みんなのミニ四駆を風洞に入れてみたら……? TOYOTA GAZOO Racingとタミヤのコラボ実現。中嶋一貴が空力解説
ドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing Europeのファクトリーにある風洞施設には、ある”特別な”マシンたちが持ち込まれていたようだ……。
2022年に「ミニ四駆」の誕生40周年を迎えたタミヤは、TOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)とコラボを実施。ドイツ・ケルンにある風洞施設に、一般ユーザーから持ち寄られた渾身のミニ四駆が持ち込まれた。
通常はWECのハイパーカークラスを戦うトヨタ『GR010』などの空力テストが行なわれているこのフルスケール風洞のムービングベルトに、ポツンと並ぶミニ四駆たち。風洞施設の空力エンジニア立ち会いの元、3台のマシンがテストを実施し、その結果をル・マン24時間レース3連覇の偉業を持ち、現在はTGR-E副会長を務める中嶋一貴が考察と共に解説した。
まず1台目は、通常のボディカウルの上にもう一層カウルが搭載される2層式。見た目も厳つく、前面投影面積も増えているようにも見えるが、カウル上に幾層ものスリットが設けられていることから、その影響は少なかったという。これには風洞の空力エンジニアも驚きとのことだ。
2台目はボンネット上にエアダム型のウイングを搭載したモノ。風洞実験ではその効果が可視化され、ウイングによってフロント周りで大きなダウンフォースが発生していることがよく分かる。これについて中嶋は、「抵抗との兼ね合いという点では少し難しいが、フロントにウイングが付いていることで間違いなくダウンフォースが発生していることが見て取れます」とコメントしている。
3台目はワイドボディ化され、大型のリヤウイングが搭載された『GRスープラ』。横からの画像では、リヤウイングによって空気は上に跳ね上げられているものの、リヤウイングのフラップを立てることで、その跳ね上げがより多くなるとダウンフォース量も増えるのではないかとのアドバイスも空力エンジニアから送られた。
たかがオモチャと侮るなかれ……。「こうしたらもっと速くなるのでは?」と創意工夫が凝らされたマシンたちの空力パフォーマンスを可視化してみると、実際に努力が効果として表れているから興味深い。
因みに、大型風洞施設がなくとも、線香と扇風機を使ったり、水を使ったりと様々な手段で簡易的な実験を行なうこともできる。トライしてみると、どのように空気が流れているのかも確認することができるだろう。
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