F1の次に速いのはスーパーフォーミュラ! いろんなカテゴリーの"速さ"、比べてみました
『Autosport magazine』が行なった各カテゴリーの速さ比較。日本の2大トップカテゴリーはかなり上位に名を連ねている。
Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN
Masahide Kamio
2022年も4月に入り、日本のモータースポーツにも本格的な”春”が迫っている。スーパーフォーミュラは富士のダブルヘッダー(4月9~10日)で開幕。スーパーGTは4月16~17日の岡山で開幕となる。
シーズンインを前に、motorsport.comの姉妹媒体である『Autosport magazine』が、とても興味深い調査を実施したのでご紹介しよう。
『Autosport magazine』は世界中の様々なモータースポーツカテゴリーを対象に調査。そしてF1を基準にして、その評価を行なった。
F1と同じサーキットを走った際のラップタイムを参考に各カテゴリーのパフォーマンスを比較したのだ。スーパーフォーミュラを例にすると、2019年の鈴鹿を走ったラップタイムをF1と比較。その後、両シリーズのパフォーマンスがどう変化していったかも、評価しているという。
そしてスーパーフォーミュラを基準に、スーパーGTなど他の日本選手権の比較も行なっている。なお、このデータは2021年のモノとなっている。
カテゴリー間のパフォーマンス比較
Photo by: Motorsport.com / Japan
データを見ると、F1に次いで速いカテゴリーはスーパーフォーミュラとなっている。109.612%という数値は、他のシングルシーターカテゴリーであるインディカー(113.315%)、FIA F2選手権(115.563%)よりも速い結果となっている。
一時はF1よりも速いコーナリング速度を誇るとも言われたスーパーフォーミュラ。現行マシンであるSF19は”クイック&ライト”をコンセプトにしており、そのキビキビとした挙動を、グラウンド・エフェクトカーとなり車重も800kg弱まで増えた2022年のF1と見比べてみるのも面白いだろう。
インディカーは、インディ500で平均時速350kmを超える速さを見せるなど、F1やスーパーフォーミュラにはない魅力もあるが、今回はあくまでF1との比較ということでご容赦いただきたい。
日本のカテゴリーで言えば、スーパーGTのGT500車両が5番目にランクインしているのにも注目。プロトタイプ車両であるIMSA DPiや、WEC LMH車両よりも高いパフォーマンスを持っていると評価されており、世界最速の箱車レースといって差し支えないだろう。
今季のスーパーGTは、日産が新型車両のZ GT500を導入。ホンダも、NSXタイプSをベースとした新モデルのNSX-GTを投入した。これに対し、トヨタも新エアロのGRスープラで対抗するなど、激しい開発競争が繰り広げられている。
GT300クラスとの混走、セミ耐久レースで繰り広げられるスプリントさながらのバトル、世界的にも珍しいタイヤ開発競争など、ユニークなポイントも多いカテゴリーだが、改めてその速さにも驚かされる。
まもなく開幕を迎える日本の2大トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラとスーパーGT。今季も、その速さを楽しむのが待ち遠しい。
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