これが”2連覇王者”の力……野尻智紀が今季初勝利。ローソンは2番手争うもペナルティで5位|スーパーフォーミュラ第2戦富士決勝
スーパーフォーミュラ第2戦富士の決勝レースが行なわれた。優勝したのはTEAM MUGENの野尻智紀だった。
2023年スーパーフォーミュラ第2戦の決勝が富士スピードウェイで行なわれた。レースを制したのはTEAM MUGENの野尻智紀で、今季初勝利となった。
富士スピードウェイで開幕した今季のスーパーフォーミュラ。第2戦の前日に行なわれた第1戦では、今回がデビュー戦となったリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が、チームメイトで2連覇王者である野尻智紀を下して優勝するという衝撃の結末となった。そして一夜明け、第2戦の予選でもTEAM MUGENは強さを見せた。
野尻は2戦連続でポールポジションを獲得。2番グリッドはこちらも第1戦に続き宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)で、2列目には大湯都史樹(TGM Grand Prix)、ローソンが並んだ。
なお、予選19番手のジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)は前戦の接触の責任を問われてグリッド降格ペナルティを受け21番グリッド、エンジン交換の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は22番グリッドからのスタートとなった。そして15番グリッドの国本雄資(Kids com Team KCMG)はクラッチトラブルが発生した模様で、ピットにマシンを戻し、ピットレーンスタートとなった。
気温13℃、路面温度32℃。レース日和の晴天の下で14時30分にレースはスタートした。
第1戦では4台がエンジンストールしたが、今回もラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)がストール。14番グリッドの佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)も大きく出遅れた。そして首位争いは、大湯がコカ・コーラコーナーで野尻をオーバーテイクし、トップに浮上した。
レースリーダーになった大湯は野尻を従えて周回を重ねる。3番手以下は宮田、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、山下健太(KONDO RACING)、ローソンらの争いとなった。
そんな中、8周目にアレジがTGRコーナー(1コーナー)内側でストップ。太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)との接触があったようで、これでセーフティカー出動となった。
セーフティカーラン中の10周目、タイヤ交換義務を消化できるピットウインドウがオープン。11周目に突入しようというタイミングで、ペナルティストップにより後方に沈んでいた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を除く全車両が一斉にピットレーンに駆け込んだ。
ここで隊列に変化があった。先頭でピットに飛び込んだ大湯は、作業が完了しピットレーンに戻ろうとした際、後続のマシンが立て続けに通過したのを待ったことでタイムをロスしてしまう。一方で野尻は遮るモノはなく、完璧なタイヤ交換作業で首位でコースに復帰。大湯がその後ろに続き、以下坪井、山下、ローソン、宮田というオーダーとなった。
13周目にタイヤ交換に入らなかった平川を先頭にレースが再開されると、大湯は1コーナーへの飛び込みで野尻に仕掛けた。しかしブレーキングでロップアップさせてしまい、追い抜くには至らなかった。大湯はその後ペースが上がらず、坪井、ローソンらにも次々交わされポジションを落とすと、27周目は右フロントタイヤのトレッド面が剥離し大きくスローダウン。ピットインする羽目となった。
レースは終盤に差し掛かり、トップの平川はピットインした際に出来るだけ前で復帰できるよう、後続との差を徐々に広げていった。そして2番手で実質首位の野尻以下、坪井、ローソン、山下、宮田が続いたが、ローソンはセーフティカー手順の違反により5秒のタイムペナルティが加算されることとなった。
平川は残り2周になろうかというタイミングでピットに入りタイヤを交換。しかしピットアウト直後からスロー走行。本人は無線で「タイヤがハマっていない」と話しており、コース脇にマシンを停めるというまさかの形で終戦となった。
首位に立った野尻はそのままトップチェッカー。今季初勝利をポールトゥウィンで飾り、ローソンに敗れて2位に終わった第1戦のリベンジを果たした。2位は坪井で、3番手でフィニッシュしたローソンのタイムペナルティにより山下が3位表彰台となり、4位宮田、ローソンは5位となった。
野尻はチェッカー後、無線で「こんなもんだよ! ねえ、みんな!」とひとこと。絶対王者のプライドを見せつけた。なお、この勝利は国内トップフォーミュラ通算9勝目であり、TCS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴と並んで現役最多となった。
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