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レースレポート

F1イギリス決勝:ハミルトン、フェルスタッペンと接触も”執念”の逆転優勝。角田裕毅は10位入賞

F1第10戦イギリスGPの決勝レースは、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は10位となった。

Race winner Lewis Hamilton, Mercedes

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 F1第10戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。

 F1史上初の試みとなったスプリント予選レースの結果、ポールポジションはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが獲得。ハミルトンは、スプリントで予選でフェルスタッペンに逆転を許し、2番グリッドから決勝に臨む。

 ウイリアムズのジョージ・ラッセルはスプリント予選を9位で終えたが、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)との接触で3グリッド降格ペナルティを受け12番グリッドに降格。スプリント予選をリタイアしたセルジオ・ペレス(レッドブル)はリヤウイングなどを交換したため、ピットレーンからのスタートとなった。アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが11番手、角田裕毅は16番手スタートだ。

 快晴のシルバーストンは気温29度、路面温度51度まで上昇。タイヤには非常に厳しいコンディションだ。スプリント予選が行なわれる週末は決勝スタートタイヤの選択が自由だが、ほぼ全車がミディアムタイヤをチョイス。唯一ペレスがハードタイヤでのスタートを選んだ。

 52周のレースがスタートすると、蹴り出しが良かったハミルトンとフェルスタッペンが、数コーナーに渡ってサイドバイサイドのバトルを展開。しかしターン9のコプスで接触するという、最悪の形でふたりのバトルが結末を迎えた。

 ハミルトンにはじき出される形となったフェルスタッペンのマシンは、タイヤバリアに激しく打ち付けられてしまった。フェルスタッペンが受けた衝撃はかなり大きかったようで、オフィシャルに支えられるようにマシンを降りたが、幸い大きな怪我はなかったようだ。

 ハミルトンのマシンもダメージを受けてスローダウン。3番手を走っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がこれでトップに躍り出た。その後セーフティカー(SC)が出動したが、赤旗掲示に変更され、3周を終えたところでレース中断となった。

 35分ほどのレース中断を経て、SC先導で各車コースへ戻り、グリッドからのスタンディングスタートでレース再開。ルクレールがトップをキープし、3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)を交わしたランド・ノリス(マクラーレン)が浮上した。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がスピンを喫し最後尾まで後退したが、大きなクラッシュなどは発生しなかった。

 リスタート後、フェルスタッペンとの接触でハミルトンに10秒のタイム加算ペナルティが科された。これを受けてチームはハミルトンへとプッシュするよう指示。ルクレールから1.2~1.5秒の位置で周回を重ねた。

 最後尾からスタートしたペレスは10周目までに12番手まで浮上。しかし10番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)と争うガスリーの後ろにつけると、そこで追い上げが一旦止まる形となった。

 首位を走っていたルクレールは、15周を過ぎた頃にエンジンパワーがカットされる瞬間があると無線で訴えた。これを好機と見てハミルトンは急接近。しかしオーバーテイクすることはできず、再び両車の差が1.5秒前後に開いた。

 18周を終えると、数台がピットイン。隊列に詰まっていたペレスもピットに入り、ハードからミディアムタイヤへとスイッチ。14番手でコースに復帰すると、同じくピットインしたばかりのライコネンと激しいバトルを演じオーバーテイク、13番手とした。

 3番手ノリスは21周を終えたところでピットイン。しかし右リヤタイヤの交換でもたつき3秒ほどタイムロスしてしまう。これを見てメルセデスは翌周にボッタスをピットに入れると、ノリスの前でコースに送り出すことに成功した。

 ハミルトンは27周終わりでピットイン。このタイミングでペナルティも消化し、ノリスの4秒後方、実質4番手でのコース復帰となった。

 一方、首位ルクレールには「パワーカットが起きたらアップシフトするな」と難しい指示が飛ぶが、ペースやタイヤの状態も問題なく、ハミルトンのピットインを待って29周終わりにピットへ。悠々トップでコースに戻った。

 しかしピットを終えたハミルトンはファステストを叩き出しながらノリスを猛追。あっという間に追いつくと、あっさりとオーバーテイクを成功させ表彰台圏内に戻った。そのままハイペースを続けたハミルトンに対し、2番手ボッタスはフロントタイヤのブリスターに苦しみ、ペースが上がらず。これを見てメルセデスはチームオーダーを発令。40周目にハミルトンが2番手に上げた。

 ルクレールよりも1周1秒近く速いペースで追い上げるハミルトン。残り7周でその差は4秒を切った。ルクレールがバックマーカーの隊列に詰まったこともあり、49周目には完全にテール・トゥ・ノーズ状態となった。

 50周目、完全にルクレールのスリップストリームに入ったハミルトンは、1周目にフェルスタッペンと接触したコプスでインに飛び込むと、アウト側のルクレールは縁石に乗ってしまう。これでハミルトンが首位に躍り出ると、シルバーストンに詰めかけたファンは大歓声を挙げた。

 ハミルトンはそのままトップチェッカー。自身通算99勝目を母国ファンの前で飾った。2位ルクレールはレースの大半をリードしたが、最後はハミルトンの執念に屈した。

 3位はボッタス。4位、5位にはマクラーレンのノリス、ダニエル・リカルドが続いた。

 角田はミディアムタイヤをうまく保たせ、30周終わりまでミディアムタイヤで好走。最もピットストップを遅らせ13番手でコースに戻ったが、ライコネンを中々パスすることが出来ずにレース終盤を迎えた。

 すると目の前でライコネンとペレスが接触し、ライコネンがスピンを喫する。ペレスがその後3度目のピットインを行なったため、角田はポイント圏内に浮上。ホンダ陣営唯一の入賞となる10位フィニッシュを果たした。

 ガスリーはポイント圏内を走りながらもレース終盤にパンクに見舞われ11位。ペレスは計3度のピットインで16位に終わったが、51周目にファステストラップを記録。自身には加算されないものの、ハミルトンからボーナスポイントを奪うことに成功した。

 

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順位 # ドライバー 周回数 タイム 前車との差 ピット ポイント
1 44 United Kingdom ルイス ハミルトン 52 -     2 25
2 16 Monaco シャルル ルクレール 52 3.871 3.871 3.871 2 18
3 77 Finland バルテリ ボッタス 52 11.125 11.125 7.254 2 15
4 4 United Kingdom ランド ノリス 52 28.573 28.573 17.448 2 12
5 3 Australia ダニエル リカルド 52 42.624 42.624 14.051 2 10
6 55 Spain カルロス サインツ Jr. 52 43.454 43.454 0.830 2 8
7 14 Spain フェルナンド アロンソ 52 1'12.093 1'12.093 28.639 2 6
8 18 Canada ランス ストロール 52 1'14.289 1'14.289 2.196 2 4
9 31 France エステバン オコン 52 1'16.162 1'16.162 1.873 2 2
10 22 Japan 角田 裕毅 52 1'22.065 1'22.065 5.903 2 1

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