フォーミュラE

フォーミュラEはサーキットを”実験室”に。ドッズCEO「新しい技術がたくさんテストされている」

まだまだワンメイクの部分も多いフォーミュラE。同シリーズのジェフ・ドッズCEOは、それでもフォーミュラEは「走る実験室」としての役割を果たしていると語った。

田中 健一

編集: 2025/04/26 8:45

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Jake Dennis, Andretti Formula E

Jake Dennis, Andretti Formula E

写真:: Andrew Ferraro / Motorsport Images

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、創設11年目を迎えた同シリーズについて、走る実験室であると語った。

 フォーミュラEは2014年に中国の北京で初めてのレースを開催し、現在11シーズン目。その間、マシンはGEN3 Evoにまで進化し、当初レース中にマシンを乗り換えることを強いられていたものが、今ではしっかりとレース距離を走り切れるまでに至った。また、マシンのパフォーマンスも大きく引き上げられており、北京で走ったマシンと今のGEN3 Evoを比較すると、まさに雲泥の差である。

 これはまさに、EVの進化を体現したモノであると言えよう。バッテリーの容量もそして出力も、この11年で驚異的な進化を遂げた。さらに今シーズンからは、レース中の急速充電”ピットブースト”も導入された。

 今年で2回目の開催となる東京E-Prixに向けて日本の記者団の取材に応じたドッズCEOは、フォーミュラEは「様々な技術の実験室である」と語った。

「フォーミュラEを開催するにあたって、我々はサーキットを実験室だと捉えている」

 ドッズCEOはそう語った。

「それは我々のパートナーであるメーカーさんもそうだし、参戦しているチームやスポンサーの皆さんも新しい技術をテストできる、そういう場にしている。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアもテストできる」

「実際のレースにおいても、新しい技術がたくさんテストされている。AIをベースにしたモノもあるし、ソフトウェアのテストもそうだ」

 なおフォーミュラEは2026-2027シーズンから、GEN4と呼ばれる次世代マシンが投入されることになっている。最高出力は現在の350kWから600kWに引き上げられ、換算すると800馬力を超えるまさにモンスターマシンとなるわけだ。バッテリーは引き続きワンメイクだが、当然容量面なども大幅に進化することになる。

 このバッテリーに関しても、実験室としての役割を果たせると、ドッズCEOは語る。

「次世代のバッテリーに関してもそうだ。次世代バッテリーは乗用車への利用だけでなく、多くの可能性を秘めている。なので、技術や素材の実験室になるだろうと捉えている」

 なおF1で言えば、ホンダはF1用バッテリーで培った技術を、空飛ぶクルマと呼ばれるeVTOLに転用するなど、自動車産業の枠を超えた活用が行なわれている。フォーミュラE用バッテリーも、同じような活用方法が見出されていくのかもしれない。

 ちなみにフォーミュラEは創設以来、バッテリーに関してはずっとワンメイク。自由に開発することは許されていない。これは参戦コストを抑えるための施策でもある。ただ以前トッズCEOは「Gen5については、コストの面と競争という面とのバランスをとりながら、どうするか検討していく」と語り、将来の開発解禁について含みを持たせていたことがある。

 このバッテリー開発については、ポルシェなどから解禁を求める声も上がっている。

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