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粒ぞろいな新人達から選ばれたのはこの男! モータースポーツ界に新風吹く|読者が選ぶベストルーキー2025

motorsport.com日本版が毎年実施している年末恒例の投票企画。2025年のベストルーキー部門は、接戦をアイザック・ハジャーが制した。

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING

写真:: Masahide Kamio

 年末恒例となっているmotorsport.com日本版の読者投票企画。その年最も活躍したと思うベストルーキー部門の投票結果を、ランキング形式でお届けする。

 ベストルーキー部門では、上位3人に投票が集中。票数も接近しており、この3人の活躍がそれだけ印象的だったことが分かる。

■読者が選ぶベストルーキー第3位:イゴール・オオムラ・フラガ

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING

写真: JRP

 3位に入ったのは、スーパーフォーミュラで念願のシートを掴んだフラガ。彼はミドルネームからもわかるように、海外(ブラジル)にルーツを持つ日系人ドライバー。ただ12歳までは日本の石川県で過ごしていたこともあり日本語は堪能だ。

 フラガはレースゲーム『グランツーリスモ』で世界チャンピオンになったことから、eスポーツ界で既に有名だったが、リアルレースでも活躍。F3での挑戦のあとは一時はレースから離れてしまっていたが、2022年に再来日し、再びレースシーンに舞い戻った。

 2025年はスーパーフォーミュラを引退した山本尚貴に代わってNAKAJIMA RACINGに加入。シーズンが始まると、第2戦鈴鹿で5位入賞。第3戦もてぎで、早くも初表彰台を達成するなど、非凡な適応と速さを見せた。

 彼をベストルーキー3位に押し上げたのは、終盤でさらに印象に残る活躍を示した事も関係ありそうだ。悪天候で中止になった第10戦富士の代替レース(鈴鹿)で、フラガは2番グリッドからスタートすると牧野任祐を追い抜いて首位に浮上。そこから逃げ切って、ルーキーイヤーでSF初優勝を果たしたのだ。TOM'S、MUGEN、DANDELIONの“3強”以外が勝利するのは、2022年以来であり、それだけフラガのポテンシャルの高さを示す勝利だったと言えるだろう。

 2026年もフラガはNAKAJIMA RACINGから継続参戦。今年以上の活躍を期待されるシーズンになりそうだ。

■読者が選ぶベストルーキー第2位:アンドレア・キミ・アントネッリ

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真: Bryn Lennon / Formula 1 / Getty Images

 このドライバーがベストルーキー1位になるという印象を持っていたひとも多いのではないだろうか? 2025年のF1で、トップチームの一角であるメルセデスからあのルイス・ハミルトンの後任として弱冠18歳でF1デビューを果たした常にスポットライトを浴びてきたドライバーなのだから。

 アントネッリの注目度はデビュー前から群を抜いて高かった。メルセデス育成の秘蔵っ子であり、2025年のデビュー時にはまだ現役高校生という非常に珍しい存在だった。

 開幕からアントネッリは4位入賞と上位フィニッシュ。序盤戦では第6戦マイアミGPスプリント予選のポールポジションを獲得し、第10戦カナダGPで初表彰台を達成……彼がメルセデスに選ばれたワケをパフォーマンスで示した。

 中盤はF1を戦う上でのプレッシャーにも悩まされて苦しい時期が続いたものの、終盤にかけてアントネッリは調子を取り戻し、再び表彰台争いへ復帰。サンパウロGP、ラスベガスGPで連続表彰台を達成した。

 最終的なランキングは、150ポイント獲得で7位。彼より上位には名だたる強力なドライバーが名を連ねており、浮き沈みこそあったがルーキーとしては十分な仕事ぶりだったと言えるだろう。

 2026年もメルセデスはジョージ・ラッセルとアントネッリのコンビを継続。アントネッリとしては今年以上に力を引き出し、ラッセルに匹敵するパフォーマンスを発揮していくことが目標になりそうだ。

■読者が選ぶベストルーキー第1位:アイザック・ハジャー

Isack Hadjar, Red Bull Racing

Isack Hadjar, Red Bull Racing

写真: Mark Thompson / Getty Images

 ”現役高校生F1ドライバー”というブランドを押しのけてベストルーキーに選ばれたのは、レーシングブルズF1のハジャーだった。

 とはいえ、唯一の日本人ドライバーである角田裕毅のチームメイトとしてデビューしたこともありハジャーは日本のファンからの注目度は高い存在だった。

 彼の2025年シーズンは非常に印象深い形で始まった。デビュー戦オーストラリアGPを11番グリッドからスタートするはずだったが、フォーメーションラップでクラッシュし、そのままリタイアとなったのだ。クラッシュ後、ハミルトン父がハジャーを慰めていたシーンなどを覚えている方も多いだろう。

 そんな始まり方だったが、ハジャーはそれを引きずることなくパフォーマンスを発揮。角田がレッドブルに緊急昇格した後はリアム・ローソンを上回る活躍ぶりで、第15戦オランダGPでは3位表彰台を獲得。決して強豪チームではないレーシングブルズでのこの結果は非常に印象的だった。

 その後ハジャーは再び表彰台、とはいかなかったもののポイント争いを続けていった。そして2026年シーズンには、角田の後任としてレッドブル昇格も決定。わずか1年でレッドブルの1席を掴み取った彼の走りとパフォーマンスが、読者にベストルーキーだと思わせたのではないだろうか。

 ただ2026年はハジャーにとっては大変な年になる可能性もある。そもそもレッドブルのセカンドシートは近年いわくつきのモノになりつつあり、2026年の大幅なレギュレーション変更によりレッドブル自体の戦闘力も未知数という点もある。

 ハジャーは2026年に、マックス・フェルスタッペンに匹敵するようなパフォーマンスを発揮し、再び周囲を驚かせる事ができるだろうか?

■読者が選ぶベストルーキー番外編(4位):小椋藍

Ai Ogura, Koji Murofushi, Commissioner of the Japan Sports Agency

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写真: Motorsport.com Japan

 なお2025年に注目を集めたMotoGPライダーの小椋藍は、この3人に次ぐベストルーキー4位にランクインした。

 中上貴晶がMotoGPから離れた後、小椋は最高峰クラス唯一の日本人ライダーとして、アプリリア陣営のトラックハウスから参戦した。

 小椋は開幕戦ではスプリント4位、決勝5位という好結果を叩き出してMotoGP界をざわつかせた。ただ以降は怪我などもありなかなか上位争いに加わることができず、苦しい時期も味わった。

 終盤には再びトップ10を争うようになったものの、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いでは1年目から初優勝を達成したフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)に軍配が上がった。なお、アルデゲルはこの投票で小椋と同率4位だった。

 小椋は中小排気量クラスでも、徐々にパフォーマンスを上げてきた。それだけに2年目となる2026年シーズンにはさらに力を発揮することが期待されるだろう。

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