スーパーGT 第8戦:もてぎ

“リベンジの3号車”はただでは終わらない。千代勝正&高星明誠組、逆転タイトルで悔しさ晴らせるか

スーパーGT最終戦にランキング2番手で臨む3号車Niterra MOTUL Zの千代勝正、高星明誠組。彼らとしては逆転でタイトルを勝ち取ることによって、あと一歩のところでタイトルを逃した昨年の最終戦、そしてトップ争いの末に3位に終わった前戦オートポリスのリベンジをしたいと考えているようだ。

戎井健一郎

公開日時: 2023/11/03 12:03

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#3 Niterra MOTUL Z

 モビリティリゾートもてぎで行なわれるスーパーGT第8戦(最終戦)。3号車Niterra MOTUL Zの千代勝正、高星明誠組は、昨年に引き続きタイトル獲得の権利を残して最終戦に臨む。

 しかし彼らにはもてぎで苦い思い出がある。昨年の最終戦をポイントリーダーとして迎えた3号車は、4番グリッドからスタートした千代が1周目の競り合いの中で8号車ARTA NSX-GTと接触してしまい、ドライブスルーペナルティを受けたのだ。3号車は4位まで追い上げたがタイトル獲得はならず、ランキング2位でシーズンを終えた。

 昨年とは違い、第7戦オートポリスでランキング首位から陥落したことで、追う立場で最終戦に臨む3号車。千代は「逆転されてしまって逆に気持ちが楽になったというか、追う側としてベストを尽くすしかない状況なので、そこまで意識せずに自分たちのレースができれば」と語る。

 また高星も「チャンピオン争いに関してはなるようにしかならない。今まで一戦一戦、ベストを尽くせるようにという思いでやってきたので、今回もその結果としてどうなるのかを楽しみにしたい」と語るなど、ふたりはややリラックスしているようにも感じられる。

 昨年のもてぎ戦では、3号車をはじめ日産Zが3台予選トップ5に食い込んだ。今回のレースに向けて千代は蓋を開けてみないと分からない部分があるとしつつも、「クルマのセットアップもミシュランタイヤも熟成されてきているし、自分たちがベストだと信じているセットとタイヤを選んできている」と自信をのぞかせる。

 また、ランキングトップの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔、宮田莉朋組)に7点差を付けられている千代、高星組は、自力でのタイトル獲得の可能性は残っておらず、例え優勝しても36号車が2位ならチャンピオンにはなれない。7点という点差の大きさについて高星は「普通に考えたら大きい」としつつ、「それだけを意識せずに自分たちにできるレースを今回やれれば」と淡々と述べた。

 いずれにせよ、3号車はタイトルを逃した昨年の最終戦のリベンジに、昨年と同じパッケージで挑むことになる。昨年、他車と接触した「あの記憶を早く更新したい」と語る千代は、3号車が「リベンジをするチーム」だと考えている。

 確かに3号車は、昨年富士で大クラッシュに見舞われた次のレースで優勝しているし、今季も優勝取り消しの裁定に泣いた次のレースである第4戦富士で勝利を飾っている。3号車は36号車、16号車ARTA MUGEN NSX-GTとのトップ争いの末3位に終わった前戦オートポリスのリベンジはもちろんのこと、昨年の最終戦のリベンジも1年越しに果たそうとしているのだ。

「僕たち3号車は不運なことがあった次のレースを獲っているという流れがあって、リベンジをするチームなのかなと勝手に思っています」と千代は言う。

「前回のオートポリスはやられてしまったので、今回は同じ流れでやり返せたらいいなと思っています。3号車はただでは終わらないと思います」

 

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