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”将来のスーパーフォーミュラ”を目指したテスト走行の詳細発表。バトルしやすく、環境に優しいマシンを目指す

スーパーフォーミュラを運営するJRPが、将来のスーパーフォーミュラを形作るための新技術開発に向けたテスト計画を発表。環境に優しく、ドライバーがバトルしやすいマシンの実現を目指すという。

SF19 test car

 スーパーフォーミュラが、将来に向けた車両開発について発表。カーボンニュートラルの実現、ドライバーの能力を引き出すための空力開発などの目標を掲げた。

 世界中の自動車業界、モータースポーツ業界は、二酸化炭素排出量ゼロに向けた動きを加速させている。スーパーフォーミュラも、昨年発表された”NEXT50(ネクストゴー)”のプロジェクトの中で、これに向けて準備を進めていくことを表明。レース開催週に合わせてテスト車両を走らせ、新技術開発に役立てていくとした。

 3月5日に鈴鹿サーキットで開催された「鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー」の中で、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)は、今後の開発計画を発表した。

 JRPが掲げた開発テーマは、「カーボンニュートラルの実現に向けた素材、タイヤ、燃料の実験」、「ドライバーの力が最大限活かせるエアロダイナミクスの改善」、「エンターテインメントの魅力向上に繋がる車両開発」の3つである。

 この中のエアロダイナミクスの改善は、今回初めて言及されたことである。これはどう進められていくのだろうか?

 レーシングカーは、ダウンフォースを発生させることにより、後方に乱気流を生み出してしまうことになる。これを抑えようという動きは、今シーズンのF1がレギュレーションを大きく変更した理由でもある。

 JRPの上野禎久社長は「ダウンフォースを下げていく方向です。スケッチレベルではある程度出来ていますが、今後テストを重ねながら、ボディワークについては詰めていくことになると思います」と説明した。

 NEXT50のテクニカルアドバイザーに就任した永井洋治(元TRD、スーパーフォーミュラプロジェクトリーダー)は、フロアの形状を変更する可能性についても言及した。

「F1のトレンドにもなっていますが、アンダーフロアの形状を、後続車に影響を及ぼさないような形にすることも検討しています」

 これら新しい空力パーツについては、JRP側で要望をまとめ、現在スーパーフォーミュラで使われているシャシー”SF19”を手がけるダラーラが、実際にパーツをデザイン、開発する方向になるようだ。

 カーボンニュートラルを実現するために、スーパーフォーミュラにはe燃料やバイオ燃料の導入が検討されている。この実用化に関するテストも今シーズンからスタートするが、基本的は現在のエンジンをそのまま使える形で、燃料開発を進めていくという方向にあるという。

 佐伯昌浩(HRD Sakuraチーフエンジニア)は、次のように説明する。

「カーボンニュートラル燃料でのエンジン開発ですが、基本的には今のエンジンで置き換えて使うことのできる燃料にすることを考えています。そしてそれが成熟していく上で、さらに価格が安くなってくるというところを、目指しています。そういう燃料を開発していただく……という方向になりますね」

 さらに加地雅哉(Toyota GAZOO Racing Company主査)も、燃料と共に燃焼技術も開発していく必要があると明かす。

「点火時期の調整だとか、しっかり燃やし切る燃焼技術は、燃料と共に少しずつ進化していくことだと思っています。それをベンチテストでの確認、実車での確認を、今年進めていくことになります」

 なお佐伯エンジニアによれば、現時点でも、ガソリンエンジンに近い特性を持つカーボンニュートラル燃料が出来上がっているという。

「多少なりとも燃焼特性は異なります。これまでテストした中では、そう大きくは変わらないという状況です」

 未来のスーパーフォーミュラ、そして未来のモータースポーツ、車社会に寄与するための開発がスタートする今季。車両を実際に使ってのテスト走行は、開幕戦富士のレース直前、4月6〜7日にスタート。今年中に合計14日間の走行が予定されている。

 
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