フォーミュラEのドッズCEOが語る、3月30日初開催東京ePrixの魅力「マシンに合ったコースができた! 我々は日本でどうしてもレースがしたいのだ」
フォーミュラE東京ePrixのPRイベントで来日したフォーミュラE・オペレーションズのジェフ・トッズCEOに、東京ePrixの魅力や課題について尋ねた。
今年の3月30日に日本初開催となるフォーミュラEのレース”東京ePrix”が開催される。これを前に、フォーミュラE・オペレーションズのジェフ・ドッズCEOが来日。東京都の小池百合子知事と共に、PRイベントに登場するなどした。
そのドッズCEOは東京ePrixの魅力について、次のように語る。
「東京都の協力のもと、フォーミュラEのマシンに合ったコースを設計することができた。素晴らしいコースになっていると思う」
ドッズCEOはそう語る。
「日本はテクノロジーの面でも、自動車産業でも、世界をリードしている国だ。そして、非常にたくさんのレースファンがいる。そこでレースができるというのは、素晴らしいことだ」
レース開催まで2ヵ月と少し。準備は順調だと、ドッズCEOは言う。
「準備は非常に良い感じで進んでいる。コース設置のオペレーションも、技術面でも問題ないと思う」
「東京都も、完璧なサポートをしてくれているので、大いに助けになっている。すごく仕事がしやすいよ。準備に関しては、とても良い感じになってきている」
ただ気になるのは、東京都とのコミュニケーションが円滑に進んでいるのかということだ。東京ePrixの観戦チケットの発売日は当初、1月17日と発表されていた。しかし17日には発売されず、翌18日に発売方法が明らかにされると同時に、予約販売の抽選受付が開始されたのだった。
これについてドッズCEOは、次のように語る。
「私の手帳には、ずっと前から18日がチケットの発売日だと書いあった。だからなぜ17日という情報が出てしまったのか分からない」
「でも、東京都とのコミュニケーションは円滑に進んでいる。共に働くのは、とても、とても、とてもスムーズなんだ。今日も色々なことを話した。街中でのプロモーションとか、マーケティングなど、実に色々なことだ。他の開催地と比べても、とてもスムーズにいっているよ」
現在フォーミュラEには日産が参戦中。206-27年シーズンからはブリヂストンがオフィシャルタイヤサプライヤーを務めることが決まった。
その他の日本企業からの興味は寄せられているのか? そう尋ねるとドッズCEOは次のように明かした。
「日産は非常に長いことこのシリーズを支えてくれている。彼らはフォーミュラEを使って、開発を進めている。コースで学んだことを、市販車に活かしているんだ」
「ブリヂストンは、次の世代のタイヤサプライヤーを務めてくれる。私は以前ホンダにいたんだが、彼らとは非常に良い関係を築くことができた。だから、ブリヂストンが加わってくれるのととても楽しみにしているんだ」
「その他にも、多くの日本企業から関心が寄せられている。日本企業の皆さんは、東京で行なわれる初めてのレースがどうなるか、それを見ているのではないかと思う。そしてプロモーション、サステナビリティや技術的な目標のためにこのレースをどう活かせるかを考えてくれると思う」
「東京、日本企業のみなさんと、長い年月にわたって良い関係を培っていきたい」
なおこのPRイベントが行なわれる数日前、大阪でF1開催計画が持ち上がっていることが明らかになった。その主体となっている大阪観光局の担当者は、「フォーミュラEも大歓迎だ」と語っていた。
フォーミュラEとして大阪開催にも興味はあるのか? そうトッズ代表に尋ねると、彼は次のように語った。
「私はどうしても日本でレースをしたいと思っている。文化や技術革新、テクノロジー、そしてモータースポーツの歴史などがあり、とても重要なんだ」
「ただ、今年と来年については、東京と契約を結んでいる。日本で最初のフォーミュラEのレースを首都で行なえることは、とても重要なんだ。でもその後は様々な可能性があると思う。大阪はもちろん、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなども選択肢だろう。しかし、少なくとも2年は東京でやるつもりだ」
なお2回目となる2025年の東京ePrixは、5月17日に開催する方向で調整が進められていると言われている。この2回目の開催も、1回目と同じビッグサイト周辺のコースと予定だという。
「必ずしも同じレイアウトである必要はないだろう。他の国でも、毎年レイアウトが変わるコースもある。同じ東京ビッグサイトのエリアになるとは思うが、レイアウトを微調整する可能性はあるだろう」
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