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FIA、ドライバーの”メッセージ発信禁止”についてガイダンス発表。違反対象が明確化

FIAは、ドライバーの政治的、個人的な発言に対する取り締まりについて、何が許され、何が許されないかを明確化した。

Lewis Hamilton, Mercedes W12

写真:: Erik Junius

 FIAは、事前に許可を得ていないドライバーたちのメッセージ発信を制限しようとしていることについて、ルール運用のガイダンスが発表された。

 昨年12月、FIAは国際競技規則(ISC)の第12.2.1.n条を更新。ドライバーが『国際競技会ではFIA、国内競技会ではASNの書面による事前承認がない限り、その規約の下でFIAが推進する中立性の一般原則に著しく違反する政治、宗教、個人の発言やコメントを一般的に作成、表示した場合、規則違反を犯したとみなされる』ことを明らかにした。

 これについて、多くのドライバーが懸念の意を表明。オフシーズンの小さくないトピックとなった。

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 そして2月17日、チームに「中立性の原則に関するガイダンス(ISC12.2.1.n条)」と題された文書が配布された。FIAはこのガイダンスで、様々な問題や話題について個人的な発言をするドライバーに対し、新たな規則がどのように機能するかを説明した。

 motorsport.comが入手したこの文書の中で、FIAはドライバーが自身の信念を表明する自由があると主張している。しかし、それは特定の時間、特定の状況においてのみだ。

 一般的には競技の時間(コース上のアクション、表彰式、ドライバーズパレードなど)もそれに含まれるものの、特定のトピックを議論するためには、許可を得る必要があることが改めて強調されている。

 FIAによると、ドライバーはソーシャルメディアやFIAの記者会見を含むメディアインタビューなど 「国際競技会の前、間、後に、自分たちのスペースで、国際競技会の範囲外で、いかなる政治、宗教、個人的な問題についても意見を述べる」自由があるという。

 しかしドライバーズパレード、国歌斉唱式、シーズン前後のドライバー集合写真、表彰台で特定の発言をしない(特定の衣服を着用するなどの視覚的ジェスチャーも含む)ことに加え、「参加者は(FIAの)記者会見において、中立の一般原則に反して政治的、宗教的、および/または個人的な発言をすることは許されない(認定されたジャーナリストからの直接の質問に答える場合は除く)」とされている。

 では何をもって、政治的」「宗教的」「個人的」表現とするのだろうか。

 これについてもガイダンスが発表されており、以下の場合に規則違反が発生したとみなされるとしている。

「FIAが推進する中立の一般原則に著しく違反する政治的、宗教的、個人的な発言やコメントをすること。ただし、国際競技会についてはFIAが、国内競技会については関連するASNが事前に文書で承認した場合を除く」

 そしてF1では、レーススチュワードがケースごとに規則違反があったかどうかを判断するという。

 FIAの説明では、規則に違反する政治的発言の例として、ドライバーが「あらゆる地方、地域、国、またはその部門、オフィス、機能」に関して議論の許可を求めずに「承認されていない発言やコメントをした場合」が挙げられている。

 宗教に関する承認されていない発言に関する規則違反の例としては、「他人の宗教的または精神的信条に批判的または敵対的なもの」を挙げている。一方で空を指さしたり、十字を切ったりするような、個人的で偽りのない宗教的な身振りは、「禁止されている宗教的発言とは見なされない」と明言している。

 許可を求めなければならないドライバーの「個人的」なメッセージの例とは、「参加者の個人的な事情」を意味していると言う。

 ISC12.2.1.n条に反する発言の許可を求めるドライバーは、当該イベントの少なくとも4週間前に申請をしなければならない。この期限に遅れた場合、FIAが例外的に検討を行なうが、許可が出るのはF1イベント1回分だ。

 このガイダンスを見た上で言えば、ドライバーのヘルメットに関してはグレーゾーンが存在すると考えられるだろう。例えばルイス・ハミルトン(メルセデス)は2021年のカタールGPで、LGBTQ+のコミュニティを象徴するレインボーカラーのヘルメットを着用したことがある。彼が2023年のカタールGPで再びこうしたヘルメットを着用したいと希望した場合、その許可を得るか、規則に違反するリスクがあると助言されるだろうと理解される。

 チームに配布発行されたガイダンスについて、FIAの広報担当者は次のように述べた。

「12月に行なわれたFIA国際競技規則の更新の範囲を示すガイダンス・ノートが国際大会の参加者に発行された」

「この更新は、モータースポーツの中立性を守るというFIAの長年の取り組みを強化するものだ。特に表彰台や国歌斉唱、『競技場』での公式活動など、すべてのモータースポーツ競技における重要な場面での中立性を確保するもので、これらの場面以外で意見を表明する個人に対してさらなる制限を課すものではない」

「ガイダンス・ノートはFIA国際競技規則の第12.2.1.n条を変更するものではない」

「多くの異なるモータースポーツの種目にわたって中立の原則を実施しやすくするために、別のガイダンス文書を提供することが必要だったのだ」

 
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