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坪井の2度目王座、宮田の“国内二冠”へ。ポイントリーダーで最終戦迎える36号車au TOM'S「自分たちの仕事をやれば結果はついてくるという自信がある」

ポイントリーダーとしてスーパーGTの最終戦を迎える36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、宮田莉朋組。予選など不安要素が全くないわけではないようだが、これまでレースで強さを見せてきたことには自信があるようだ。

#36 au TOM'S GR Supra

 2023年のスーパーGT最終戦もてぎに、GT500クラスのポイントリーダーとして臨む36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、宮田莉朋組。ドライバーふたりが、週末を前に意気込みを語った。

 GT500クラスは最終戦を迎えた段階で、36号車の坪井、宮田組に加え、3号車Niterra MOTUL Zの千代勝正、高星明誠組、16号車ARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺、大津弘樹組にもタイトルの可能性が残されている。しかしポイントリーダーにつける36号車のふたりにとっては、2位以上でフィニッシュすれば自力でタイトルを決められる状況だ。

 ただ坪井曰く、36号車も不安要素が全くないわけではないという。昨年同じくもてぎで行なわれた最終戦で、トヨタ陣営はブリヂストンユーザーの5台が全車Q1落ちとなったのだ。

 そのため予選は重要であり、Q1突破を目標に、できればグリッド3列目以内には入りたいと語る坪井だが、もちろん予選だけが全てではないと考えている。ここまでレースで安定した強さを見せてきたという自信も、その理由のひとつのようだ。

「去年はBSのスープラ勢が下位に固まったので、不安がないかと言われるとそうではありません。ただ9月にテストをして色々見えてきた部分もあって、それをしっかり見つめ直した上で今週末に来ていると思っています」

「まずは予選がすごく大事になるかなと思っています。ただ去年も14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)が(予選11番手から)3位になったりしているので、一概に予選だけが全てじゃないかなとも思います」

「今年の36号車は、開幕戦を除いて本当に決勝に強い走りをして来ていますし、これといったミスはせずに来れているので、自分たちの仕事をやれば結果はついてくるという自信を持つことができています」

 また坪井のチームメイトである宮田は、先日最終戦が行なわれたスーパーフォーミュラでチャンピオンに輝いた。坪井もトヨタ勢2番手となるランキング4位に入ったが、SFでは宮田に敗れた形だ。しかしこれはスーパーGTのレースに臨むにあたってポジティブに捉えているという。

「今週に関して言うと、(宮田が)SFでチャンピオンを獲ってくれてる方が圧倒的にいいですね」

「逆に先週チャンピオンを獲れてなくて(精神的に)『ズーン』となって来られると……宮田選手はポイントリーダーだったわけじゃないですか。そこで逆転されてチャンピオンを獲れなかったら、今週は少なからず嫌な気持ちで入っていたと思うんです。そういう状態で臨まれるより、チャンピオン獲って『よし!』って気持ちで、『GTでもチャンピオン取って海外行くぞ!』みたいな、プラスのモチベーションで来てくれるほうが僕にとっては100倍いいです」

「もしタイトルを獲れたら、宮田選手にとっては初めてのスーパーGTチャンピオンになりますし、僕にとっては2度目になります。2度目を獲れるチャンスってそうあるわけじゃないですし、お互いにとってすごく大事な価値のあるチャンスが目の前まで来てるので、そこは2人で勝ち取りたいなという思いです」

 一方の宮田は、スーパーフォーミュラ、スーパーGTの国内トップカテゴリー“二冠”がかかっている。これを達成すれば2020年の山本尚貴以来3年ぶり、国内トップフォーミュラがホンダ、トヨタによるエンジン供給になってからに限定すれば、”トヨタドライバーによる二冠”は未だ達成されたことがない。

「(二冠は)なかなか機会がないことなので光栄ですし、チームやスポンサーの皆さん、TGRの皆さんにも感謝です。TGRとしても二冠を獲ったことがないので、そういう意味で本当に大きな出来事ではあります」

 そう語る宮田。ただ今週末に向けてはスーパーフォーミュラほどのプレッシャーは感じていない様子で、「なるようにしかならない」とあっけらかんとした表情で話す。

 レースウィークの目標については「理想はポール・トゥ・ウイン」だとしながらも、やはり坪井同様に予選Q1突破が鍵になると考えているようだ。

「理想はポール・トゥ・ウインです。ただ、もてぎは苦手意識が強いので……理想はその形ですが、最低限Q1を通って良い位置で決勝スタートできることが理想です」

 

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