日産ローランドが今季初優勝。過酷なマネジメントレースを制す。ヤマハも入賞|フォーミュラE第10戦モナコE-Prix
日産のオリバー・ローランドが、フォーミュラEのモナコE-Prixで優勝。今季初優勝を手にした。
Oliver Rowland, Nissan Formula E Team
写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images
フォーミュラEの第10戦モナコE-Prixの決勝レースが行なわれ、オリバー・ローランド(日産)が優勝した。
前日に行なわれた第9戦に続き、この日も多くのF1ドライバーが訪れたモナコE-Prix。マクラーレンのランド・ノリスが、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)と話し合うシーンもあった。なおこの日のレースは、ピットブーストのないフォーマットでの開催。周回数は28周である。
ポーポジションからスタートしたのはダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ)、2番手にはダ・コスタと、第9戦で接触した因縁のふたりがフロントロウに並んだ。
ホールショットを決めたのはティクトゥムで、ダ・コスタがこれに続いた。後方でも大きな混乱はなく、各車が順当に1周目を消化するかに見えた。しかしヌーベルシケインで、ダ・コスタはエドアルド・モルタラ(マヒンドラ)の追突を受けてスピン。16番手まで後退してしまった。
この時のモルタラの動きは審議対象に。しかし1周目終わりのメインストレートで、ティクトゥムをオーバーテイクし、首位に浮上した。ジャン-エリック・ベルニュ(シトロエン)も2番手に続いた。
ただやはりというか、モルタラには10秒のタイム加算ペナルティが科された。これでモルタラとしては、後続に10秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けるしか勝ちの可能性はなくなったが、フォーミュラEではそれは至難の業である。
他とは異なる戦略を採ったのはニコ・ミュラー(ポルシェ)。早々にアタックモードを起動し、一気に首位に浮上した。
また後方では、最終コーナー”アントニー・ノゲス”でテイラー・バーナード(DSペンスキー)がノーマン・ナトー(日産)を押し出すような格好になり、ナトーはリヤアクスルを壊してリタイアとなった。バーナードにも10秒のタイム加算ペナルティが科された。
その後はアタックモードを起動したドライバーが順位を上げ、切れるとポジションを落とすという展開が繰り返された。
残り10周という段階で首位を走っていたのは、ペナルティを受けることが決まっているモルタラ。ティクトゥムが2番手であった。
ラスカスでは、ペペ・マルティ(クプラ・キロ)とニック・キャシディ(シトロエン)が絡み合うようにしてコースを直進し、アウト側のガードレールに突っ込んでしまう。これでフルコースイエロー(FCY)が宣言された。
その後、アタックモードを使ったダ・コスタが首位を奪い、モルタラ以下を引き離しにかかる。しかしダ・コスタのアタックモードが切れると、今度は日産のオリバー・ローランドがアタックモードを使って首位に立った。2番手にはペナルティを受けるモルタラがつけており、しかもエネルギー残量も多い……ローランドの勝利がグッと近づいた格好だ。
26周目、6番手を走っていたバーナードがポルティエでクラッシュ。これでFCYが宣言された。
しかしこのFCYはすぐに終了。27周目の途中からレース再開となった。
ただローランドを脅かす者はおらず、トップチェッカー。今季初優勝を手にした。2番手フィニッシュだったのはモルタラだったが、前述の通り10秒加算ペナルティ。これでフェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ)が2位、ダ・コスタが3位、エバンスが4位となった。またローラ-ヤマハ・アプトのルーカス・ディ・グラッシが10位1ポイントを獲得した。
なおこのモナコの週末を迎えるまではランキング首位に立っていたパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)は、痛恨の2戦連続無得点。これでランキング4番手に後退してしまった。
ただ複数のドライバーが審議対象となっており、最終順位は変わる可能性がある。
次のフォーミュラEのレースは、6月20日決勝の三亜E-Prix(中国)である。
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