フォーミュラE東京E-Prixの、収益以上に重要な”存在意義”「シリーズ全体に大きな価値がある……一歩ずつ、一歩ずつパワーアップするよ」
ナイトレースとして開催される2026年のフォーミュラE東京E-Prix。シリーズの共同創設者であるアルベルト・ロンゴは、このナイトレースを、1年ごとに成長させていくと語った。
Formula E Tokyo E-Prix
写真:: Motorsport.com / Japan
初めてナイトレースとして開催されるフォーミュラEの東京E-Prix。東京E-Prixとして初というだけでなく、日本で初の公道ナイトレースである。
フォーミュラEの共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴは、東京E-Prixのナイトレースを、1年ごとに成長させていきたいと語った。
なぜ今年から東京E-Prixは夜開催となったのか? そう尋ねられるとロンゴはこう語った。
「東京都、小池(百合子)都知事からの要請があったからだ。東京都の方針とそて、東京を24時間眠らない街として活性化させたいという意向があった」
「1980年代や1990年代の東京は、夜がかなり賑やかだった。そういう形にまた戻していきたいという意向を、東京都として持っている。我々も、それは素晴らしい案だと思ったんだ。7月にレースを開催すれば、気候の問題が当然ある。その熱対策としても、夜に開催するというのはいいことだと思った」
しかしナイトライフを彩る、賑やかなイベントとしては、まだまだ東京E-Prixはそういう形になっていないようにも見える。周辺も含めた盛り上がりも、まだ満足いくものとはいえない。
そう尋ねるとロンゴは、まずはしっかりとナイトレースを成立させ、その後1年ごとに成長させていくことが大切だと語った。
「我々としても色々な検討をした。しかし、1歩ずつ進んでいこうと考えている」
「許認可の問題もあるし、近隣の住民の皆様の理解を得たり、そういう細かいことが非常に大事になってくる。だから十分に時間を取って、綿密に計画を進めていくプロセスを大事にしている」
「なにしろ今年は、東京で初めてのナイトレースだ。色々な学びもあるだろう。それを生かして、来年以降はどんどんバージョンアップ、パワーアップしていきたいと思っている」
ロンゴは、東京E-Prixはまだ収支的にはプラスではないと認める。しかし年々成長させることでしっかりと収益化できると考えていること、そして長期的に東京でレースを開催する意義の大きさを強調した。
「東京でレースを開催することに関する契約を更新した。長期契約だ。サーキットに使える土地の広さが限られているため、グランドスタンドの座席数を増やすのにも限度がある。それが今抱えている課題ではあり、それが収益化が難しい要因につながってしまっている。しかしそれでも、東京でレースを開催することの価値は非常に大きい」
ロンゴは、さらに続けた。
「東京、日本で開催するレースに対して、我々としても積極的に投資していきたいと思っている。ファンの皆さんのためにも、そうするつもりだ」
「来年どうするかというプランも、もう既に考え初めている。夜にコンサートをするとか、そういうことも計画としては上がってきている。そういうことによって東京のナイトライフを活性化させることに貢献したいし、それが収益源になれば、赤字を少しでも埋めることにつながっていくと思う」
「次の契約が満了する頃には、収支がプラスになるのではないかと期待しているよ」
ただ東京がナイトレースになったこと、東京でレースを開催することは、東京E-Prix単体だけではなく、シリーズ全体を見た時にもメリットが大きいようだ。
「日本の昼間にレースを行なうとなると、ヨーロッパの人たちは、かなり早起きしてレースを見なければいけなくなる。しかし今回のようにナイトレースになれば、欧州では午後の早い時間にテレビで楽しんでいただける。アメリカでも、朝食の時間に見ていただけるだろう」
「だから世界中に放送する上ですごくいい時間になったということは、我々にとってもすごくいい条件だった」
そうロンゴは言う。
「東京でレースをできるという価値は非常に大きい。今フォーミュラE以外で、東京の一般道に規制をかけて開催できるスポーツイベントは、東京マラソンだけのはずだ。フォーミュラEもそれ(交通規制)ができるイベントだということを考えるだけでも、ここで開催する意味はすごく大きいと思っている」
「グローバルで考えても、東京E-PrixはフォーミュラEというチャンピオンシップにとって、大きなアセットであると思っている」
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