フェラーリから有力女性ドライバーがやってくる! スーパーGT参戦のリルー・ワドゥー、優勝も視野に高い目標を設定「296 GT3は本当に良いクルマ」
2024年のスーパーGT・GT300クラスに参戦するリルー・ワドゥーは、スーパーGT史上初の女性ウイナーとなることを目指している。
2024年、フェラーリ296 GT3を投入してスーパーGTのGT300クラスに新規参戦するPONOS RACING。そのドライバーとして注目されているのが、フェラーリの女性ファクトリードライバーであるリルー・ワドゥーだ。
スーパーGTにおける女性ドライバーと言えば、昨年ANEST IWATA Racing with Arnageの第3ドライバーとして参戦し1レースに出走した小山美姫が記憶に新しいが、フルタイムの女性レーサーとなると直近の記録は2012年のシンディ・アレマン(Hitotsuyama Racing)まで遡る。ベテランのケイ・コッツォリーノとコンビを組むワドゥーは、ミシュランタイヤと296 GT3というパッケージによって高い競争力を発揮することができると自信を見せた。
「レベルが高く、タイヤの開発競争も行なわれているような選手権に新たに参戦できることは素晴らしいことです」
ワドゥーはそう語る。
「昨年末にもてぎでテストをしたのが初めての走行になりましたが、うまくいきました。296 GT3は本当に良いマシンなので、間違いなく良い結果を残すことが目標になってきます。もしかしたら優勝も狙えるかもと思っていますが……どうなるでしょうね!」
22歳のワドゥーはこれまで、日本でのレースを2度経験している。初来日は2022年のWEC(世界耐久選手権)富士ラウンドで、翌年も同じくWEC富士に参戦した。
「もちろん富士も好きなトラックのひとつです。ただ、あとはもてぎ以外は動画でしか見たことがありません」と語るワドゥー。さらにこう続けた。
「日本のサーキットはオールドスクールで良いですよね。ターマックのランオフも少ないですし」
「鈴鹿や岡山などといった素晴らしいコースを走り込むのが楽しみです。でもやっぱり鈴鹿が一番楽しみですね」
ちなみに相方となるコッツォリーノとは、昨年のWEC終盤戦でもチームメイトであった。マシンの号車こそは違っていたものの、ふたりは共にAFコルセでフェラーリ488 GT3をドライブ。ワドゥーはコッツォリーノと組むことも楽しみだと語る。
「彼とは昨年の富士で知り合ったばかりですが、彼はスーパーGTを熟知しているのでチームメイトになれるのは良いことですね」
「私にとっては、こういった選手権を戦うにおいて理想的なチームメイトだと言えます」
今年はIMSA耐久カップに参戦し、AFコルセのLMP2マシンもドライブするワドゥー。デイトナ24時間にもエントリーしている。そのため彼女は、3月に岡山で行なわれるスーパーGTの公式テストはセブリング12時間との兼ね合いで欠席する見込み。岡山テストの1週間後に行なわれる富士テストからの合流になりそうだ。
ただ、あらゆる状況においてIMSAが優先されるというわけではない様子。9月に行なわれるスーパーGTのSUGO戦はIMSAのインディアナポリス戦が被っているが、そこはスーパーGTを優先することになるようだ。
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