F1、“100%”持続可能な燃料を2026年に導入へ。二酸化炭素排出ゼロに向け進捗を発表
F1は二酸化炭素排出量ゼロを目指す取り組みの中で、100%持続可能な燃料を2026年に導入する予定であると明らかにした。
Lewis Hamilton, Mercedes W13, Kevin Magnussen, Haas VF-22, Mick Schumacher, Haas VF-22, Esteban Ocon, Alpine A522, George Russell, Mercedes W13, the remainder of the field at the start
Steve Etherington / Motorsport Images
F1は2019年に、2030年までに二酸化炭素排出量をゼロにする目標を掲げたが、2022年6月27日にその進捗状況を発表した。
この中でF1は、2026年から次世代パワーユニット(PU)が投入されるのと同時に、使う燃料を100%持続可能燃料にすることを改めて明らかにした。曰く、既にこの持続可能燃料の開発は進められており、生産も開始されているという。
プレスリリースでは次のように語られている。
「世界で最も効率的なハイブリッドエンジンを開発した後、F1は持続可能な燃料のソリューションも推進している」
「2026年には、100%持続可能な燃料が導入され、F1の次世代ハイブリッドエンジンにパワーを供給する」
「この燃料はFIA、アラムコ(F1のグローバル・パートナー)、F1における燃料供給企業、F1チーム、自動車メーカーなど、F1の主要な利害関係者からのサポートを受け、既に生産されている」
なおF1は持続可能燃料を使うことで、F1における二酸化炭素の排出量のみを削減しようとしているわけではない。現在開発中の持続可能燃料は、世界中で走るガソリンを動力源とする自動車で、そのまま使えるようにするという。
リリースでは、次のように言及されている。
「この燃料は、世界中の自動車でも採用される可能性が非常に高い」
「レースにおける燃料の排出量は、1%未満である。しかし持続可能燃料は、F1が世界の輸送業界に最大の影響を与える可能性のある分野だ」
「この燃料は、採用を加速し、既存の市販車(内燃エンジン車とハイブリッド車の両方)で使うために、コストを削減するのに役立つ”ドロップイン”機能を使うよう、意図的に設計されている」
なおこれ以外にも、リモートでの映像制作、航空機をより効率的に使うための貨物コンテナの設計、グランプリの現場でのプラスチック製品の削減、さらに貨物輸送や人的移動などの物流を改善するための開催カレンダーの構築などを通じて、二酸化炭素の排出量を削減するとしている。
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