと感じました。具体的にはコーナリングの進入からターンインにかけての向きの変え方なのですが、そこが見つかった時に、自分が求めていたクルマの動きと、現実に起きていることが違っているんだと思いました」
「それが検証できたことで、(セットアップは)やっぱりこの方向性だよね、という確認ができました。それは良かったなと思います」
第3戦SUGOでは9位に入り自身初入賞を記録した木村。富士テストでは上記の取り組みの成果もあってか2日目午後に5番手に入るなど上々のタイムを記録しているが、昨年のSFライツ王者がこのテストを機にさらなるステップを踏むことができるだろうか?
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。