初優勝サッシャ、興奮のあまり大暴走!? ARTAの「余熱でじっくり」準備ラップ【スーパーGT第4戦:パドック情報まとめ出し】

スーパーGT第4戦富士に関する情報、パドックでのこぼれ話を一挙放出!

初優勝サッシャ、興奮のあまり大暴走!? ARTAの「余熱でじっくり」準備ラップ【スーパーGT第4戦:パドック情報まとめ出し】
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■フェネストラズ、GT500初勝利に大興奮!

・450kmレースとなった第4戦富士を制した37号車KeePer TOM'S GR Supra。ドライバーのサッシャ・フェネストラズと宮田莉朋にとってはGT500での初優勝。そして今季から37号車のトラックエンジニアとなった28歳の大立健太エンジニアにとっても、嬉しい初勝利となった。

・レース後は感極まった様子も見せていた大立エンジニアにピット裏でインタビューをしていると、「うわぁ〜!!」という叫び声と共に突然彼が筆者の視界から消えた。興奮気味のフェネストラズが大立エンジニアに突進し、そのままひょいと担ぎ上げてピットに走り去ってしまったのだ(メイン写真)。若手が活躍するチームの雰囲気の一端を感じられた一幕だった。

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■65号車LEON、首位走行も無念のリタイア。まさかのトラブルに黒澤監督も不安隠せず

#65 LEON PYRAMID AMG

#65 LEON PYRAMID AMG

Photo by: Masahide Kamio

・GT300のポールシッターである65号車LEON PYRAMID AMGは、レース序盤に右フロントホイールが外れかけてしまうトラブルに見舞われ緊急ピットイン。そのままリタイアに終わった。

・このトラブルには黒澤治樹監督も困惑気味で「トラブルが出るまでは、車も、タイヤも、ドライバーもすべて完璧でした。何かしらの理由で、右の前のナットがカムオフしてしまい……。今までそのようなトラブルはなかったので、今のところ原因が分からないです。仮に入力が大きくなったからとするなら、富士の場合は負担がかかるのは左側なのに、逆の右側でしょう? 足回りが原因だとか、振動が出ていたようではないので、今後も起きる可能性もあるわけですし、不安です」とチームのリリースにコメントしている。

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■屈指の暑さで知られるNSX GT3、今季からのEvo2投入で快適性は向上した?

#18 UPGARAGE NSX GT3

#18 UPGARAGE NSX GT3

Photo by: Masahide Kamio

・昨年夏の第4戦もてぎで多くの体調不良者を出すなど、GT300クラスの車両の中で特に暑いと言われているNSX GT3。今季は“Evo2”のアップデートパッケージが導入されているが、エアコン効率等はそれほど大きな改善を果たしていないようで、55号車ARTA NSX GT3は昨年と変わらずエアコン非搭載のままでクールスーツのみで対処しているという。

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#55 ARTA NSX GT3

#55 ARTA NSX GT3

Photo by: Masahide Kamio

・ARTAでGT500とGT300のクルーチーフを務める池田弘人氏によると、Evo2パッケージでは空気の通り道にファンをひとつ噛ませるような対策がとられたようだが、車両が止まっている際のエアコンの効きが良くなる程度のものであり、「ウチが欲しているものではない」とのこと。命綱であるクールスーツは昨年の段階で予備ポンプが装着されるなど信頼性向上を果たしており、夏場のレースを乗り切る上でも準備万端か。

■ARTA流? 「余熱でじっくり」のタイヤウォーム

・予選ではホンダ勢最上位の5番手を記録した8号車ARTA NSX-GT。彼らは他のチームよりも時間をかけてタイヤをウォームアップしており、最後に2周立て続けにフライングラップを行なうようなチームとは対照的に、最後のラップに入るまでじっくりウォームアップラップを行なっていた。

・これについて、タイヤのウォームアップに苦労していたのかと野尻智紀に尋ねたが、どうやらそうではないようで、「タイムを出す前の周に、1コーナーでしっかりブレーキングして、グリップが出ているかを確認します。それが確認できれば、あとは熱を加えないように、(食べ物を)余熱で炒めるみたいな感じで走ります(笑)。そうした方がセクター1からしっかりとタイムを稼げますし、セクター3でタイムが落ち始めるといったことも避けられます」と説明してくれた。

■第5戦鈴鹿後のカーボンニュートラル燃料テストは延期に

・2023年からの導入が目指されている、化石燃料を一切使わない燃料『カーボンニュートラルフューエル』。今春にハルターマン・カーレスがサプライヤーとなることが発表され、導入に向け着々と準備が進められているが、第5戦鈴鹿のレース後の8月30日(火)に予定されていた全車対象の実走テストは延期となった。昨今のウクライナ情勢もあり、船による輸送スケジュールが不透明となったことがその理由のようだ。なお、プロモーターのGTアソシエイション(GTA)は最終戦もてぎ後のテスト開催を目指しているという。

・なお、エタノールが5%添加され、残りはバイオマスを使用することになるというこのカーボンニュートラルフューエルは、出力は従来の2%減ほどに抑えられる予定で、現状の価格は1リッター1000円前後。現行の無鉛ハイオクガソリンの4倍ほどの価格となるが、これはホンダ、トヨタ、日産、各オーガナイザー、各タイヤメーカー、そしてGTAが10%ずつを負担し、残り40%を各チームで負担する形になるという。

■いよいよ後半戦へ。ホンダ陣営、2基目エンジンの投入時期は?

#64 Modulo NSX-GT

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Photo by: Masahide Kamio

・今季のスーパーGTはこれで前半4戦を消化し、ここからは後半戦に突入する。8月末に控える第5戦鈴鹿が後半戦最初のレースとなるが、ここで年間2基までと制限されているエンジンの2基目を投入するケースが多い。これについてホンダの佐伯昌浩ラージプロジェクトリーダーは、「そこはエンジンの仕上がり具合などによって、鈴鹿にするのか(第6戦)SUGOにするのか決めようと思います。(1基目は)マイレージ的には余裕なので、できるだけエンジンを仕上げた状態で投入しようと思います」とコメントしている。

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