プジョー、2022年のWEC参戦に向けてドライバーの”分析”をスタート
プジョーは、2022年にスタートするハイパーカープログラムのドライバー選考のため、過去数シーズンのWECのデータ分析を開始していることを明かした。
プジョーはLMH規定のハイパーカーを開発し、2022年からWEC(世界耐久選手権)に参戦すると発表した。これはプジョーにとって、2018年に世界ラリークロス選手権から撤退して以来のワークスプログラムとなるため、新たにワークスドライバーのラインアップを築き上げなければならない。
かつて、プジョーがル・マン・シリーズなどのスポールカーレースに参戦していた際に、プジョー908のドライバーを務めていたロイック・デュバルやニコラ・ラピエールは今もWECを中心にプロトタイプカーの経験を積んでおり、アメリカを拠点に活躍するシモン・パジェノーやセバスチャン・ブルデーといったフランス人ドライバーも、2022年にプジョーのプログラムに参加が可能である可能性がある。
フランスの若手ドライバーには、トマス・ローランのような才能ある者もいるが、プジョーはフランス人を中心としたドライバーラインアップは「必須ではない」としている。
プジョーがドライバーをどう評価し、どうドライバーたちにアプローチするのかを訊くと、プジョーのLMHプログラムのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニーは、将来のライバルであるトヨタがLMP1チームを編成した時と同様に、ドライバーの分析を進めているとmotorsport.comに答えた。
「ドライバーの選定プロセスについては多くの議論が行なわれているので、今後何を達成しようとしているのかを共有することができるかもしれない」
そうジャンソニーは説明した。
「現時点では、ドライバーとそのパフォーマンスのデータベースを構築するために、過去5年間にWECやヨーロッパのル・マン・シリーズで行なわれた耐久レースでのラップタイムデータを分析しようとしている」
「最終的には、全ドライバーの中で誰がより優れたパフォーマンスを発揮しているかを示すリストが得られる。これにより、ドライバー選択の基準を設けることができるんだ。例えばチームで仕事をする能力や、エンジニアと一緒に仕事をする能力などだ。しかし、今その話をするのはまだ少し早い」
プジョーと同じフランスのブランドであるアルピーヌは、レベリオンが使用していたLMP1マシンを使用し、2021年からWECに参戦する予定だ。
プジョーのCEOであるジャン・フィリップ・インパラートは、ル・マンでの競争を歓迎すると言いつつも、フランスのブランドが耐久レースの頂点に立つことは、PSAグループにとって重要ではないと強調した。
motorsport.comに応じたインパラートは、「誰がライバルなのかは私にとって重要ではない」と語った。
「我々にとってのチャレンジは、LMHで良いレベルのパフォーマンスを発揮するための道を切り開くために、謙虚な形で仕事を始められるかどうかだ」
「私にとって、今のところ”大物”はトヨタだ。その上で言いたいのは、我々の組織は他の人たちのことを気にするのではなく、競争力を発揮するために必要な、今後数週間、数年間でやるべき仕事に集中していく」
「競争が激しくなればなるほど、それは難しくなるだろうが、それは問題ではない。我々にとって本当の問題は、今後数ヵ月、数年の間に信頼性と妥当性のモノをあるモノを提供するということだ」
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