ギュンターが記念すべきピットブースト初導入のレースを制す。日産ローランドは電池残量に泣き2位:フォーミュラEジェッダE-Prixレース1
マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)が、フォーミュラEのジェッダE-Prixレース1で優勝。ピットブーストが導入された初レースを制した。
Race winner Maximilian Guenther, DS Penske
写真:: Andreas Beil
フォーミュラEの2024-2025シーズン第3戦ジェッダE-Prixが行なわれ、DSペンスキーのマキシミリアン・ギュンターが優勝。記念すべきピットブースト初導入のレースを制した。2位には日産のオリバー・ローランドが入った。
ジェッダE-Prixの舞台は、F1サウジアラビアGPの舞台としてもお馴染みのジェッダ市街地コース。これを1周3.001kmに短縮したレイアウトである。
予選では、DSペンスキーのマキシミリアン・ギュンターが、ポルシェのパスカル・ウェーレインを下してポールポジションを獲得。日産のオリバー・ローランドが3番手に並んだ。
31周のレースがスタート。ギュンターは抜群の蹴り出しを決めてホールショットを奪う。またローランドがウェーレインを交わして2番手に上がった。
この1周目には複数のアクシデントが起きた。マクラーレンのサム・バードがターン1でスピンしたのを皮切りに、ミッチ・エバンス(ジャガー)やニコ・ミュラー(アンドレッティ)らがクラッシュ。2番グリッドスタートのウェーレインも追突される形でマシンにダメージを負い、ピットへ……これで隊列の後方に下がった。
またローラ-ヤマハ・アプトの2台は、技術的な問題を解決するためにMGUの封印を破ったとして、20グリッド降格ペナルティを受けたがそれを消化しきれず、1周目を終えた時点でピットに戻り、ストップ&ゴーペナルティを受けた。
ホールショットを決めたギュンターは快調なペースで飛ばしていき、後続との差を開いていった。しかし7周目、コース上に落ちていたデブリを回収するためにセーフティカーが出動……ギュンターのリードは消えてしまった。
9周目からレース再開となったが、ギュンターは今度はペースを落としてバッテリー残量をコントロール。全車がひとつの隊列のような格好となった。
そんな中11周目、日産のローランドがギュンターを交わして首位に浮上。序列が入れ替わったが隊列がバラけることはなく、やはり一列縦隊で周回が進んでいった。僅差であるため、各車ともアタックモードを起動するタイミングを掴みかねた。
14周目に、先頭のローランドがアタックモードを起動。スムーズにアクティベーションゾーンを通過すると、ポジションをひとつ落としただけで隊列に復帰。すぐにギュンターも抜いて首位に戻った。
なおこの14周目が終わった段階で、ジェイク・ヒューズ(マセラティ)、テイラー・バーナード(マクラーレン)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)がピットへ。初のピットブーストを消化した。
このピットブーストは、30秒間で約10%分充電できるというもの。マシンのリヤエンドにプラグを挿し込むことで、これを実現する。
各車がピットブーストを終えた段階で、ローランドが首位をキープ。ヒューズが2番手、バーナードが3番手に上がった。ヒューズとバーナードは、ピットブーストを早めに消化したことで、順位を上げた格好だ。
レース終盤に差し掛かると、2番手に上がっていたニック・デ・フリーズ(マヒンドラ)と3番手ギュンターが2度目のアタックモードを起動。ギュンターはアタックモードを起動している同士のデ・フリーズをあっさり交わして2番手に浮上。首位ローランドは1周遅れてアタックモードを起動したが、バッテリー残量に余裕がないためペースを上げられず、ギュンターに真後ろまで迫られることになった。
両者のアタックモードが終わると、完全にテール・トゥ・ノーズ状態に。残り2周の大バトルが展開された。
ペースが上がらないローランドはペースをコントロールし、3番手バーナードもこのバトルに加わって最終ラップに入っていった。それでもローランドが逃げ切るかと思われたが、バッテリー残量はゼロになってしまう。ローランドはこれでなす術なし。最終シケインでギュンターがローランドをオーバーテイクしてトップチェッカーを受け、今季初優勝を遂げた。2位にはローランド、3位にはバーナードが入った。バーナードは開幕戦サンパウロE-Prixに続く今季2回目の3位である。デ・フリーズが4位、ヒューズが5位となった。
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