読者投票で1位の得票数を記録したのが、2022年のF1を席巻したレッドブルRB18だ。得票率は脅威の44%。2022年のF1で22戦中17勝と、歴史上2番目に多くの勝利数を稼いだマシンとなった。この結果、レッドブルのコンストラクターズタイトル獲得とマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル獲得に大きく貢献した。ホンダ・レーシング(HRC)が開発・製造・サポートを担当するレッドブル・パワートレインズ製パワーユニットRBPTH001も強力だった。歴史的に見ても、最強マシンのうちの1台に数えられる存在となるだろう。
投入初年度にもかかわらず、カルソニック IMPUL ZがスーパーGTのGT500クラスでチャンピオンに輝いたNissan Z GT500が2022年のベストマシン2位に輝いた。カルソニック IMPUL Zのほか、CRAFTSPORTS MOTUL Zも2勝を挙げランキング2位、#23 MOTUL AUTECH Zもランキング7位となった(今回はカルソニック IMPUL Z、CRAFTSPORTS MOTUL Z、リアライズコーポレーション ADVAN Zそれぞれに票が入ったため、合算での票数となっている)。
2022年のF1でコンストラクターズランキング2位となったフェラーリのマシン、F1-75が3位。2022年のフェラーリは、シーズン序盤はレッドブルを圧倒。久々のタイトル獲得に手が届くかに見えた。しかし徐々に失速。予選では安定した速さを見せたが、決勝ではタイヤのデグラデーションが大きくレッドブルに差をつけられ、さらにチームやドライバーのミスも重なり、最終的にはレッドブルに大差をつけられた。ただ、シーズン終盤まで1発の速さは優れていた。
WRC(世界ラリー選手権)でカッレ・ロバンペラが6勝を挙げ、ドライバーズタイトルを獲得した。セバスチャン・オジェも1勝し、チームとしては13戦中7勝を挙げ、全タイトルを独占した。
スーパーフォーミュラのマシンダラーラSF19がランキング4位タイに。TEAM MUGENの1号車を走らせた野尻智紀が2年連続のドライバーズタイトルを獲得した。その野尻のマシン、そして平川亮が走らせたTEAM IMPULの20号車にも個別に票が入った。
2022年のスーパーGTで合計3勝を挙げたHonda NSX-GTがベストマシン6位に選ばれた。STANLEY NSX-GTが安定してポイントを獲得してランキング3位、Astemo NSX-GTがランキング4位となった。ただ、いずれも優勝は1回ずつであり、Nissan Z GT500の2台の後塵を拝することになった。この他、ARTA NSX-GTも1勝を挙げている。
2022年のスーパーGT、GT300クラスでわずか2.5ポイント及ばず、ランキング2位に終わったSUBARU BRZ R&D SPORTがベストマシン7位。予選では無類の速さを見せ、第1戦岡山、第2戦富士、第6戦SUGO、第7戦オートポリスと4戦でポールポジションを獲得した。しかし決勝では第4戦富士の1勝止まりで、惜しくもタイトルを逃す形となった。
MotoGPの2022年王者に輝いたのは、ドゥカティ・ワークスチームのフランチェスコ・バニャイヤだった。ドゥカティのライダーとしては、実に2007年のケーシー・ストーナー以来15年ぶりのタイトル獲得となった。シーズン序盤こそ取りこぼしが多かったバニャイヤだが、オランダGPからサンマリノGPまでの4連勝を含む7勝を挙げ、シーズン序盤に圧倒的強さを見せたヤマハのファビオ・クアルタラロに追いつき、退けた。
WECの第4戦モンツァ6時間レースから、LMHクラスへの参戦をスタートさせたプジョー。スポーツカーレース最高峰クラスへの復帰となった。リヤウイングのない独特なスタイルが目をひいた。本格参戦は2023年シーズンからとなるが、熟成が進んだマシンでどんな活躍を見せるのか? さらに注目が増す1台となろう。
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